自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

"感情と意思"を、医学的に応用した達人

2023年08月09日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方


チョープラ医学博士が、病の裏には、”感情”と"意思”の力
があるから、それを逆手に、感情と意思をコントロール
することで、病が癒えると主張したお話を、数回にわたり
書いてきた。

日本でも、同様の考え方を、医療に応用した方がいる。

何度もこのブログに取り上げている、池見酉次郎医学博士は、
その心の原理を’人間回復の心理学’として、実践して、世に
広めた。

”心身一如(しんしんいちにょ)”の考え方を ’治療’の基本的
考え方として、池見博士によって、日本で初めて設立されたのが、
心療内科だった。

”心身一如”の精神を、池見博士は、自身の医療分野に応用した。
それは、(humanistic phycology)と呼ばれる。

どんな内容かを、簡単に、ご紹介させていただきたい。
 
1.  人は人間として全体的な総合性をもち、単なる部分(パーツ)
の集合体ではない。
 
2.  人間は自分の意思があり、自ら選択する自由がある。 
自由があることは責任を負うものでもある。
 
それは生涯的事実であり、幼児期に個性が形成されるという
決定論からははみ出す存在である。
 
3.  人間には気づきがある。
知的解釈のみならず、体験的、直観的に把握される。
気づきを考慮しない抽象的な心理学は、観念的になりやすく、
本来の人間の実態に反する。
 
4.  人間は身体と感情をもつ。 
否定的・肯定的感情に限らず、身体と感情の関係、を見直しする
必要性がある。
 
5.  人間は一人では充実した生活を送ることは困難だ。

本当の自分を把握するには、他者との関わり合いぬきには難しい。
“彼に実在を与えるものは他者である” というインドの詩聖
タゴールの言葉の意味は真実である。(以上)
 

一番目の”  人は人間として全体的な総合性をもち、単なる部分
(パーツ)の集合体ではない。”

という言葉が、池見博士の考え方が、対症療法(悪い症状が出て
いる部位に焦点を置いて治療する)とは異なっていることが
わかる。

つまり、身体の部位は、すべて、つながっているという事実を、
尊重した心身ともに、癒すという医療の本来の目的を持つ。

三番目の項目の中で、”人間の気づき”と、”直感的把握”という
言葉が出てくる。
 
直観的把握とは、”インスピレーション”のことであり、どこから
それは来るのだろう?
人間の精神的な内面、神格(超越意識と直結している人間の本質性)
から湧いてくるものが、本当のインスピレーションだど思う。

その直観的な把握には、理屈や理論は必要なく、それ以上の説得力
をもって、納得させる力がある。
それが、’気づき’として自覚されて、新たな、進歩発展の種になる。

この神格的自己を、池見博士は、ご自身の修行を通して、自覚されて
いた。
 
四番目に、”否定的・肯定的感情に限らず、身体と感情の
関係の見直し” という表現は、どういう意味だろう?

感情(否定的でも肯定的でも)と意識(前向きでも後退的でも)
が、身体に影響を与える事実を認め、その関連性を考慮しながら、
医療が行われるべきだということを、さしている。

本体の、心療内科は、こうした池見博士の提唱した、心理論~
humanistic phycologyから端を発していることは、心療内科の
あるべき姿を考える、大切な点だと思う。
単なる、精神科以上の、厚みのある、医療背景が、設立時にあった。
次回は、池見博士が日常生活に応用できる、身体のコントロール
の方法をご紹介させていただきたい。

 
 
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