貧乏なんだってば、日本！

　日本の家電製品って、安いんだってよ。ヒロユキさん、2チャンネルの開設者にして元管理人、がホリエモンとの対談で言ってたな。住んでるパリで買わずに、日本で買って持ち帰るって、セコッ。そう言えば、同じようなこと、他のコラムでも読んだ。シンガポールとか香港に長期出張中の息子、娘を訪ねる時は、必ず日常品をしこたま詰め込んで出かけるんだって。ディズニーランドの入場料も格安だそうだし、100均も他国じゃ200均だってよ。

　そうか、そうか、アジアからの観光客増えてんのだって、日本に憧れて、なんて昔の話しで、今じゃ円が安いから豪遊？できるってことなんだな。ほれ一昔前、日本人がぞろぞろ出てって、おおーっ、物価安いねぇ！なんて喜んでたのと同じさ。中国人の爆買いってやつも、性能いいから日本でって面よりただ単に安いから買ってこ、ってことなのかもね。

　わかるわかる、貧乏国へまっしぐらってことね。田舎じゃ日々目にする光景、軽自動車がやたら多い！コンビニの冷蔵ケースにゃ発泡酒ばかりずらり！格安経費で車乗って、夕食は吉野家、松屋で牛丼かっ込み、グルメ番組見ながら、代替えビールで疲れを癒す。最近じゃ、安くてすぐ酔えるアルコール度数９%が人気だ。

　どう見たって中流の暮らしじゃない。その上、消費税の値上げだ。いい加減不平不満も噴出して来そうなもんだが、世の中いたって平穏無事。安倍ちゃんの支持率はまたもや50%の大台越えだぜ。

　諦めてる？いや、そんな淀んで不穏な雰囲気は感じられない。そこそこ満足してんだよ、今の暮らしぶりに。

　それはねぇ、まがい品でも模倣品でも、それなりに納得いく製品レベルに高めちまうって日本人特有の技術力とやり繰り力のお陰なんだと思うぜ。おっと、低賃金も含めてな。軽自動車、セーフティシステム完備だし、ばっちり高速走れるし、車内も広々だ。ちょっとした乗り心地の不満を我慢すりゃなにも普通車にする必要ない。発泡酒だって同じ、次から次と新製品開発して限りなくビールに迫ろうとしている。ただし、アルコール原料は格安の穀物であるのは変わりなし。ファミレス、ファストフードも人件費抑えに抑えて、ぎりぎり安値を競いつつも、味はそこそこ、その中で上を目指し続ける。さらにはコンビニだ。カップラーメンやパンで過ごせば、1食100数十円でOK。

　ここにテレビとスマホが加わる。初期投資と維持費にゃ若干かかるが、時間つぶしにゃ持ってこいだ。民放は無料放送、ネットも広告頼りで無料コンテンツ。ここから流れ出る番組も、気晴らし、憂さ晴らしのお手軽ものだ。わずかな自分の時間、厳しい現実なんか見ることないよ、馬鹿笑いして過ごせりゃいいのさ。

　そう、こうやって辻褄合わせ、その場しのぎの精神が、日本人を救っている。貧乏？そんなことないよぉ。働き過ぎ？かもねぇ、でもそんなもんじゃね？給料安すぎ？上がれば嬉しいけどぉ。男女不平等？いいんじゃね、嫁で満足してるしぃ。民主主義の破壊？あっ、お隣さんね。・・・

　だってぇ、スマホあるし、テレビ楽しいし、ドリンクバーで粘れるし、コンビニ便利だし、上見りゃ切りないよ。ってぇか、うちら結構、いい暮らししてんじゃね？

　

菜の花座旗揚げ20年、ようやく黒字！

　ようやく黒字？って借金続きだったてことかい？いやいやさすがにそれはない。

　公演ごとの独立収支での話しさ。

　劇団全体の会計としちゃ、潤っちゃいないが、そこそこ劇団内留保ありの健全経営？を保ってる。雑収入てやつがあるからね。大きなところでは、6年続いたシニア演劇学校の下請け手数料、これ大いに助かっている。さらに、最近じゃ、コントの出前とかも年に数度はあるし、仕上がった舞台を呼んでもらえたりすると、あごあし出してもおまけが来たりしている。LED灯体やらスモークマシーンやら簡易PAセットとか買って、なおそこそこのゆとりありだ。

　ただ、一公演で見れば、はるばる続く茨の赤字だ。公演打つごとに出超！決算報告出るたびに、ため息落胆の日々だった。いや、旗揚げから10年ほどは臨時収入もなく、会計さえもどんぶりで、どうやって押し寄せる赤字を乗り切ってきたのか、いやほんと！不思議。おっと、女優を枕営業させるとか、なんて不法な稼ぎにゃ手出しちゃいないぜ。ともかく、乗り越えてきたんだ。

　それがついに！44回目の公演にして、利益を生み出したんだ。黒字だぜぇぇぇ。ってたかだか3桁の話しなんだが。

　芝居の公演ってやたらと金かかるもんなんだ。会場のホール借用、照明・音響の設備費用、それと大きいのは技術スタッフの日当。そういった諸々に舞台制作費、装置・道具・衣装だろ、もちろん、チラシポスターパンフレットの印刷費もある。菜の花座のような弱小劇団でも軽く、・・十万円はとぶ。なのに、公演は1回限り、広告・宣伝の類もとらないから、頼りはすべてチケット販売のみだ。

　今回、やっと、その収入が総経費を上回れた！目出度い！！

　黒字に転じた大きな原因、そりゃチケットを大口で売る団員が増えたことだ。一人、100枚！近くを売り捌く団員。凄い！劇団の営業部長と尊称されている。他にも数十枚を売り切る人が何人も出てきて、一気に経営は好転に転じたわけなのだ。それに、遅ればせながら、全員にノルマ10枚を課したってことも安定収入につながった。えっ！？ノルマもなかったのか？？？そう、それでも続いた菜の花座の不思議！音楽やダンス振り付けの外注もしなかったことも実は大きい。

　ただ、残念なのは、観客が売り上げた枚数の7割程度しかなかったってことだ。当日都合が悪くなってぇ、って人もいただろうが、やっぱりお義理で買ってくれた人も多かったってことだろう。売れずに自己負担したって団員もいただろうし。ここら、当日券とプラザ窓口の前売り含め20枚って数字と合わせ、これからの課題ってことだろう。売り歩かなくたって、100枚くらいは売れる、そんな劇団になりたいもんだぜ。お客さんが心待ちしてくれてる芝居ってことな。次回公演が待ち遠しい！って言わせようぜ、いつかは。

　

　

　

逃げる女、またか杉田水脈！

　どうやらヤジの犯人は杉田水脈センセイのようだな。記者たちに問い詰められるも、返答せずに逃げ去る映像広がってるからね。否定しないってことは身に覚え有り、ってことなんだろうぜ。その逃げっぷりが、なかなかの役者だった。スマホを耳に当てつつ、いかにも緊急の電話してまぁぁぁす、ってふりなんだが、なんとカメラが捉えたスマホ画面は真っ暗け！芝居っけたっぷり、しかも名演技！

　夫婦別姓が許されないために結婚できない男女もいるって国民の玉木代表の質問に、だったら結婚しなけりゃいいってヤジ飛ばしたんだ。最初このやりとり聞いた時、結婚せずに事実婚でいいじゃん！って意味かと思って、おっ、先言ってるぅって瞬間思っちまったが、迂闊だったねぇ。別姓を希望する人間は結婚制度から締め出せって意味だったんだ。どっちの姓を名乗るにしろ、まっ、ほぼ男だろうけど、その姓につながる家に帰属することが、必須条件だなんてね。今時、こんな化石頭いるなんておっ驚き！別に別姓義務化ってわけじゃない。選択的別姓でどうでしょうか？名乗りたい人は、男女別でも同じでもどっちでもいいでしょ、って提案なのに、いんや、断じてまかりならん！お上のご裁断であるぞ！って、いつの時代の話しだよ。

　別姓にすると夫婦の絆、家族のつながりが薄れる、だってぇ？へん、そんなの石頭にこびり付いた地衣類みたいなもんだぜ。実際にゃ、別姓で仲良く暮らしてる夫婦なんてたんとたんといる。田舎アマチュア劇団の我が菜の花座にだっているからね。苗字は別でも夫婦そろって入団し、仲良く役者修行に励んでいる二人。それを周囲の団員たちもごくごく自然に受け止めているぜ。古風な、家中心の家族だけが理想でもなけりゃ、ベターな在り方ってわけでもない。未婚者40%を越える今の日本で、夫婦だけを家族って見做すこと自体が、超現実の幻想だぜ。

　が、言いたかったのは、そんなあったりきのことじゃない。逃げる女、だよ。杉田水脈センセイだぜ。

　このお方が、とんでもなお方だってことは、LGBTは生産性がない発言とか、伊藤詩織さんにも落ち度はあった発言なんかで、すでにカミングアウト完了している。だから、今回の、結婚しなけりゃいいヤジも大方の想定内ってところだ。向けられたマイクやカメラ振り切って走り去るセンセイに、ふと、いじめっ子を思い出したんだ。ほら、いただろ、強い奴の後ろから顔出して、悪口はやし立ててる弱っちい奴。ボスがいないと何にも言えない、何にもできない腰巾着！あれだよ。

　ちょっと離れて無難な場所から悪口雑言、罵詈讒謗、言いたい放題ぶっつけちゃ逃げて行く奴さ。杉田水脈センセイのご様子、まさにそれだと思い当たったんだよ。堂々、自分の考え主張すりゃいいのに、言い逃れしたり隠れたり。そのくせ、仲間うちじゃでかい顔してるって人間。いるよ、ああいう卑劣な人間は。世の中、そんなもんだ。ただ、それが国会議員だってことがなぁ、ちとやり切れん。

　いや、もっとやり切れんのは、そういう雑魚は必ず大物の腰にへばり付いてるってことだ。そうさ、強い奴の後ろから顔出すんだもの、匿ってくれる親分がいるってことさ。それ、つまり、安倍ちゃんなわけよ。自民党は今回も、ヤジ犯を特定しないし、発言内容にもコメントしない、ってことで、杉田水脈センセイにお墨付き与えて守った。そう、ガキ大将としちゃ、子分は守らなけりゃね。やんちゃだけど、役立つやつだってこと。それも、手前の言いたいこと代弁してくれてるわけだから、大事にしなくっちゃ。夫婦が別の姓を名乗る？とんでもない！美しき日本の家族制度に対する挑戦である！断じて許せん！これ親分の考えそのものだから。逃げる女は役に立つ！いたちの最後っ屁、臭いほど役に立つ。

　取り巻きの雑魚を捕まえて、締め上げるのも大事だが、その先に安泰の大物引き釣りださんといかんよな！

　

　

　

　

マラソン、泊りは居酒屋が決め手！

　かすみがうらマラソンまで3カ月切った。もういいだろう、宿決めたって。

　12月初め、寒中滝行に飛び込む気合いで、えいっ行け行けじゃ！で、申し込んでみたものの、体力走力の衰えは歴然、とてもじゃないが春先フル完走なんて無理じゃないか。ハーフ2つも走った後に臨んだ長井フルであれだもの。レース後、強烈痙攣の両足を投げ出したまま、一人また一人と帰って行く参加者の後ろ姿を追っていたあの辛さ、惨めさ、心細さ！怖いよ、土浦くんだりまで出かけて、痙攣で歩けず！なんてさ。

　この冬場、どんだけ走れるかにかかってるな。トレーニング怠けて筋力落とすようなら、止めた方がいい。不様は地元だけで沢山だ。かなり追い詰められた気分で始めた冬ランだったが、これが思いがけず、順調に走れている。12月にゃ外ランも2回。その後もジムトレで週4日は10キロ走を続けている。1月の月間走行距離はどうやら200キロに届きそうだぜ。

　よしっよし、これなら4月のかすみがうら行けるんじゃねえか。だったら、宿取ろうぜ。

　レース会場は土浦だが、ホテルなんてほとんどないし、どでかい大会前日、予約なんて取れるわけない。それは前回、経験済みだ。狙い目は途中の駅周辺。そこそこ大きい町じゃないと宿は見つからない。で、今回も柏市だ。楽天トラベルで最安値ホテルをゲット！

　常磐線沿い、土浦まではそこそこかかるが、一本だし、9時半スタートのレースならゆっくり間に合う。それに、前回気に入った焼き鳥屋がある。これ、これだぜ、何よりの決め手は！

　もちろん、走るのが目的だぜ。そのための年に1,2度の旅ラン、遠征レースだ。でも、遠くまで出かけるんだ、楽しめるとこは存分に満喫して来なくっちゃな。レース前日は朝早く立って、都内で芝居を見る。これが最初の目玉。あっ、これについちゃまだ決めてない。昼の部を見て、夜の部も、なんて2本立てにはもう無理、かと言って、レースに備え早めに宿に入るったって、夕食もあるしなぁ。で、赤い灯誘う街中にそぞろ足を向けるわけだ。ったって、無茶やるわけにゃいかん、翌日は6時間近く走り続けるわけだからな。探すのは、心地よく飲んで食って時間つぶせる居酒屋ってことだ。

　条件としちゃ、まず何と言っても安い。次に美味い。で、できれば雰囲気がいい。そんな三拍子揃った店を初見参の街で見つける、こりゃそうとうの目利きが必要だ。安全なのはチェーン店だが、それじゃあまりに安易過ぎる。ここはやっぱり、地元ならではって店を見つけたい。1時間近くもグルグルと飲み屋街をさ迷って、ここぞ！ってところに飛び込む。が、ほぼ失敗だな。売りの焼き鳥そのものが、吐き出したいくらいに不味かったり、切り盛りしてるオバサンが不機嫌だったり、御馴染み客がこれ見よがしだったり、店が穢かったり、その上、お会計、えっ！そんな！！なんて。まっ、そういう不運も不徳の致すところ、これもまた思い出だぜ、諦めて、缶酎ハイをしこたま？買い込んでホテルに帰る。

　ほとんどがそんなド外れ、選外、ティッシュ1個なのだが、唯一、ここは当りだぜぇ！ってのが、柏の焼き鳥屋だった。若い衆がとても品があって、しかも仕事が丁寧なんだ。焼き鳥焼いてる兄ちゃんが知的で上品だなんて！時代の変化をまざまざと感じちまったな。こういう若者が飲食店に自分の未来を託すんだ！目の前で焼く鶏串も、冷蔵ケース内では乾燥しないようラップにくるんである。こだわりあるんだ、味にも。実際、美味い！特に、つくねの味は絶品、思わず追加を頼んでしまった。も一つ気に入ったのが、店員のお姉ちゃん。元気いい。それもよくある空気無視する空騒ぎって感じは全然ない。お客さんに応じて、対応も変える心遣いのきめ細かさ。こういう若い娘が明るく立ち回っているだけで酒も美味しくなる。そんなことほとんどしないんだが、記念にツーショット撮ってしまったものな。

　と、なりゃ、泊りは柏の安ホテル、お目当てはその焼き鳥屋で決まりだろ。今でも店続いてるかな？良心的過ぎて、つぶれちまったかもしれない。焼いてた兄ちゃん、お客さばいてた姉ちゃん、逢えるかねぇ。

　で、その店の名、それが思い出せないんだぜぇ、もうまったく！

　

醤油入りシフォンケーキ、失敗！

　何々？醤油を入れたシフォンケーキだとぉぉぉ？そんなもん、美味いんかい？うん、美味いかも？

　NHK「晴れ時々ファーム」、醤油を使ってあれこれだった。たまり醤油、濃い口、薄口、なるほど、使い道それぞれだよな。以前、西の方で、刺身にたまり出されて、うへっ！となったことあったが、白身には薄口、赤身魚には濃い口、なんてのは、映像見ているだけでも納得できる。薄口醤油と酒と何故か米？だけで炊いた大根、美味そうだった。

　濃い味でこってり煮込んだ大根も好きなんだが、こういう素材の持ち味を生かした料理てのもいいよなぁ。一瞬、薄口醬油買ってこようか？なんて血迷ったが、ダメダメ、我が家は自家産原料で醸造依頼した我が家ブランドがあるんだった。それも、番外絞りのおり醤油が何年分も溜まってる。こいつらを無視して市販品買うなんて考えられない。色白く味わい残して炊けばいいんだろ。だったら、我が家ブランド使って炊いてやる。

　濃い口のおりは、かなり濃厚なので、これは垂らす程度に抑えて、塩と酒で味付ける。うーん、これだと旨味が足りんかも。なら、昆布も入れて、ついでに味醂もちょい足し。輪切り大根放り込んで、ストーブの上に数時間放っておけば仕上がりだぜ。うん、行けるじゃないの！味醂は余計だったし、米入れるの忘れたけど、今までの田舎風大根の煮物とは違った料理屋の一品に仕上がった。

　ついでだ、醤油入りシフォンケーキてのもやっちまおうぜ。そう言えば、シフォンケーキってずいぶん昔に作ったことあるきりだ。ここらでレパートリーに加えておいてもいいかな。お隣さんの平飼い卵も定期的に届くようだし。

　卵は、黄身、白身を分離、泡立てるのは白身だけ？ほうほう、そりゃ楽でいい。黄身の方にはサラダ油と牛乳と折り醤油入れてと、おい、小麦粉代わりの米粉はどっちに入れるんだ？ネットレシピをよくよく見ても見当たらない。ええい、ままよ！白身のメレンゲに入れちまえ。これを黄身に混ぜ込んで型に入れて焼く。オーブンに突っ込んで、あとは焼き上がりを待つだけ。どれ、もう一度レシピをチェック。あらら、粉は黄身に混ぜるんだった、こりゃいかん！これじゃ膨らまんよな、きっと。まっ、いいか、これも経験だぜ。

　おっ、予想外に膨らんでるぜ。香り高くふっくらと焼き上がった。と思ったらやっぱり沈んだ。まぁ、そうだろうな。ほぼ初の挑戦だしな。これからこれから。醤油の入った味わいの方は？うん、香りも味も微かに醤油が届いて来る。塩味効いてしまりが出た感じだな。そんじょそこらのお子様向けては違うぜ、ってつっぱりが感じられる。知らずに食べたら、醤油が入ってるなんて気づかないだろうな。なかなか良い！

　この作り方だと、牛乳、醤油の代わりにジュースとかジャムとか酒とか入れても行けそうだ。そう言えば、日本酒入りとかワイン入り、なんてのあったよな。そうかぁ、それじゃ今度はウィスキー入りか？もちろん、リンゴジャム入りもだぜ。