このところ落ち着いたようたけど、一時期オス猫のお誘い声が喧しく気が気じゃなかった。小屋に勝手に居座っているにゃんこ、もし妊娠したらどうしよう。少なくても2匹、いいや4匹くらい生まれるかも知れない。にゃんこの奴やけにここが気に入ってるみたいだし、出て行くなんて考えられない。子どもたくさん抱えて居座られて、さらにその子の半分は可能性としてメスだから、さらに子を孕み、そのまた子どもが妊娠し、・・・猫屋敷誕生秘話へまっしぐらだ!
いかん!いかん!なんとしても、猫屋敷は阻止せねばならぬ。しかし避妊手術って、金かかるんだろう?動物病院にも連れて行かんなねし。などという一時の躊躇が猫屋敷に直結してしまうんだ。貧乏人ほど猫屋敷になりやすいって、ワイドショーでもやってたじゃないか。ここは、なんとしても瀬戸際作戦、断固この居直りにゃんこ一匹に止めなくてはならない。ということで、動物病院に予約を入れた。
今時、動物病院は大繁盛?のご様子で、米沢のある病院など、4月まで予約で埋まっているという。そんな、その1ヶ月半の間に生まれてしまったどうするの? ダメダメダメ!別を探す。何軒か電話をかけまくって、どうにか3月はじめにやってくれるところが見つかった。やれやれ!
そろそろ手術も近いな、などとちょっぴり感傷的になって、頭をなでてやったり、抱いてしまったりして、問題の秘所を見て、あれれ??なんか、膨らんでないか?それも左右に二山、ぽっちょりと。もしかして、もしかして、オス?いやいや、このやさしさや人なつこさや表情の可憐さ?はどうしたってメスでしょ。臆病だし。でも、もし、オスだったら、避妊手術は不要なわけだが。いや、やっぱりメスだ。久々に帰宅した神さんに見せても、うーん、オス?うーん、メスかも?うーん、やっぱりオスか?うーん、???結局予約もしたことだし、まず病院に連れて行ってみることにした。
飼い猫とは言い難いにゃんことの間柄を説明し、恥を忍んで、お伺いを立てた、オスですか?メスですか?そろそろとにゃんこの局所に手を入れた看護婦さん、ああ、男の子ですね、やっぱり!それじゃあ、去勢手術ですね、見事な間合いで一撃くらい、あっ、そ、そうですね、お願いします、と言ってしまった。オスならなにも玉抜きしなくたって、勝手気ままに生きてもらっていいが、とは思ったが、手術の時間を取っておいてくれたこともあり、オスと言えども、周辺のメス猫目指してさまざまご迷惑をおかけすることも考えると、仕方ないか、にゃんこには酷いことだが、宦官の身を生きてもらおう。
夕方、手術を終えたにゃんこを引き取りに病院へ。麻酔が効いているので、今夜は暖かい所に寝かせてください。それから朝夕2回薬を飲ませること。その他、耳のしらみのこととか、インフルエンザ予防とか、お勧めキャットフードのセールスとか聞き流して、自宅までの車の中、洗濯ネットにくるまれて静かにしているにゃんこ、どうみたってメスの穏やかさなんだけどなぁ。と、いつまでも未練がましい。
これまで家には入れたことはなかったが、今夜ばかりは特別待遇。せっかく手術したのに、体温低下で死亡なんてたまらんから、ストーブの前に段ボール箱のベッドを設えてここでせつない術後の一夜を過ごしてもらうことにした。初めての屋内、落ち着かない様子だったが、さすがに寒気がするのか、ベッドなど見向きもせずに、この通り。
そこなら暖かい。そこっでじっとしてろ。それにしても、なぜか、狭い所に入りたがるのは、居直ったとは言え、間借りしてる気兼ねってもんなのかなぁ。
ネズミ捕ってくれるし♪ヽ(´▽`)/
ってか、1回家入ったら外だしても入ろうとして扉開いたすきに上がり込むと思います…よ?