自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

今年こそ”アートマ・サロン”立ち上げたい

2014年05月03日 | 協会ホームページ

茶の香取や”カフェ”内のスペース利用

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                皆様の一人一人の心を合わせて・・・・

 

自然のフレーヴァーティー と 炭火自家焙煎のコーヒーを

お届けできる店~そして、皆様と一緒に語り合える場所・・・

 

今、筆者の心の中に、一つのヴィジョンがあります。

それをお話しする前に次のお話を聴いてください。

 

パート1)

先月インドであるお茶のマスターとお会いしました。

M氏はその道で最も名前の知られた茶人の一人であるとともに

インド紅茶を生業(なりわい)としています。

昨年12月天皇皇后両陛下がインド訪問されたとき、

宮内省からお土産のお茶の注文を受けたという

知る人そ知る M氏です。

M氏は表立った宣伝も口上も 良い品質のお茶を売る以上の

意味はないと きっぱり考えているので、

時の***総理大臣がインド訪問の時、在庫をからに

するほどお茶を買い求めたとか

それをもらった国会議員がインドに来た折に、M氏の店の紅茶を

大量に発注したという話は、どうでもよいことのようです。

 

その徹底したお茶へのこだわりは、筆者の父を彷彿(ほうふつ)と

させたものです。

父は無一文から新宿に茶店を立ち上げて、新宿中村屋の創始者

相馬愛蔵先生から”商業道”を教わり、お茶の品評会では数々の

賞をもらった人です。

お茶の産地と、消費者の水源の水の硬質、軟質の相性を調べ

(飲んで吟味し)、水質にあったように原産地のお茶をそれぞれ配合して

店に並べていました。

また、コーヒーにもこだわりを持ち、自ら炭火で焙煎するための

焙煎機を考案して、その製品の炭火コーヒーは何度も失敗を

重ねながら改良され、特許まで取りました。

父がなくなるひと月ほど前、筆者にその秘伝を当時入院中の

病院から一時帰宅届けをもらって、ぐったりとしながらも、

コーヒー焙煎機の前に座り、事細かに、筆者にメモをとらせながら、

安楽椅子に体を休め休め、文字通り命がけで、

実地で教えてくれました。

残念ながら日本茶の専門的な配合、当時父は自ら日本茶も

炭火とガスで焙煎して店頭に出していましたが、それらの方法は

跡継ぎがいなかったので、誰にも引き継がれることはなかったのです。

ですが、筆者が15年インドに在住できたおかげで、紅茶の入れ方

や 独特の香料を使ったチャイやフレーバーティーに関しては

少し詳しくなったと思います。

そこで、こうした父の足跡と父の残した香取やという看板だけは

いつかまた、掲げて父の魂への贈り物にしたいという

肉親の情とも父のあの世からの期待とも言えぬ、何かが

私の心にくすぶり続けていました。

 

昨年、実は、亡き父の残した作品、つまりお茶の真空パック

をいくつか、亡き父の魂のこもった形見として手元に置いてましたので、

その中から、”ほうじ茶”をM氏の店に持っていきました。

茶の封印をM氏の前で切り、亡き父のお茶であることも知らせず

”日本からの土産で”ということでお茶をいれました。

 

皆さんにはご想像できないでしょう。

父の炒ったほうじ茶は適当な温度のお湯を注がれると、店の中

一杯に 父の生前、その焙じているとき同様の香りがパーッと漂い

はじめたのです。

店にはヨーロッパからの団体客も来ていました。

彼らもその香りに、気をとられたようです。

M氏が父の焙煎したほうじ茶を口に含んで 香りと

味を楽しんでいる様子に、私は口をきりました。

”このお茶、実は父の焙煎したものです。

そして、… どのくらい前に造ったものかわかりますか?”

M氏はほうじ茶の入った湯飲み茶わんを右手に

そのまま首を傾げ、”さあ・・?”

筆者は

”もう、8年前のです・”

M氏は目を見開いて、”8年ですか?!”と絶句してから

”奇蹟です。

これだけのフレーバーと味・・・” と言いながら

周りに居合わせた外国からの客人たちにも

”香りだけでなく、みなさん

テイストしてみてください。奇蹟のお茶ですから。”といって

振る舞ったのです。

 

パート2)

今年は9年前の新茶を持っていった。

M氏の店で封印をあけることにした。

確かめたくても、開けてしまって空気が入っては、どんどん

風味が劣化していくので、一つの”かけ”のようなものであった。

祈るような気持ちだった。

その新茶を飲みながら M氏は

”言ってもいいですか?

このグリーンティーは 現在インドで売られている最高品質の緑茶

よりも質の良いものです。”

と亡き父の気配りの籠った9年前の新茶に対して賞賛を与えてくれ

こう続けた。 

”あなたにとっての”宝物”をこうして私にプレゼントして

くれてありがとう。

私も父が走り書きした紙一枚にも愛着を覚えて、父亡き後は、

懐かしくとってあるのに、このお茶があなたにとっては どんなに

大切なものかどうか・・・・

とここまで静かに語ると、M氏の目に涙がにじんできているのを

筆者はそれとなく見た。

 

このM氏から最大の亡き父への弔いの言葉が次であった。

”私の店で売っているこの紅茶は、いわゆるブランド品です。

この名前で買い求めにくるお客様は多い。

でも、ぜひ、このお茶をあなたの御父さんの店の名前で

売ってください。

いや、そうするべきです。

それがふさわしいことだ。”

 

こうして、筆者のかつて父が精魂込めて築いた暖簾(のれん)

”茶の香取や”の店のシャッターをもう一度上げるときが

来たと感じさせる予感をM氏によって与えられた。

 

                  **************************

 

ここで冒頭の言葉に戻ります。

皆様とティーを飲みながら語り合える情景・・・・

そう、この店のコーナーで、ぜひ、”アートマサロン”をオープンしたいのです。

 

たとえば、

*アートマセラピー・ワーク ~ 自然治癒力発動ワーク

*タントラ・パワー全開ワーク

*ヨギの呼吸法ワーク

*カルマ(トラウマ)解消ワーク ~ 自分の運命を切り開くワーク

*老人介護の知恵ワーク

*創造力UPワーク ~ ペインティングなど美術や創作を生かして

*般若の智慧集中ワーク

~ヴェーダを読む

~般若心経を読む

~秀真伝を読む

*インド音楽セラピー

*子供たちの才能を伸ばす教育

 

などなど・・・・

これは一つの例ですが、こうした、多彩なアプローチで 自然治癒力を 

発揮するためのワークショップや 語り合える場がもてたらと

筆者は思いました。

新緑の燃える5月を迎えて、この計画が心に新芽をふき、

その発想を現実にするためには 紅葉の季節を考えています。

 

そのために、お知らせです。

現在 一日おきに更新して、皆様に読んでいただいている

ブログの記事を5月からは 約2日~3日置きの更新投稿にさせて

頂けたらと思います。

 

父の亡きあと、何も手つかずだった父の残したスペースの

店構えや片づけ、準備、設備工事もろもろ、連休明けから始まりそうです。

物理的にも心理的にも今までのように落ち着いてブログを主体に

考えアートマセラピーを余暇にさせていただいていた生活から

少しずつ変化がみられそうです。

と同時に、ブログ更新の現在の頻度を保つことは、

次第に、難しくなってくるようになると思いますので・・・

アートマサロンを開けばこその 

”父の店舗改良事業”でもあるのです。

 

 ご理解いただき、今後ともどうぞ、よろしく応援してください。

 

     

   2014年新年、”香取や”、生前の父の茶店の名前ですが、香取神社の香取からとったそうです ( 香取神社の狛犬像の前で・)

 

 

 

 

コメント (2)
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