悩むよなぁ。あと1週間、熟すの待ちたい。でも、倒れた稲はますます、こうべを垂れ続けて土下座寸前だし、来週は神さん、介護不在だし、公演直前に一人で頑張るってのはどうも精神的にも体力的にも無理だしなぁ。
まっ、天気も続くってことだし、一緒に作ってる隣りの田んぼのIさんも倒伏稲が気にかかってるみたいだし、よっしゃ、ちと、早いけど、刈っちゃおう!小さな田、コシヒカリ2枚だけ。
と、せっかく決断したちゅうのに、前日夜から雨!どうしてよ、そんな聞いてないよぉぉぉ。朝方まで続いた雨、こりゃ無理だな、諦めかけたら、神さんの一言、午後からならできる!あまりに確信に満ちたお言葉に従わざるを得なかった。もっとも、一番の理由は、息子一家が来ていて、彼らにちょっとでもいいから、稲刈り手伝わせたいって思いだった、夫婦ともども。特に、孫さんには、いろいろ経験して欲しいと思うんだよ。
昼飯さっさと済ませて、田んぼにバインダーを運搬していく。と、早くもエンジンストップ、なんと昨日満タンにしたばかりのガソリンがすべて消失?!あっ、そっか、思い出した。この機械、放っておくと油が漏れるんだった。しかも、エンジン部分に過剰に供給される、ってたちの悪い漏れ方。1年ぶりに引っ張り出して、すっかり忘れてた。この悪癖を思い出し、解決するまで、しばらくのロス、ちょっと焦るが、まっ、ちっぽけな田2枚だ。2時間もありゃ終わる。
機械の癖を飲み込んでようやく始動、順調、快調、と思ったら、なんとまたまた雨がぽつり。こりゃ、こんな早くから稲刈りすんな!って稲の神様のお怒りに触れたか?通りがかりの農家のおじさんも、早いなぁ、なんてにやにや突っ込んでくるし、もう、こうなったら、しとしと降りだろうと土砂降りだろうと、やってやる!
息子よりもその連れ合いさんが頑張ってくれて、こっちはじゃんじゃか刈り取るだけ。
孫さんもお手伝い、時折蛙と追いかけっこ。
飽きずに3時間も田んぼに居てくれたことだけでも、立派、かな?
倒れた部分は2条刈りのバインダーなのに1列ずつ刈ったりと、ちょい、気を使った分時間がかかったが、4時前にはどうやら終了、なんだかんだと悩んだ稲刈り初日だったが、やってよかった。終われてよかった。
残るは大きな田2枚とモチ米と黒米少々。でも、これは公演終わってからだ。まずは、本番までの1週間、舞台の仕上げに集中できる、これが何よりの収穫だ。