自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

情報と心(1)

2021年12月26日 | 健康のための心の波動

情報断捨離の大切さ                2021/12/27

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情報は私たちの周りにほぼ無限に存在している。 

コンピューターを使えば、人間の脳裏なら途方もなく時間のかかる答えでも

一瞬のうちに情報分析して出してくれる。

将棋対決では名人とAIとが勝負してAIに負ける世の中でもある。

医学も進歩して、難儀な外科手術がメスをいれることなく、体に負担を最小限に

とどめながらできる時代になった。

 

一方、私たちの心の問題はどうだろう? 

これだけ科学が進歩しても、人間の苦悩は減少したのだろうか?

自殺者は昔と比べて少なくなったのだろうか? 

狂気的な事件としか思えないほど残虐な刑事事件は毎日といっていいほど

報道されている。

つまり、科学的進歩と情報量の分析は、ヒトの心の進歩とは比例して

いないということだろう。

 

それは人の心は、”目に見えない世界”にあるからだ。

その領域は”科学的”アプローチだけではカバーできないため、

膨大な情報を分析してもなかなか、方程式が出てこないためだろう。 

むしろ、私たちの心は、”情報”に振り回され過ぎていて”幸せになるため”の

本当の判断ができないという、弊害もでてきているかもしれない

 

私たちは 大きな勘違いをしているのかもしれない。

今の私が、過去にその時の分かれ道選択をして、現在の状況を作り出している

という、考え方だ。

言い換えると、”今、考えている、感じている”として自覚される”現在意識”、

によって”今の行動”を引き起こしていると考えることだ。

 

”意識”の三次元的な厚みや奥行きの広さを、ほとんど自覚できないという、

そこには盲点があるような気がする

 

心理学者に言わせれば、ヒトの行動を左右させる”意識の働き”は、現在意識

(顕在意識)が自覚し得ない”潜在意識”に沈んでいるという。

 

そして潜在意識と顕在意識の間には、まるで母親と胎児が子宮で結ばれている

〝臍の緒(へそのお”でつながり、両者はとても緊密な関係で、母親の心が

胎児の心に感応するように、あるいは、胎教が胎児の発育に影響を与えるように、

影響を与え合っているようだ。

 

”今の心持ち”とか”今、思いついた考え”がどんな塩梅(あんばい)であっても、

それは得体のしれない 深く潜む”潜在意識”の海底から、その一片が浮上して

きている言えるかもしれない。

 

誰しも、何かふとしたときに、憂鬱になったり、ほんの小さなきっかけで

楽しくなったり、嬉しくなったり、不安になったり、恐怖心で落ち着かなく

なったりと、心が不安定極まりないものであることは、体験している。

 

心は常に揺れ動いている~その時々の、取り込む”情報”によって、感情は湧き

おこり、その感情が、実際の行動を左右させる。

情報は、ある意味、エネルギー体である波動で構成されているために・・・

 

人間は情報を管理できていると錯覚しているが、その反対のようだ。

こんな喩(たとえ)ができるかもしれない。

私たちは20人にも満たない、小さな現在意識(顕在意識)軍団を最前線に

置いている。

その最前線の意識軍団は、目の前に飛び交う数々の情報と、自分の背後に

続いている何百万人の潜在意識という兵士の意向に、出る足を引っ張られ

ながら、よろよろと現実生活の困難に立ち向かっているよういるようなものだ。

 

’現在意識’は’司令官’の役目だが、それだけの陣頭力では、こうした背後に

ある、様々な兵の強大な意見をまとめることもできず、反対意見がわいても、

それを治めることすらできない。

そして、眼前にある、巨大な情報量を前にして、右往左往しながら進んでいる

軍団のようだ。

 

’潜在意識’の力、後ろに構えている兵力の体質を、把握して理解できない

うちは・・・

その’潜在意識’の兵力を、現実の戦力として生かすためには何が必要なの

だろうか?

 

潜在意識の”浄化"だ。

潜在意識には、私たちがこれまで体験してきた、すべての感情が記憶されている。

その中で、’浄化する’必要性があるとする対象は、過去のトラウマや苦しみ、

悲しみ、孤独、無念、嫉妬、恨み、などのマイナス感情・・・

 

’潜在意識の浄化’とは、具体的にどのようなことをさすのか?

それは、潜在意識が過去の経験で積み重ねたきた、そうした負の情報綺麗に

洗い流すことだ。

洗い流すと何が、変わるのか?

洗い流せば、その潜在意識は、さらに奥に控えている、大将軍の力(神力)を

呼び出すことができる。

喩(たとえ)でいえば、どんなに厚い黒雲も、それが雨になって地上に落ち

たとき、それが覆っていた太陽が顔を出す情景に似ている。

 

そのとき、20人の先頭をいく、現在意識という第一線の兵士たちでも、後ろ

に控えている何百万の潜在意識軍団の力を借りて、ヨロヨロした足並みから、

足音が規則正しく響く行進のように力強く前進していけるはずだ。

浄化された潜在意識軍団の後ろに控える”アートマ”という神聖意識の陣頭の

声が、クリアーに最前列に届いて、心軍団は一丸となって、現実生活の難題

に挑んでいける。

 

どのように、洗浄すれば可能なのか?

潜在意識で抱えている過去の情報は、あまりにも膨大な”情報の塊り”である

から、とても”今の意識”で整理しようと思っても、簡単にできることではない。

 

顕在意識でどうにも洗えない代物ならば、どのように?

それは、自分の奥の底にある、太陽のような強烈な温かい光を、じっくりと

見据えることかもしれない。

そのためには、手段はいくつかあるだろう。

瞑想や、奉仕、職業や、言霊(ことだま)を使っての祓い、などなど。

 

人は、誰しも、問題の前に、手立てがつきたように見えるときは無意識に”神”

を想い、仏壇や祭壇、神社仏閣に行き手を合わせ、大自然の中にたたずみ、

見えない大きな力を感じてパワーをもらう。

それは、自然の行為だ。

老若男女問わず、世界中どこでも、寺や神社に行けば人は頭を下げる。

祈り、といういわれる行為。

 

私は、ここに、つまり、大きな力を結びつこうとする行為の中に、その浄化

をするためのヒントがあるように思う。

たとえば、こういう祈りの言葉をつぶやく。

 

”潜在意識の化石化した過去の負の想念をすべて洗い流し、新しく(神・仏)の

光で満たしてくださいませ”・・・”

 

何が欲しい、どうこうして欲しい、という、現世的願いは、それが長い目で

見て、その人に本当に必要なものなら叶うだろうし、そうでなければ、叶わ

ないだろう。

自分の心が光で満たされていれば、自然と、さまざまな問題にも本当の解決

方法が、生まれてきて右往左往を最小限度にとどめることができるように思う。

”自然と”、というのは、力まなくても、考え抜いたり、努力を重ねる意識を持

つことなく、”当たり前”
のように、一番、必要な状況が開かれてくる、という意味で、使っている。

 

神や仏を信仰していない人は、自分の中の生命力を自覚して、祈れば良いと思う。

生命力が枯渇して病で苦しんでいる人は、自分が幼かったときに、守ってくれて

いた

親や兄弟の優しさと力強さを想いだせば良いと思う。

孤児で生まれてきて家族がいないという人は、今、この瞬間に息をしている

事実と吸い込む酸素に集中して、自然の中にある自分を生かしてくれている

”大いなる力”に感謝すれば良いと思う。

様々な宗教で、苦行を積む意味も、この、六根清浄(ろっこんしょうじょう)

を実現するためにあった。

滝行や、瞑想行、山の中を何千日も歩く行も、すべて、心の叢雲(むらくも)

を祓い、
潜在意識に積み込まれた、カルマを洗い流すためのものであったはずだ。

 

日常生活を普通に営む私たちは、こうした苦行をすることなく、瞬時に、想い

をその”清浄”に集中していることで、きっと、その代わりの、代償を得ることが

できると信じている。

そして、目の前の情報に対して、必要でないものには、断捨離しながら、潜在

意識の中の不必要な’想い’を、自然とそぎ落としていける、と、信じている。

 

 

明日はこの続きから・・・

 

 

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