やっぱりねぇ、来ると思ってたんだ。シニアだからねぇ。
一昨日はKさんがダンス途中に肉離れ!あれ、動きが小さくなったよ、って言ったら、やっちゃいました!って。ダンスの動き、飛んだり跳ねたりけっこうハードだからなぁ。事前のアップを甘くみてました、うん、そうだ、僕も油断してた。自分が日ごろ走ったりしてるもんだから、この程度の運動、どうってことないさ、って見くびってしまったんだ。ダメだねぇ、リードする立場なら常にメンバーの身に立って考え準備しないと。早速、ネットで頑健な2バンド式サポーターを取り寄せ、ぎりっと固定したら、どうにか動けるようになった。良かった。
入れ替わりに、今度はナヲコさんが、捻挫、足首を紫色に腫らして足引きずりつつやってきた。こちらはダンスが原因じゃなかったが、チケットを買いに来てくれた人に対応するときに、ギクッと!あらららら。幸い、冷温シップを買って来たばかりというGさんの心遣いで足はシップと包帯でぐるぐる巻き、3日後の本番までに歩けるようになるかどうか?
若かないからねぇ、体にはくれぐれも気を付けないと。それにしても、本番直前てのは!
菜の花座、このところそんな絶体絶命のピンチが続いている。前回はGさんの痛風騒動。車いすに乗って通し稽古するって有様だった。怪我じゃないが、シニア4期生公演では、出演者の父親が本番直前に危篤!あわや公演不成立か?!と危ぶまれたが、娘思いのお父さん、1日頑張ってくれて、本番翌日にお亡くなりになったなんてこともあった。一昨年の話したが、虫歯を悪化させて、方頬を福助のように膨らませ痛みを必死に堪えつつ舞台に立った役者もいた。しかもその腫れた頬をひっぱ叩かれるって演技まであって、いやはや、舞台てのは何が起こるかわからない。
肉離れと捻挫の二人、なんとか本番には間に合いそうだが、直前追い込み稽古も3日目、そろそろ疲れもピークに登りつめた感じ。若い奴らと違って、無理がきかないから、肉体の疲労が精神的な忍耐力の摩耗に行きついて、セリフは思い出せない、動きは間違える、出番を忘れるの悪循環。自分への苛立ちがいつしか他者への不満も募らせて、みんなピリピリ、稽古は一触即発!危険水域に突入している。幸い男優陣がのほほんとしているので、雰囲気は極点の一歩手前で危うい平衡状態を保ってはいるが。
でも、これもまた、いつか見た光景、シニアの舞台作りには付き物だ。この剥き出しの神経の行き交いが、最後の1段を上がる力になる。ここで逃げられない、止めるわけにゃいかない、みんなわかってることだから。