恐怖がが与える病の症状
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7月14日 正式には15日深夜1時半前後だったと思う。
認知症の母が、夜中テレビをつけっ放しにしておかないと
眠れない習癖があるので、テレビから流れる声を耳にながら
私は体を横たえていた。
母は、飲み物とお菓子が欲しいと起き出したので、一緒に
深夜のお茶をすることにした。
テレビから流れる映像は面白い内容で注意が向いた。
メモしておかなかったので、画面に登場した医師の名前も
一種のプロジェクトである、東大ある研究室でなされている
取組の詳細もひかえておかず、曖昧なところで記憶を頼り
にブログを書かせていただくことを先にお許しいただきたい。
その番組の主題は ”痛み”の真の原因は?
特に、日本人の4人に一人かかえている”腰痛の原因は?”
というもので、画期的(今までの医学の常識からみると)
答えを引き出していた。
痛みの要因は、”精神的なもの”だということだった。
それは 恐れ だという。
恐れ、それがストレスを造りだす。
一度強烈な腰痛を体験すると、その人は、
”いつ、また、あの痛みは襲うだろうか?”という恐れを、
潜在意識に溜め込んでいく。
すると、潜在意識の働きかけが、脳神経に作用して
痛みを鎮静させる成分の排出をおさえるため、”仮の痛みの路線”
を悩が創りあげて、その際、その人自身の感覚に、それが、”痛み”
と感じられる仕組みを説明していた。
このあたりを テレビで見ながら、
これまで、痛みが物理的な真の理由がわからないなか、
とりあえず、対処療法として、その痛みを取り除く鎮痛剤
などの処方が、生体への認識の薄さを感じさせたと同時に、
それに違う角度から切り込みをいれたこの医師たちの
取り組みの意義が見えた。
さらに、ある意味、自然治癒力的、心療的にとらえられる
分野がまた広がったという、感慨を覚えた。
つまり、腰痛だけではなく、すべての病は”心が造る”と
いっても過言ではない~と一元論的(形而上的)には考える。
”心の痛みが体の痛みになる”、
あるいは”恐怖がそういう状況を招く”という唯心所現の原理が
現実的に、医療現場でも、取り入れられていく一歩のような
気もした。
さて、次のシーンでは、腰痛の持ち主の 著名な俳優
が登場した。
整形外科にも通い、主治医からもその要因を指摘され、
治療しているがなかなか腰痛が治らないとの悩みを
訴えた。
すると、その新しい説で、多くの腰痛患者を癒してきた
医師が、”恐れはないですか?”と単刀直入に俳優に聞いた。
”ええ、ありますけど。この痛みが始まると、周囲の
スタッフに迷惑かけるので 痛みが起こることを
恐れています。”
すると、その答えを聞いた医師が答えた。
”それが原因です。”
俳優は呆気にとられた。
”え、でも、整形外科の先生にはきちんとその要因を
教えていただいていますので、精神的だけではない
と思いますが。。。。”
すると、その医師は 俳優にMRIをとって、実際
どうなっているのか調べましょうと提案。
撮って検査してみると、すでに整形外科で言われた
ような症状はなくなっていた。
”90%の人は、ヘルニアですり減った部分も、
自然作用で生体の力、つまり、自らの力で正常な形に
また、もどるのですが、それを皆さんは知らない。
恐怖で 幻の痛みの神経回路を創り上げてしまっている
だけなのです。”
それから、番組は実証的にその説が正しいことを証明する
場面へと展開。
任意で集まった ”腰痛改善セミナー” の受講生達に
視覚的聴覚的に ”恐れが痛みの原因” ということを
理解してもらうためにあるプログラムを見せる。
すると、30%の人達が それを見た後、実際 腰痛が
軽減、もしくはなくなったと答えた。
しかし 残りの人達の中には、
”恐れがなくなれば、腰痛がなくなるなんて、そんなこと
信じられない”と否定的意見を述べ、何も症状に変化は
なかったと答えた。
痛みがあって、腰痛が始まるのではなく、’恐れ’が
最初にありき~これは心の中の想念。感情が今の身体の症状を
造るという一元論(形而上的)な病の原因と同じ考え方
の土台に立つ。
千島学説を数回にわたり、ご紹介しているが、その千鳥博士
も晩年、出版にいたらなかったが ”気と病の働きの関係”
に関しての著作を中途まで書き上げていたと聞く。
千島博士も、生物の自然発祥と エネルギー(気)の
関係が決して無縁ではないことをなんとなく感じ取って
おられたのだろうか?
千島博士の言うところの、”生物の自然発生”という考え方や
”癌細胞は40歳過ぎたら誰にでもある”という考え方も、
観方を変えれば、それを発生させたり、癌細胞に転換させたり
する原因は、心、あるいは、恐れ次第かもしれない。
癌細胞も もとはと言えば、ストレスを敏感に察知しやすい、
私たちの6億個の細胞の中の一種で、同調しながら、
共存してきたのだ。
しかし、心の乱れ、ストレス、罪意識、が重なり、
恐怖 が心に生まれたとき、その細胞は癌細胞へと異変する。
これが千島博士の説の根幹だとと、私は理解しているが、
このテレビ番組の ”痛みと恐怖との考え方” の原点も、
心の想念が生体に変化を与えるというところでは一致する。
痛みは恐怖心から来る。
番組の後半では 介護職につく腰痛に悩む人達を集めて
セミナーを行った。
ある体操を医師が参加者に教える。
それは腰を想いきり伸ばして反り返らせるために、手を
腰に当て、一定の動作を繰り替えす運動だ。
これを一日 決められた回数行えば腰痛が治まるという
設定だった。
しかし、医師の狙いは運動ではなかった。
それは一つのきっかけ、動機づけであり、この運動を行えば、
良くなるという暗示を心身に植えつける事であったという。
なぜなら、恐怖心が腰痛をつくるのなら、良くなるという想い
が、腰痛を改善するのだから。
さらに、腰を伸ばすということは、本当にそこにダメージの
ある体では摂り得るポーズではない。
だからこそ、そのポーズを痛みなくできる事態、何もその人
の腰痛の原因は腰にないのだということを、その医師は
知っていた。
こうして、セミナーに参加した人達の腰痛が、大きく改善
されたことを番組で伝えていた。
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