絶対あるとおもってたんだよ。あの鬱蒼と茂る雑草藪の中のカボチャ探索、まっ、一つや二つの見過ごし、取り残しはあるさ。
手こずらせやがったアオビユ、アカザども、このまま我が世の秋?を謳歌させておくわけにはいかんぞ。今のうち刈り倒しておけば、冬前には腐って土に戻りやすくなる。ええい、一気に刈り払っちまうぜ!
ただし、目こぼしカボチャを切らないように、気を付けて除草機使えよ。なぁんて、無理な話だよ。こん棒のようにぶっとく育ってる雑草ども、機械を思いっきり振り回さないととてもじゃないが、倒せない。力を込めて地面近くをなぎ倒す。アオビユなんかの立ち性の雑草ばかりじゃないからね、メヒシバとかノビエとか、株になって足元を隠してる。この陰にあったら、カボチャだって見つからないのさ。
ほら、やっちまったぜ!スパッと一刀両断!
あぁあ、緑色の早生カボチャは雑草に紛れやすいんだよ。ごめん、残念!今度こそ気を付けて回転刃を振ろう。
と、思ったのもしばしの間、ありゃ、また変な手ごたえ。うわっ、今度は白カボチャだぜぇ!まったく、もう。そのまま放っておくと、さらに切り刻んじまいそうだから、里芋の近くの退避させておく。
さらに刈り進むと、な、な、なんだぁぁぁ?!この一団は。
前回収穫で取り集めたカボチャたちじゃないか。なんでぇぇぇ?持ち出すのを忘れたのかよ。なんという迂闊!なんという注意力の不足!なんというドジ!!
大量にあったからなぁ。持っていったコンテナ9個だって足りなくて、さらに取りに戻ったくらいだった。いい加減うんざりしてたんだろうな。さっさと済ませてしまいたいってた気持ちが見逃しに繋がったんだ。だって、コンテナにいっぱい詰めると20キロ弱になるんだぜ。それ、畑の中えっさかえっさと道路まで運ぶんだ14コンテナも!いい加減嫌になるよな。
って、言い訳がましいぜ。要するに注意力散漫、呆けの一歩ってことだ。あぁあ。
気を付けよう!注意一瞬、カボチャどっさり!意味不明。