自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

空~多即一~一即多

2014年05月11日 | 自然治癒力セラピー協会のセラピー

 アートマセラピーは”自分が施術者”               2014・5・11

*******************************************

 

 

宇宙の一なる原点から 多種多様な方法で宇宙に浸透させ

多種多様の生き物や生き様、が存在する。

多即一、一即多 である。

 

Warren博士も この仕様を以下の言葉で表現している。

It must be understood that all things in

the universe maintain this principle of

wholeness  ecause Elohim Himself in One or Unity."

須田訳)

宇宙の全体性を保持している意思により、物事が存在していることを

私たちは理解しなければならない。

なぜなら、Elohim(スダ注:キリスト教で説くところの唯一の神の名前)

ご自身がすでにすべてのすべてを統括している力そのものだからだ。

 

筆者は一つの宗派の信徒として意見を掲げるものではない。

どんな宗教も 哲学も、あるいは、先人の教えも

”多即一”の理(ことわり)のごとくに、一つの真理を

含んでいると信じるから。

 

だからあえて、Warren博士のここでいう Elohimを言葉を

変えて定義したい。

つまり、”宇宙の中にある生かす源のエネルギー”と位置づけしたい。

 

人によっては、特定の神の名前を当てはめた方がしっくり

いくだろうし、その逆の場合もあるだろう。

そしてなお、言葉を先にすすめるのならば、

この大きな根本的源を無限に縮小させていったとしたら

最後に残る一点をあえて空点と定義したい。

すでに時間も空間も超越したエネルギーの源点だ。

 

それをカプラー博士は”実在の点”と量子力学上

名付けたことを以前ご紹介した。

                                    

名著「タオ自然学」の言葉の中に見られる、以下の内容。

”現代の原子物理学は、東洋の神秘家が「実在」について

抱いた直観的見方と、非常によく似た 「実在」の見方 

へと私たちを導いている。

量子物理学から生まれてきた「実在」の像は、

相互に関連し合った宇宙的な蜘蛛の網のようなものであって、

そこでは、観察者である人間は常に現象の参与者である。

素粒子レベルの世界像は、非常に東洋的で、

また神秘的なものになっている。時間と空間は連続体となり、

物質とエネルギーは相互に変化し、

観察者と観察されるものは、互いに作用し合って しまうのだ ”

これを、Warren博士のspontaneous healingの原点と

関わってみていくと、どうなるだろう?

まず、”東洋の神秘家”の実在に対する考えとは、

"物質は空(くう)であり、現象に現れているものは、

実在の影にすぎないという 

般若心経に書かれている”空”という概念にも似ている。

空のみ実在、そのほかのものは、皆無 である。

ある意味、一元論思想をさしていると考える。

それは 多即一 であり、一即多 の世界でもある。 

こうした、東洋的な、一見、神秘学者の見解に見える観方こそ、

現代の物理学の最新の観方になりつつあると カプラー博士はいう

 相互に関連し合った宇宙的な蜘蛛の網 といい、

観察者である人間は常に現象の参与者である。

とも表現している意味合いは、

量子力学の ”実在 と呼べる 実質 ”は、

宇宙規模で、相互に関連して、クモの糸のように、

密接な関連性 をもっているということ。 

そして、その実在にかかわる現象が、人間の想念と

深い関連性をもっている というように筆者は受け取る。

 

今までのの物理学は、人間は、外からの、”観察者” に過ぎなかった。

物理学における実験を観察し、そのデータから真実をつかみ出すという、

真実の発見への 第三者的な関与者 だった。  

人間が 感覚で見えている現象に ”もっともかかわっている”

ということはどういうことだろうか? 

極端に聞こえるが、或ると思えば、或る、無いと思えば無い

ということだろう

ゆえに、般若心経では ”空の中には実質は無い 

と喝破しているわけである。

空(くう)、そのもの、つまり、

実在の実質を作り出すエネルギーこそ物理学でいうところの、

実在であるからだ。

博士は続ける。

下線部 物質とエネルギーは相互に変化 し、

 観察者と観察されるものは、互いに作用し合ってしまうのだ

と。

エネルギーとはこの場合 波動であらわされるだろう

エネルギーの種類が 異なる波動をつくり、波動で造られているとする、

物質とともに変化する

波動によって、病になり、波動によって、病は癒される。 

 

Warren博士の先に述べた文章の中で、

精神や心理的波動によって、人の健康が左右されるという下りが

これに相当する。

Warren博士の提唱するspontaneous healing とは、まさに

人が自分の中にある 一なる存在 に目覚めることが、ヒーリングに

繋がるということであり、それはアートマセラピーの提唱する

アートマに帰結することが完全実相の顕現につながるという部分に

等しく一致する。

spontaneous healing とは、言い換えれば、

宇宙にある宇宙全体を統括しているその意志力(生命力)

に帰結することだ。

そしてそれが私たちの提唱するところの

自然治癒力の自覚に目覚めることであり、

各自がその自覚に目覚めてこそ、真の意味でhigher self

(より高い大我)に戻って、心身健康が達成される。

その過程は他者や自分以外の力にたよるのではなく、

自らの中の力に頼ることでしか達成できない。

その過程を、アートマに目覚めていく(自己)セラピーという

意味合いで アートマセラピーと呼んでいる。

 

 

 

注)

 

フリッチョフ・カプラ(Fritjof Capra, 1939年2月1日 -)は、

オーストリア出身のアメリカの 物理学者である。

現代物理学と東洋思想との相同性、相補 ... ウィーン生まれ。

1966年、 ウィーン大学で理論物理学の博士号を取得

Copyright : NPO Spontaneous Healing Therapy Japan: All Rights Reserved.

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする