ある実験結果
11月16日 (金曜日)2012年
国際宗教・超心理学会 会長を長年務められた、本山博博士は、
”宗教と医学”という書を書かれている(*1)
ここで医学的実験を行い、霊能者 と 一般の人達に、
外部からの刺激に対してどのような変化がみられるかを
実験している。
博士は
”現在までに明らかにされた超心理学的研究の成果によると、
精神集中その他の宗教的修行によりなる、
存在次元では神と主客合一の状態に入り、
超自然的能力が現れるようになった人は、
その身体の自律神経系の活動の幅が全体的に
異常なほど大きくなる。
つまり弛緩と緊張、動と静の幅が非常に大きくなる。
そして交感系に比べて副交感系が優位になる。
肺、心臓、胃、腎、泌尿生殖器等支配の自律神経が
鋭敏になる。
これらの臓器で身心相関が高くなる。
呼吸が長くゆったりしている。”
と書いている。
ここで”神と主客合一の状態” というのは、深い瞑想
などで、神や仏、あるいは自己の本質の完全性に
意識を一体化できるという意味であろう。
また、”弛緩と緊張”、”動と静” という表現は、
体の神経が 鋭敏な分、刺激に対して、 反応する幅
が大きく、そこで受けた緊張を、速やかに解く=ゆるめる
ことができるという意味であろう。
”肺云々”を支配している、自律神経が鋭敏になる反面、
心が身体に及ぼす 影響が大きくなるので、
身心相関関係が増すのだろう。
さらに、心 の面での霊能者の反応に関しては
博士は以下のように書かれている:
”おだやかで、自由、無執着であり、よく自分を自由に
コントロールできる等の特徴がみられる”
ここで博士は霊能力者の規定を、次のように記している:
A) 当人の超常的能力についての経験を聞いて、
単に空想的なものか、現実の外界と関係あるものかを判定し、
後者を霊能力者とみなす。
B) 呼吸、GSR,EEG,ECG 等で霊能力者は、普通人や
精神異常者と違って独特のパターンを示す。
したがってこれらの測定波線の示すパターンで判断する。
さて、博士は身心相関テスト VCR [内臓―体壁反射)点
に針を刺して刺激を与え、それが身心機能にどのような
影響を及ぼすか のテストを行った。
実験方法は、左右の手と足の指の爪の基部にある、
14経路のツボ(井穴28ケ)の各部位に、
直流2Vの電圧をかけて、左右の井穴の電流値を
測定するというのものだ。
霊能力者。普通人グループを、さらに、二つのグループ
安定派 と 非安定派に分けて GSR~VCR等の
自律神経に関する測定値を分析した。
結論から言えば、霊能力者と普通人の間に顕著な差
がみられたわけではない。
ただ、霊能者グループが普通人グループに関して
平均5%レベルで平均値が高いのが、B2(ベータ波動)
の測定値だった。
この波動の高さは、脳の活動、興奮を意味する。
博士の言葉を引用する:
”有意差を示すもののうちで、重要と思われるものは、
霊能者の安定(stable)グループと非安定(unstable)グループ側
では有意差が無い―
この原因は、霊能者は刺激の身心への影響を意識的に
コントロールできるということであろう。”
博士は VCR点への針をさし、刺激を与えた結果の予測は、
霊能者が普通人より EEG,GSRなどで大きな変化を示す
と考えていた。
しかし、実際は全く逆の結果が出てしまった。
このことに関して、上記の博士の言葉でもわかるように、
霊能力者は精神的にも肉体的にも、受けた刺激への反応を
コントロールして、冷静に平常心を失わなかったためと
実験結果を、受け止めている。
さらに、霊能者はふつうの人と比べて、脳活動や、
自律神経機能の活動の幅が広い。
ということは、興奮と弛緩(しかん)をつかさどる、
交感神経と副交感神経の振幅幅があるので、一定にバランスを
保ちやすいといえそうだ。
バランスを保ちやすいということは、刺激を受けた緊張への
復元力が強いということでもある。
実験の際、VCR点に刺激を加えても、その刺激は弛緩の幅の中に
吸収されてしまうので、高い数値として、結果に出てこない。
博士ご自身、東洋医学における気の流れの研究の大家でもある。
インド・ヨガで使われるチャクラなどにも造詣が深い。
11月23日に続編(チャクラと経絡)・・・・
*1 ”宗教と医学”~Psi エネルギー(気・プラーナ)の生理学
昭和55年4月 本山 博 著
宗教心理学研究出版部
人の七つのチャクラ ( それぞれ、中国経脈理論でも重要なポイントです)
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