ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

準備着々!明日は種まき

2021-04-20 08:53:26 | 米つくり

 ここ数日冬逆戻りだね、寒さと雨と南西風と、こんな時こそハウス内作業。ビニール叩く雨音聞きつつ、育苗のプール準備だぜ。

 今年、降雪多かったけど、雪解けもあれよあれよで早かった。ハウス内のトマト、メロンの残渣も片付け、耕運機掛けも念入りに2度3度。プールの枠にする丸太なんかも運び込んでからビニール張り、とすべては順調、後はプール内を平らに均して、ビニールを敷き詰めれば、プールは完成だ。

 このプールの仕上げ作業が、叩きつける暴風雨の中、そう、それ考えてたさ、予定の行動だ。お日さん照り付けると、ハウス内はサウナ通り越してグリルになる。この荒天なら、暑さに茹で上がることもないってことだ。

 もう何年も使い続けてるプール底用ビニール、去年あたり水漏り激しかったから、今年はその古物は下に敷き、上にもう一枚新しいビニールを広げた。これで毎日水を足すなんてしなくってよくなったはず。頼むぜ!

 さらに、白寒冷紗を前面に広げる。プール育苗だと、苗箱の底の穴から根が伸びて互いに絡みつき、分厚いマット状態になるのを防ぐためだ。この技教えてもらって、根切りって面倒な作業がなくなった。ただ、くしゃくしゃになった寒冷紗を広げるのが手間だけどな。

 プール作ったら、今度は苗土の準備。これも事前にハウス内に持ち込んで乾かしてあった畑土とボカシ

 を丁寧に篩って、土は10キロ、ボカシは2.5キロずつ、それぞれ10袋に詰めた。ボカシが多過ぎて失敗した去年の反省を生かし、今年は完熟堆肥のぽろぽろも入れ、分量も半分以下にした。あと、燻炭、これもっと欲しかったなぁ、秋の燻炭焼きにゃ10割増量しよう、って早くも反省事項だぜ。

 ここまでやってしまえば、後は、種まきの作業場を確保して明日掛かれるよう整えるだけ。そうそう、芽出し済ん種は北側の軒下に吊るし水切り、

 昨日から大盥に広げてある。この乾かし方も去年学んだもの。いったん芽出しした種は、手荒く扱っても発芽力に影響ない、だから早めに芽出しを終えてじっくり表面乾燥させてもいい。去年の播き直しの苦痛労働で学んだ貴重な知恵だ。

 こうやって、一年一年、反省、見直しを繰り返し、作業手順を改善していく。もう、30年以上も米つくりやってるっていうのにな。奥深い、って言うか、なぁに一人でなんでもやろうとするから、学ぶ機会がないってことだぜ。要は、自己流固執の偏屈ジジイってことだけどな。

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菜の花座、強力新人、78歳!

2021-04-19 09:04:25 | 菜の花座

 そろそろ書かなきゃならんぞ、8月公演の新作台本。

 出演者は、4月初めに意思表明、都合でお休みとか、出産、妊活でしばし活動休止とか、コロナ禍で仕事忙しくスタッフ担当で、なんて人も何人かいたが、13人の団員が参加の予定だ。ありがたい!みんなで台本の仕上がりを待っててくれてる。

 舞台に立つメンバーが確定したので、大いに悩みつつも配役はほぼ固まった。久しぶりに戻って来た人も何人かいて、自信ないから出番とセリフは控えめで、なんて要望もあったりするから、登場人物を作り上げるのもなかなか難しい仕事だ。が、それが座付き作者の使命、このパズルをどう解くか、そこが腕の見せ所ってこったぜ。

 この意欲満々の13人にまた一人、強力な新人が加わることになった。

 メンバーのお父さん、なんと、78歳で初の役者挑戦だ。よくぞ、決心したものだ!歳とると新しいこと始めるてのは厄介なものだぜ。それどころか、これまで続けてきた趣味や習慣、付き合いだって、削ぎ落して行くのがフツーの高齢者ってものだもの。

 体力は落ちる、精神力は減衰する。腰をしゃっきり伸ばせなくなるのと同じ、新しい出来事に向けて顔を上げるのも億劫なんだぜ。

 入団希望のメッセージをもらって1カ月ほど、ちょいと冷却期間を置いてから、今も意志、意欲に変わりはないか、確認のため、我が家に来てもらった。いやぁ、思った通り、若い!姿勢もすっくとしてるし、言葉も明瞭、表情も生き生きとしている。長年住み慣れた北海道から娘夫婦のところに移住してきたってことで、新しい土地で自分自身の社会を作り上げたいという意欲にあふれている。

 元は建設関係、身を寄せた家屋についても手を入れたいとの希望、こっちは娘に手厳しくダメだしされたが、一緒に舞台に立つってことは大いに賛成、菜の花座に加われば一気に知人も増え、演劇という豊かな世界にも入っていける。ともかく、話し好きな性格だから、友達ができ、舞台で話しできるのは願ってもない老後生活だろう。

 菜の花座にとっても大歓迎だ。新しい人が加われば、活動のマンネリ感も一掃できる。作品の幅も広げられる。さらに平均年齢上がって、高齢者劇団の性格がさらに強くなる、が、そんなことは問題じゃない。持ち込んでくれる熱い息吹が何より大切なんだ。

 ただ、困ったのは、会う前に事前に用意してあった役とイメージが大分違ってるってことだ。ともかく元気溌剌、前向き発進、しかもアウトドア派だ。建設現場を渡り歩いてきた人柄が話し方や体全体が伝わって来る。とても、死を間近に過去にとらわれて彷徨う華族の老人じゃないよなぁ。年齢相応、なんてこっちが世間の常識にとらわれてたってことだぜ。60歳過ぎたら、年齢は関係ない。すべて人次第!って認識を新たにしたな。

 さて、どうする?新しい役を作るか、設定を変更するか?うーん、また、楽しいパズルをもらっちまったな。

 

 

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この際、ごはんパンを知ってももらおうか!

2021-04-18 10:23:52 | クッキング

 月に2度パンを焼き、その都度ってわけじゃないけど、報告記事は上げている。今さらかよ?の感ありだが、goo blogのお題でブログのタイトルに#パンってあるからにゃ書かぬわけいかんでしょ。元パン焼き職人としちゃ、って50年前の自慢してんじゃないよ。

 それよか、ごはんパンだぜ。

 パン作ってる人、ほとんどは小麦粉捏ねて、のオーソドックスなパン作りだろう。たまに、ライ麦パンとか米粉パンなんかもあるかもね。こっちはごはんパン、違うんだよなぁ。米粉パンとも全然違う。そこんとこ、知っておいてもらおうかと思うんだ。

 まず、誤解のないように。ごはんだけでパンを作るわけじゃない。米粉を混ぜるわけでもない。小麦粉ベースに炊き上がったごはんを混ぜて生地を仕込む、ってのがごはパンだ。なぁんだ、それだけ?うん、それだけ。

 でも、これが実に美味いんだよ。

 まず、香り、この世のものとは思えない! この香しさはなんだ?!炊き上げたアツアツごはんのあの香り、わかるねぇ?それにプラスして国産小麦粉の馥郁たる香り。これはパンとは言え、別の世界のものだ。しっとりとした柔らかさ、噛み応えの上品さ、これもアメリカ小麦の引きの強さとはまるで違う。

 と、まぁ、ちと大げさじゃあるが、余計な手間暇かけてもごはんパンにこだわる、いや、フツーのパンには見向きもせずに焼き続けて10年近くだから、もはや、我が家じゃパンって言ったらごはんパンなのさ。ってことで、その素晴らしさはわかってもらえるかな。

 それじゃ作り方、基本の食パンで。国産小麦粉1キロで生地を仕上げるとすると、ごはんはカップ1杯を柔らかめに炊いたもの。うるち米2に対してもち米1だともっちり感がますし、膨らみも良いし、香りも上がる。かと言って、モチ米が多過ぎと、焼き上げ後、麹菌の発酵臭さが出やすいので注意がいるよ。ぬるま湯は小麦粉の55%ってことで550ml、塩2%で20g、ドライイースト1.8%で18g、ただし冬はやや多めにする。それに7%70gのショートニング。これが材料のすべてだ。

 ご飯はぬるま湯全量を加えてフードプロセッサーでドロドロの粥状にする。念入りに粒やかけらが残らないようにね。

 塩とドライーストを加えて攪拌した小麦粉にこのごはんペーストを流し入れ捏ねる。粉気がなくなったら、ショートニングを混ぜ込んでさらに捏ねる。

 作業台に取り出し、あとは叩きつけては伸ばして巻く、この繰り返し。まっ、最低で200回は必要だが、できれば、250回以上、ガンバレ!

 捏ねあがったら、1次発酵1時間15分程度で分割・丸め。

 5分ほどベンチタイム取ったら、丸いまま上から押さえるように広げてガスを抜きくるりと巻いて俵形にして1斤型に入れる。

 あっ、そうそう、この分量で1斤山型食パン4本焼けるから。

 最終発酵30分程度かな、良きほどに膨らんだら210度、ただし、これはオーブんによっても焼く量によってもまちまちだから、自分の窯の性質を早くつかむこと、なぁんて、すげぇ上から目線!すまん。

 温度を保って30分、ほれほれ、香ばしい色に焼き上がったぜ。

 な、簡単なもんだ。ごはんを混ぜるって一手間が加わるだけで、豊潤な別世界?が広がる、ぜひ試してみておくれ。

 なぜそこまでごはんパンなのか?それはねぇ、我が家が米作ってからなのさ。たっぷりとれる無農薬米、余らしてパンばっか食べてるわけにゃいかんだろ。大好きなパン、うしろめたさを感じることなく、素敵なパンライフを楽しむためにゃ、ごはんパンしかないってことなんだぜ。

 

 

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畑ほったらかしの山形青菜でおみ漬けを作った!

2021-04-16 09:16:18 | クッキング

 朝のお仕事、ハウスに行って苗のご機嫌伺い。帰りは畑で茎たち摘みだ。

 この2週間ほど、我が家の食卓はこの茎たちにとことん依存なんだ。朝の味噌汁の菜だろ、夕餉はお浸し、胡麻和え、炒め物、役立つなぁ、お世話になってるぜ。1畝全部、茎たち菜を育てておいて、ほんと、良かった。

 畑はほぼ片付けて、すでに堆肥散布、トラクター耕耘も済ませてあるんだが、残してあるのはこの茎たち、小松菜たちの一列と取り残しの山形青菜だけ。昨秋、上出来だった青菜、漬け込む分だけ収穫して、残りはそのまま畑に放置した。この見放された青菜が、ぐんぐんと育って来てるんだ。そうだよな、強いものな、君たちは。

 せっかく息を吹き返して来た山形青菜、なんとか食べてあげられないもんか?辛味強烈だからなぁ、料理の素材にゃ無理だし。でも放っておけば、董立ちて引っぱり抜かれて廃棄、だもんなぁ。そりゃもったいない!青々、生き生き、元気溌剌!なんだぜ。

 やっぱり、山形青菜とくりゃ、漬物だよな。定番の保存漬けは、まだ古漬けになって残ってるから、作るとしたらおみ漬けじゃないか?

 おみ漬け、名前の謂われは近江漬けだってことだ。山形に居ついた近江商人、その節約精神で、漬物に使えない半端の株を刻んで浅漬けしたのが始まりだってことだ。そうだな、今まで試してみたことはないが、これなら畑で頑張ってる青菜の新緑も使い切れるんじゃないか。

 なになに?青菜は刻んで軽く塩漬け、翌日、大根やニンジンの薄切りともども調味液に漬ける、裂きイカも加えると味も深まる、なるほど!塩漬けの後、つけ汁を切り、さらに水洗いして青臭さとえぐみを取り除く。そうそう、このえぐみ、これが辛みと同様、料理に使えない理由なんだ。

 水洗した青菜をざっくざっくと刻んで、軽く塩を振って容器に入れ、重石をする。なぁに、水分が上がる必要なんてない。翌日の本漬けまでに1度か2度上下ひっくり返してやればいい。

 一晩おいたら、しっかり絞ってさらに水洗いして、大根、ニンジンの薄切りを入れ、用意の漬け汁をかけて混ぜ合わせる。おお、効くぅぅぅぅ、鼻につんと来る辛味成分。これこれ、これが美味いんだよ。

 おっと、忘れてた千切りイカも加えて、出来上がりだ。味がしみ込み馴染むには、さらに一晩だけど、出来たそばから食べても十分いける。

 浅漬けだからね、この緑が残っているうちが、食べ時。って言っても、こんなにあっちゃとても食べきれない。小分けにして、冷凍だな。これでしばらくは季節外れの山形青菜が楽しめる。

 畑残りの山形青菜、おみ漬けになって、最後のお勤めを果たしてくれてるぜ。

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やればできる!で、もう一息、リンゴ伐採木薪作り

2021-04-15 08:37:05 | 暮らし

 3日かかりで運び込んだリンゴ伐採木、うへぇぇ、こんなの薪に割るのかい?いつまでかかることか!リンゴって割れにくいしなぁ。それも、伐った後、時間をおくと斧の刃が立たなくなるくらいに固く締まってしまう。いっくら力込めて打ち下ろしても、ポンポン弾かれて食い込まないんだ。そうなったら、もう、切るだけ切って塊のまま放置して乾燥を待つしかない。

 割れれば1年後だが、玉切りで乾かせば燃やせるのは3年後、そんな待ってるわけにゃいかんのだぜ。できるものなら、次の冬にも燃やしたい。だったら、さっさと割れよ!

 運搬終了の翌日から、さっそく薪作りに取り組んだ。まず、30センチ程度を目安にチェーンソーでカットして、斧で割る。ちらっと、薪割り機も必要な歳になったんじゃないか?なんて迷いを振り払い、ひたすら、斧を打ち下ろす。おお、割れるじゃないか、2度3度の打撃でぱっかり行く。ただし、それはこぶや節のないもの場合だ。太い幹部分でも、端から削ぐように割っていけば、思いの外、きれいに割れる。

 が、リンゴって奴は、このこぶと節がやたらと多いんだ。長年にわたって人間の都合で剪定してきているから、その切り口とか曲目とかがかさぶたのような治癒組織になるんだ。直径15センチほどの細めのものでも、この盛り上がったこぶがあれば、何度ぶっ叩いても割れるもんじゃない!そりゃぁ頑固なもんなんだぜ。

 始めた当初は、考えもせず、既定の長さにしたがって切っていたんだが、チェーンソー馬力あるじゃないか!さすがスチール!!以前の機械じゃとても刃が立たなかったこぶだって、戸惑うことなく切り進んでくれる。そうか、それほど切れ味抜群なのか。だったら、このこぶ・節のど真ん中で切ったり、縦割りに切ったりしたっていいわけじゃないか。長さだって、割り易さを優先、短くたっていいじゃないか。揃ってなくたってまったく問題ない。積んだ時の見掛けなんて構っちゃおれんぜ!

 ガソリン1回分、1時間、遮二無二切り刻んだら、その3倍の時間をかけて割って行く。この繰り返しをひたすら頑張る。それしかない。イネの種蒔き時期もどんどん近づいてるんだ、いつまでもこのリンゴたちに付き合っちゃおられないんだ。連日の酷使で体も悲鳴を上げている。特に斧を握る左手親指付け根は、腱鞘炎で自由に曲がらなくなっちまた。でも、もう少しの辛抱だ。ここまで割った。

 作業開始から1週間、休むことなく、っても半日ずつだが、切り続け、割り続けて、残りチェーンソー2回分を残すところろまでたどり着いた。今日は昨日切った一山を割って、明日は残りを切って、明後日にはすべて割り終えることができるだろう。

 凄いもんだなぁ!人間の努力って奴は。何か月かかるんだ?って途方に暮れた伐採木の山もわずか10日足らずで征服できそうだ。うん、自信もついた。これなら、まだ数年は薪割り機に頼らず、チェーンソーと斧1本で立ち向かえるぜ。

 さっ、リンゴは片付けて、コメ苗作りにとっかからないと。で、それがひと段落したら、今度は買い入れ薪の伐採、裁断だ。リンゴでここまで来れたんだ、ナラとかの薪用購入材ならいくらだって来い!余裕よ、余裕!

 

 

 

 

 

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