自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

自然治癒力も、遺伝子がONになってなされる (3)

2025年01月13日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方



脳より先に、遺伝子が私たちの行動を決めている
******************************************

 村上博士は、遺伝子の研究の中で
見つけた、不可思議な力を次のように言う:

“ヒトの遺伝情報を読んでいて、不思議な気持ち
にさせられることが少なくありません。

これだけ精巧な生命の設計図をいったい、
だれがどのようにして書いたのか。

もし、何の目的もなく,自然に出来上がった
のだとしたら、これだけ意味のある情報
にはなりえない。

まさに奇跡というしかなく、人間業を
はるかに超えている。

そうなると、どうしても人間を超えた存在
想定しないわけにはいかない。

そういう存在を、私は‘偉大なる何者か’と
いう意味で、10年くらい前から、
サムシング・グレートと呼んできました。”
(引用以上)


村上博士がいう、人間を超えた偉大なる存在、
それを人によっては、神と呼び、全能者といい、
あるいは、宇宙の意志と呼び、創造主とも
呼ばれる存在そのものだろう。

村上氏は概念ではなく、この超越した人間智
を超えた存在に 研究を深める中、
対面せざるえなくなる。

具体的には、村上氏の次の言葉がそれを示して
いるだろう。(以下引用)


“実際に遺伝子の世界は、触れればふれるほど、
すごいと感じてしまいます。

目に見えない小さな細胞。

その中の核という部分に収められている、遺伝子
には、たった4つの化学の文字の組み合わせで
表される、30億もの膨大な情報が書かれている。

その文字もA と T、C と Gというふうに、
きれいに対をなしている。

この情報によって私たちは生かされている
のです。 

しかも人間だけではない。

地球上に存在するあらゆる生き物―
カビなどの微生物から植物、動物、人間まで
含めると、少なく見積もっても2百万種、
多く見積もると2千万種といわれている

これらすべてが同じ遺伝子暗号によって
生かされている。

こんなことがあっていいものかー。

しかし現実にあるのですから、否定のしよう
もありません。

そうなると、サムシング・グレートのような
存在を想定しないわけにはいかなくなります。”
(以上)
 
遺伝子そのものを漠然としか理解して
いなかった私にとっては 
遺伝子暗号によって生かされている”~
という村上博士の言葉は、すぐにピンとくる
ものではなかった。

それを、もう少し、分かりやすく言えば、
こうなる:


“私たちの大本には、何か不思議な力が
働いていて、私たちは生かされている、と
いう気持ちを忘れてはいけないのです。

いくら自分で‘生きるぞ’と気力を振り絞っても、
遺伝子の働きが止まれば、私たちは一分、
一秒たりとも生きてはいられません。 

その私たちが、百年前後も生きられるのは、
大自然から計り知れない、贈り物をいただいて
いるからなのです。“ 


この言葉は、今ならわかる。

デーケアーサービスで コロナに
かかった夫の介護中、二日目
に、高熱とともにコロナを発症した私の
体験を振り返り、まさに、活かされている 
の意味合いを知った。

コロナの後半期、いくら気力があっても、
自然治癒力に任せても、平熱に戻って愛犬の
数歩で、5m歩いては、しゃがんで休む
状況に陥り、はじめて、普通の生活ができる
力は、自分でコントロールして得ていると
いうには、あまりにも、おこがましいと、
思い知った。

この力も”遺伝子の働きがあってこそ” といえる
のかもしれない。


遺伝子の働きとは何か少しまとめてみたい。

遺伝子の働きが止まれば、私たちは一秒たりとも
生きてはいられないと村上氏が言う背景は
何か?

遺伝子は、
自分のコピーを創る’ という働きがあるが、
自分自身の身体にも それが大切な役割と
なっている。

つまり、‘細胞の再生産’で新陳代謝を促す。
 
さらに、遺伝子は、タンパク質をつくる能力
がある。 

①  遺伝子には、暗号が4つの字によって記されて
いるが、それによってタンパク質がつくられる。

それは、体の構成要素の一つであると同時に
水とともに、最も大切な要素といえる。

これがないと体の中で起こる様々な化学反応
に必要な、酵素やホルモンなどの材料
作れないからである。
***********
そのほかにも 自然治癒力も遺伝子の力だと
博士は言う・
*****************
 
②  自然治癒力は、遺伝子が命令して発動すると
考えられる。

体の中には、本来そのようなプログラムが備わって
いて、遺伝子がオンになれば自然治癒がなされる。
 

③  頭でいろいろ指令が出されていると考えられて
いるが、実際はそれより前に遺伝子が指令
出していることがわかった。


脳で実際に働いているのは、細胞や細胞間の
ネットワークであり細胞の働きは、遺伝子の指令
によっている。


遺伝子の基本的理解のために、次のことも補足
させていただきたい。
 
④  遺伝子な細胞の核に存在し、人間には約60兆個
の細胞からなりたっている。

  遺伝子には‘働け’とか‘今は働くな’とか、その細胞
活動のスイッチがオンになるとき、オフになるとき
があり、遺伝子そのものがその選択をしている。

⓹ 遺伝子の情報は、ATCGという4つの文字に
表される物質(塩基)で表されていて、30億個の
莫大な情報が含まれている。

身体に起こることはすべて遺伝子に書かれて
いる情報に基づく

****************
 
ここまで遺伝子の基本的知識を入れて、再度、
村上氏の先のコメントを振り返ってみたい。
(以下引用)


“実際に遺伝子の世界は触れればふれるほど、
すごいと感じてしまいます。

目に見えない小さな細胞。 

その中の核という部分にめられている
遺伝子には、たった4つの化学の文字の
組み合わせで表される30億もの
膨大な情報が書かれている。

その文字もAとT、CとGというふうに、
きれいに対をなしている。

この情報によって私たちは生かされて
いるのです。”
(以上)


そしてさらに大切なこと。

それは、村上博士の研究から、私たちは
もっともっと、
変われる、進歩できる、夢を実現できる
可能性がある、ということがわかって
きたことだ。

膨大な情報を私たちは潜在的に秘めて
いる遺伝子をもちながら、ほとんどが
オフ状態だと村上博士は言うのだ。 

実現が可能であるにもかかわらず、自分自身が
その実現の可能性を、せき止めているのだ。
 
“頭で考えて不可能と思えることも、実現可能だ”
と、博士は言う。 

むしろ、頭で考えられることは、実際、実現可能
なことだと。

そして、

“こうあってほしいと、私たちが考えることは、
ほぼ実現できる範囲にある”
とも、遺伝子の研究の結論として村上氏は
断言している。 

 
 
 
引用箇所出典) 
~サンマーク文庫“生命(いのち)の暗号”、
①巻と②巻  サンマーク出版 2009年
 
* 村上和雄
1936年生まれ 
筑波大学名誉教授。
78年 筑波大学応用生物学化学系教授になり、
遺伝子の研究に取り組む。
83年 高血圧の黒幕である酵素“レニン”の
遺伝子解読に成功。
先端学際領域研究長を94年より務めた。
96年 日本学士院賞受賞。
 
 
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