自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

余命を宣告されたとき・・・

2023年08月07日 | 介護と自然治癒力


遠慮は後悔・・ならば公開  2023/8/7
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前書き)
今朝すでに発表した、記事はいったん取り下げます。
順番を変えて、今日はこちらの原稿を、先に
発表させていただきたいと思います。

数日前、インド時代に2年間、お世話になった日本系IT
事業の上司の奥様からお電話で、上司のご訃報を伺った。

一番悔やまれることの一つに・・もう手術の余地なく、
病院で最期を迎えるのなら、自宅に引き取りたかったが、
そのタイミングを逸して、入院して2か月後に、意識を
保ったまま(前日にお会いされた由)旅立たれたこと
だった。

上司は、病院でどのような想いで日々の、治療をうけて
おられたのろう?

周りには看護婦さんや医師、どれほど、お孫さんや、
奥様にそばに寄り添ってほしい・・と言葉にならない、
願いが高まっていたのだろうか?

良くなることはない・・
悪くなるか死の門が、目の前に、見え始めているときに・・
強靭な意志の持ち主でも、きっと、不安や、心の揺れに、
向き合う勇気は、並大抵では、なかっただろう・・・

”家でなくて、ごめんなさい” と、奥様が謝ると、
”仕方ないだろう”と、上司は答えたという。


介護専門職の友人にその話をした。

いかなる場合でも、もし、本人の強い意志(自宅に戻る)
があれば、医師が強制的に止めることはなかっただろう
ということだった。
上司の、ご家族への配慮があったのだろう。。。と。

今は、介護システムが整っているから、自宅で最期を
みとることは、以前と比べ、普通になってきているという。

まず、往診医師と点滴取り扱い許可を持っている看護師
などを探して、もし、介護保険に入っていれば、ケアマネ
さんと、相談しながら、臨機応変の措置がとれるはずだと
いうことだった。

実際、彼女の兄上は、癌の末期で、三か月の余命宣告を
受けたが、自宅から、病院に数週間に一度、抗がん剤の点滴
を受けながら、余命楽しく、自然治癒力を体感しながら、
癌と共存して、宣告よりはるかに長い、三年余の生命を全う
された。

私自身も、父の余命宣告を受けてから、家に帰りたいと強い意志
を示した、父を、自宅に戻して、最後まで看取ることができた。

”家で死にたい”と、見舞いに行ったときの、父の最期の振り
絞った声を聴き、いてもたってもいられず、行動に移した
私だった。

段取りには、介護度もなく、ケアマネさんがいなかったので、
そこから取り掛かり、訪問医師をみつけることが先決だった。
整えるまで、数週間かかったが、自宅で、父は、家族ととともに
ともに過ごすことができた。

そして、約、ひと月後の明け方、安らかに、添い寝してた
私と母の傍らで、息を引き取った。

引き続き、自分の体験話で、恐縮だが、ほぼ、寝たきりの要介護
4の夫も、薬漬けにされるのを見かねて、自宅にひきとった。
ブログでもご紹介したが、自然治癒力の旺盛な発動により一か月
で、立ち上がり、自ら歩くことができた。
このまま、回復して、一般的な生活ができるようになると、ケアマネ
さんからも太鼓判を押されて、数か月後に、夫はデーケアー施設で
コロナに感染した。

二週間後、”まだ、足首に菌が入り感染症があるので、完治するまでは、
退院させられません。”という、担当医師に、自宅で責任もって、
見させていただくと約束して、退院許可をとった。
入院中、夫は、”自死もしかねない”と、医師のメモに残されているほど
うつ状態になったようだ。

夫とともに、帰宅して、開口一番、車いすで、別人のように、痩せて
筋肉が落ち、動けなくなっている夫は、重い口を開いて出た初の言葉・・

”家族はいいね・・・”

しみじみ そう、言って、深刻そうな顔をしている私に、
”笑って・・笑顔がいいよ” と しっかりした口調で諭した。

夫の最期は、それからひと月後に、来た。
最後まで、頭の回転もあり、私の質問にも首をやや動かして、
YES NO の意思表示ができていた。
そして、眠るように、気が付いたら、私の目の前で、あちらに
移行してしまっていた。

こうした体験から、私は、自宅で最期を、と願う家族様にも、
患者様にも、申し上げたいと思う。

どうぞ、後悔ないように、勇気をもって対応していただき
たいと。

”このまま、自宅で息をひきとったら、死体解剖に回され
ます”・という、上司の担当医師の言葉に、前にすすめなく
なったと奥様は語った。

が、訪問看護の医師が見つかっていれば、死体解剖は
なかったはずだ。

自宅で最期を迎えること・・・多くの方たちの、支えが必要
とはなるが、後で、後悔のない、人生の全う方法であり、
見送る方法でもあると、思う。

特に、延命措置をとらず、自然のままで逝きたいと願う人は
少なくない。
自宅の見取りは、専門職の方たちに意見を伺い、慎重に、検討
すれば、可能性がもっと、大きくなると思う。
一人で、抱え込んだり、迷惑をかけるということに遠慮は
この段階では必要ないと思う。

人生最期の、幕が下りる瀬戸際、後悔は、したくないものだ。













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