自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

ルルドの奇蹟と自然治癒力

2013年04月20日 | 健康のための心の波動

心の歪みの型 平成25年4月20日

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 ルルドの泉と教会 

人はそうはいっても、自分で知らずのうちに、他者へ構えがあり、

自己防衛しながら、心の歪に気がつかないものだ。

そこで、自分の心の他者との関わり合いの特徴を次のように分けて

調整することができる。

1 私は、自分にも相手にも信頼がおける。(自他肯定型)

2.自分は自信がないが、他者は正しいだろう。劣等感をもちながら、

他者を信頼するパターン(自己否定と他者肯定型)。

3.自分は大丈夫だが、他者はそうではない。こうした場合、

独善的で攻撃的な心になりがち。(自己肯定、他者否定)。

4 自分も他者も共に、自信がない。虚無感と絶望希望がもてない、

誰も信用できないという心持。(自他否定型)。

 

自分の心が今、どういう状況でどういうパターンに傾いているか?

その背後の理由は何故か?

正当性があるか?

あるいは、思い込みや必要以上の反応をしていないか?


PACの心(ブログ4月3日前後詳細有、参照)が、どのような割合で

自分をコントロールしているか? 

自分がPACをコントロールして、自分自身を取り戻すには

どうしたらいいのか?


などなどの、自問自答を行いながら、歪(ひずみ)に気がつくことが、

TC目的でもある。

 

TC(ブログ4月3日前後参照の専門家(心療内科の医師など)

かかわることによって、自然の感情、冷静な現実判断の心、

他人への心使いのバランスをとり、歪がある場合、幼児期の体験や、

親子関係、兄弟関係、職場での人間関係など振り返りながら、

自分を見つめることになる。

 

こうして、実際、うつ病や神経症、胃潰瘍が治癒されたケースも

報告されている。

言い換えれば、心のバランスと自分の内面の気づきから、

自然治癒力が発動されたと言っても過言ではないだろう。

 

自然治癒は、心の、平安と他者との調和、愛情と感謝の認識から、

ごく自然なされることを考えると、頷ける。


先日のノーベル生理医学賞をとったカレル博士のブログの中で 

ルルドの泉の奇跡に触れた。

ルルドの泉の奇跡については 有名な話なので多くのかたは

ご存じだと思うが、簡単に触れてみたい。

 

南フランスのルルドの町にベルナデット いう娘がいた。

在る日、聖母マリアの夢をみる。 


それはある洞窟に行って、地面を掘りなさいというお告げでもあった。

夢を信じた少女は、その通り、言われた場所を掘ると、そこから、

水がわき出た。

そして、其の水を身体につけることで、長患いの母親の病が完治した。

それが評判となり、海外に広まり、毎年8月に行われる、祭りには、

十万の巡礼者が集まるという。

現在、教会もたてられ、病院も建てられた。

 

池見博士は、こうした、信仰の治癒にも、関心をもっている。

博士はこうした信仰の力による、奇跡的完治や病気の効果は

自然治癒力そのものに関係しているとも、述べている。

 

言葉をそのまま引用したい。

“ルルドの泉も 小諸のお水(*1も万病に効くという特徴がある。

その事実からすると、其の水自体に特別な薬理作用があるかないかと

いうことよりも、むしろ、信ずることによって、起こる患者側の 

心身の変化の方に注目すべきだと思われる。


即ち、それらの水は、患者自身の中にある、可能性を引き出す

ひきがねとしても、重大な意味をもっていることが考えられる。

この患者に内在する可能性は、一般に 自然治癒力 と言われている“

  

*1 )(注:信州小諸の神社にある薬石を沈めた湯を指す。万

病に効果があるとして、博士自ら調査している

 

 

 

池見 酉次郎(いけみ ゆうじろう)博士について:、

大正4年(1915年)612 - 平成11年(1999年)625日)

日本の心身医学、心療内科の基礎を築いた草分け的な日本の医学者。

旧制福岡中学(現福岡県立福岡高等学校)、九州帝国大学医学部卒業。

戦後、アメリカの医学が日本に流入した際、心身医学の存在を知る。

昭和27年(1952年)にはアメリカミネソタ州のに留学し、帰国後、

日野原重明、三浦岱栄らと共に昭和35年(1960年)日本心身医学会

を設立し、初代理事長になる。

翌昭和36年(1961年)九州大学に国内最初に設立された精神身体医学

研究施設(現在の心療内科に当たる)教授に就任し、内科疾患を中心に、

心と体の相関関係に注目した診療方法を体系化、実用化に尽力した。

九州大学医学部名誉教授、自律訓練法国際委員会名誉委員長、

日本心身医学会名誉理事長、国際心身医学会理事長、 日本交流分析学会

名誉理事長などを歴任。著書に「心療内科」、「セルフコントロールの医学」

などがある。

平成11年(1999年)625日肺炎のため、福岡市内の病院で死去。84歳。

 

参考文献)

”セルフ・コントロールの医学” s・57年9月1日

 日本放送出版協会

 

 

 

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