自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

医師の所見と患者の恐れ

2019年06月20日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

病をかかえていても、安堵の生活に移行する方法     2019 6.19

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”早期発見が大切だから、異常があったらすぐ病院へ”と

早期発見 は現代の常識のようになっている。


一方では これと対照的な意見もある。 


それは、“早期診断を進める‘早い発見、手遅れの前に’の

常識的考え方は、健康な生活を送ることより、病気を探す方

に重きを置きすぎている。” という医師を含め有識者の意見である。


またある有識者はこうも言う:

癌についての早期発見について敏感なほど、いかに毎日の生活を

楽しく明るく意識を向けていくかというほうに敏感ならば、癌患者は

もっと減るだろう”と。 

 

早期発見が大切~と信じている裏には、発見がおくれたら、

厄介なことになるという不安意識がある。


不安はかかえて検査をして、データ結果を手にした医師の所見

を聞かされる。

医学的知識を持っている患者は別として、大方は'先生に頼ること

しかできないから’と、その所見に従い、治療に入る。


ほかの医療機関でセコンドオピニオンを聞いて、処置方法を

選択しようという、自分なりの所見を持った、ゆとりのある患者

とその家族はそんなに多くはないだろう。

 

さて、わたしも個人的に近しい親戚や両親の入院時に、担当医師

から’所見’を聞いた。

当然のことながら、西洋医学の診断処置用である以上、

東洋医学的な身体の機能の総合的判断や、心身との相乗効果や

関係などは全く無視されていた。


次のような言葉を付け加えられるような医師がいたとしたら、

私自身、そこにお世話になりたいと思うだろう。


“癌や重篤な病が発見されても、取り乱すことも必要ないですよ。

むしろ、自分と向き合うチャンスだと、とらえてみたら

どうでしょう。

それはあなたの生き方を少し変えようという、天からの

アドヴァイスかもしれません。”。

 

言い換えれば、生き方を変えようと意識を変えたら、

病の進行を抑えたり、病状がよくなりますよ~ということだ。


医師から心と身体の関係を考慮した、自信と希望が望める

言葉を投げかけられたらどんなに、ほっとするだろう。

 

心療内科では、安心した心理状態から体の自律神経や免疫システム

をよりよく整えるといわれている。

さて、そうした医師の言葉と恐怖心の関係が今日のテーマで

あるが、それに関してご紹介したい実際のお話がある。

 

ダナは癌患者だ。

不安でいっぱいの心に、アニータ(最近の’臨死体験’シリーズで

ご紹介した癌の末期患者だったが、臨死体験により人間の本質を

理解して、奇跡的に癌が全治した女性)

が、ダナを見舞いに行き、次のような会話(*1)をする。


癌患者のダナは自分の不安を次のようにアニータにぶつける。

 

“私は怖くてたまりません。

医師たちは治療について選択肢を説明してくれたのですが”。

“専門医は化学療法が癌を治す一の方法といいますが、

その副作用を考えると私は怖い。・・・略・・・


インターネットで、代替え療法について情報を集めてきてくれた

人の意見、信仰によって治るという人、化学療法は身体の毒

になるという人もいれば、医師の意見に従うべきだという人もいる。


でも今の私には、何を選んでも間違った選択になりそうで怖いのです” 

 アニータの答えはこうだった。


“具体的なアドヴァイスを差し上げるのは、控えさせてください。

癌患者のあなた自身には、自分の道を作り出す力があり、

その力を私に明け渡してほしくはないからです。


それよりも、自分に力があると感じることの方がはるかに

役立ちます。

ほかの誰でもなくあなた自身の選択なのです。” 

 

そしてアニータは、ダナが、自分自身の内側から欲する

選択肢を選べるように、次のようにガイダンスをした。


“私(アニータ)は、自分が一種の内なるガイダンスシステム

によっていつも導かれていると知っています。


そのシステムは誰もが持っていて、いつも私たちと

対話しようとしています。


でも対立した情報がいっぱいありすぎると、マインドが

疲れ果ててしまい、ガイダンスシステムは機能しません。


情報入手のスピードが速い今日では、このような詰込み状態

はよく起こりがちです。

これが起こるたびに私は情報の断食をしています。”

 

情報の断食とは?

アニータが言うそれは、断食では食を断つのだが、

情報の断食では、情報を一日ないし二日、外部から取り入れない

ようにすることを指していた。


具体的には、テレビなどのマスコミからはいる情報の

スイッチをオフにしたり、病気の情報でいえば、1~2日間、

新しい情報を確保しようと焦らず、その間,心を穏やかにして、

自分と向き合ってみることをいうのだろう。

 

すると、どういうことが起きるかといえば、アニータは

自分自身の体験から次のようにダナに言う。

“情報の断食をすると、亡くなった父や親友や愛する

人たちを含めて、まだ、あらゆる人たちとつながって

いることを思い出します。


私を無条件に愛してくれる人たち、愛してくれた人たち

がいることを思い出します。

分離がなく、つながっているのです。それは時間と場所を

超えてつながっているのです。


こうした中、ガイダンスが心に届きます。

どこから来るかといえば、あなたが特別なつながりを

感じる存在、ブッダでもリストでも観音様でも、先祖様から

・・・といえるでしょう。 


実際、それが誰であるかはあまり重要ではありません。

なぜなら彼らはみんな私たちとつながっている

’一つの存在’であるにすぎない、


その’一つの存在'が、最もわかりやすく、私たちが

心地よく感じる形で心に映ってくるのです。” 

 

すると、ダナは、どうしたらそうした特別の存在のガイダンス

に焦点を当てられるかと尋ねた。

アニータはこう答えた。


自分の内側に波長を合わせ、自分の力を外部のものに

明け渡さないことを思い出すことによってです。”

 

もっと平易な言葉で、アニータはそれをこうも表現している。

“癌とか宣告された病名や、その治療法の選択に

自分の心を集中させる代わりに、

自分を幸せにしてくれると感じる場所に行ったり、

人に会ったり、物に集中すれば、

恐れの場所から安らぎの場所に移行できます。・・・略・・・


そして新しい挑戦すべき考え方を見つけて

自分にこう言って聞かせます。


‘いいアニータ、自分の幸せを取り戻すのよ。

自分のための時間を過ごし、自分を愛して自分に

やさしくして、何か面白いことをして楽しんで、そうして

自分を大切にしてあげるの。”

  

医師の所見を聞き、次々と想像して、余計心配が

増すことがあるだろう。

そんな時は、もう一度、アニータの言葉を思い出したい。


~“自分の内側に波長を合わせ、自分の力を

外部のものに明け渡さないことを思い出すことによってです。”


~"自分を幸せにしてくれると感じる場所に行ったり、

人に会ったり、物に集中すれば、恐れの場所から

安らぎの場所に移行できます。”

 

ちょうど二日前の出来事だ。

愛犬の仲良し’Kちゃん'(トイプードル)が肺を手術した

ばかりなのに、水がたまっているということでまた、

次回の診察結果によっては、手術の可能性がある

と示唆された。


心配だと、Kちゃんママが顔を曇らせた。

それは、たまたま散歩途中で出会ったときの出来事だった。

Kちゃんはすっかり元気。愛犬のジュピとふざけて遊んでいる。


そんなKちゃんが、再び、手術して、集中治療室で

一週間も身動きできない状態で精神的に不安定で

心細い想いをさせたくない~とKちゃんママはいう。

私とて同じ想いが込み上げた。


そこで、私のクライアントの中には、肺に水が溜まって

いた人もいたこと。

セラピーを数回したら、次の検査では消えてたこと。


ほかにも、こうした事例はいくつか知っていたので、

その効果は自らの生命力、つまり自然治癒力によるものだ

いうお話を少しさせていただいた。

 

翌日、Kちゃんのセラピーをお願いされた。 

人間でも動物でも基本一緒だ。

一時間、治療室でみっちり集中して行った。


Kちゃんはその間、体位を時々変えはしたが、

私の施術している手のひらをぺろぺろ

となめ続けて、じっと、手当に身を任せていた。

 

Kちゃんママには医師の所見をよく聞いて、

すべてyesと答える代わりに、心の奥から

聞こえる声を無視せず、どんな質問でも意見でも

医師に話して、納得いく結論を出す

ようにと助言させていただいた。


”私自身のセラピーをしてもらっているみたい。

気持ちが楽になった。”

とKちゃんママは語り、二日後病院に検査と医師

の所見を聞きにいった。

 

医師の所見を聞く今日(実際は6/16)、結果が、

メールでとどいた。


”三週間、猶予をもらい、状況を見る。

先回50㏄たまっていた水、今回も同じ量だが、

薬は減っているので、薬のせいでが増えなかった

とは言い切れない。


そういう体質の犬もいるので、水が体内に自然に

吸収される場合があるかもしれない”と書かれていた。


Kちゃんママには思いもよらなかった医師の見解

を聞かされたという。

 

今日は、医師の言うままに、手術の日取りが決められたかも

しれないことを思うと、Kちゃんママはきっと、質問やご自身

意見を勇気をもってお話したのだろうと、診察結果のメールを

読んで嬉しい想いがした。


さて、これから、Kちゃんの体の中の水疱との向き合いが、

セラピーを通して始まることになる。

これからが本番だ。

 

 *1~”もし、ここが天国だったら?” 2016年 株式会社 

ナチュラルスピリット 

アニータ・ムアジャーニ著

 

 

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