薪作りも積み方も一段落したし、稲刈りも始まっちゃいるが、ぶっ通し続くってわけでもない。畑も種まきほぼ終了で、取り立てて必要な作業と言ったら、まっ、間引きくらいかな。
よしっ、時間が出来たぜ。旧鶏舎の改築工事にまたかかるぞ。忘れてなんているもんかい、いつだって小屋は目の前にあるし、仕事の段取りについちゃ常に頭の中にある。時間が出来れば、さっそく取っ組むのさ。
再開作業の最初の仕事は、筋交いを入れることだ。ほらほら、南に大きく傾いてるからね、このまま放っておけば、間違いなくそのまま倒壊する。すでに南面には支柱を数本立ててつっかえ棒にしてあるが、まだまだ心配だ。建て増した、って言ってもたかが1尺、柱や梁も補強しておきたい。
使う木材は、すでにほぐした1間四方の部分に使われてたもの、きっちり対角線に筋交いとして組み込める古材などない。仕方ない、短いものでも斜めに入れておけば役に立つだろう。
構造が完成したら、建て増し部分の屋根作りだ。野地板を打ち付ける。
資材不足のため、1列おきだ。野地板を押し込んで、釘打ちしたら、いよいよトタン板を乗せる。
垂木の位置が適当なので、トタン板を固定する傘釘がゆるゆるで不安だが、まぁ、数打っておけば、効くだろう。これまた考えもなしに1尺前に出したから、トタンは1枚で覆えず、2枚必要、ええい、面倒だぜ。
でも、ここで手抜きすると、強風に煽られればすぐにめくられちまう。トタン2枚を傘釘で打ち抜くのが厄介だったが、無精せずたっぷりと打ち込んだ。
屋根の傾斜に上がっての作業が辛い。歳とって一番衰えたのが平衡感覚なんだよ。梯子の上とか屋根の上とか、およそ自信がない。へっぴり腰の3点支持、しかも、釘を支える左手が腱鞘炎と来た。屋根、すべて完了の予定だったが、一枚残しで、今日は止めだ。
稲刈り済ませば、イネの乾き具合を見ての架け替えと脱穀、合間の時間はたっぷりある。のんびりじっくり手を掛けていこうじゃないか。