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聖ピオ十世会 創立者 ルフェーブル大司教の伝記 18.3.5.キリスト教世界再建のための十字軍

2010年05月08日 | ルフェーブル大司教の伝記
キリスト教世界再建のための十字軍

 1979年9月3日、叙階50周年記念ミサの説教中、ルフェーブル大司教は、パリのヴェルサイユの入り口に集まった1万人の信徒を前に、“司祭職とミサとの武勲詩”と呼べるもの語った後に、“ミサの聖なるいけにえに寄りかかる十字軍”を、“キリスト教世界再建の為に”始めるよう訴えた。

 真の理想を追求し、「純潔と貞潔と祈りと考察とによって、全ての情念・欲情によって流されないで、」ふさわしく司祭修道生活か婚姻かを選び準備する青年達の十字軍を起こすべきである。

 キリスト教家庭の十字軍を起こすべきである。イエズス・キリストの聖心に奉献された家庭、家族で一緒に祈る家庭、天主がなしたもう最も美しい賜物、沢山の子供達を受けることを望む子宝にみちた家庭、家庭を崩壊させるおぞましいスローガンに耳を貸さない家庭、もしも必要ならば、家庭で学校教育を教える家庭、もしも出来るならば、コンクリートから大地に戻る、「健全であり、大自然は天主を知ることを教えてくれ、性格のバランスを取り、子供達が労働するように励ましてくれる」大地に戻る家庭の十字軍を。

 また家族の家長たちの十字軍を起こすべきである。「あなたたちは、祖国が社会主義や共産主義に侵略されるのを見過ごす権利はありません。あなたたちは、カトリックの市長、カトリックの代議士が出るように、選挙の時に戦わなければなりません。」これは、ミサ聖祭の恩寵を通して国家元首たちの回心と改宗を目標とする王たるキリストの真正な政治に則って政治をすることである。
大司教は言った。「私はこの恵みが働いているのをアフリカでこの目で見ました。ここで、この国で、聖寵が同じように働かないという理由は一つもありません。」

 最後に、前述の十字軍を指導する司祭達の十字軍があるべきなのだ。よって、聖なる司祭たちがいなければならない。

 そこにいる司祭と信徒全員に向かい、ルフェーブル大司教は厳粛に訴えた。

「聖三位一体の栄光のため、
私たちの主イエズス・キリストへの愛のため、
天主の御母聖マリアへの信心のため、
教会への愛のため、
教皇様への愛のため、
司教・司祭・全信徒の方々への愛のため、
この世の救いのため、
霊魂の救いのため、
私たちの主イエズス・キリストの
この遺言・契約を守りなさい!
私たちの主イエズス・キリストの
いけにえを守りなさい。
永遠のミサ聖祭を守りなさい!」


 10年後、聖ピオ十世会創立20周年記念を祝ってフリードリッヒシャーフェン(Friedrichshafen)にて、大司教は1976年10月24日の“暑い夏”の終わりに捧げたミサから13年の間に、ミサ聖祭参列者たちがより若々しくなったかということを驚きながら感嘆した。子供達の多い大家族の十字軍結成を求める訴えは大きくで実現を見たのだ。

 1970年代の終わりに、フランスでは、ロマン・マリという別名を持つベルナール・アントニ(Bernard Antony)氏によって設立された“アンリとアンドレ・シャルリエ・センター(Centre Henri et André Charlier)”と“クレチャンテ・ソリダリテ(Chrétienté Solidarité)委員会”の二団体が発展を遂げ、そこからジャン・マディラン氏の日刊紙プレザン が起こった。これらの団体のメンバーたちは、キリスト教世界の敵に対抗して繰り広げられるレバノンやポーランドでの戦いを熱心に支持したが、この運動の曖昧な教義や、カトリック勢力をシャルトル巡礼の旗の下に集結されることは、ルフェーブル大司教をすこしずつ不安にさせた。ルフェーブル大司教はまた、プレザン紙の、ジャン・マリー・ル・ペン率いる国民戦線(Front National)との行き過ぎた依存関係を残忍に思った。大司教は、ル・ペン氏の政治家としての勇気は賞賛したし、人々がその政治活動も支持することも認めたが、キリストの社会的君臨に対するこの政治家の無関心に気づいていた。

 自分の死を直前に、大司教はオラニエ神父に対し、聖伝を支持する大衆におけるカトリック・アクション の或る曖昧さについて警告した。ルフェーブル大司教が指摘したように、私達は、一方で“今日非常に重要である教義の教授とキリスト教諸徳 における養成があり、この領域にあっては、一般信徒たちは司祭の使徒職における単なる協力者でしかない”こと、さらにもう一方で、家庭や職業や市民社会においての平信徒の役割があること、これは信徒特有の使徒職であり、その中にあって、聖職者たちは、信徒たちを助けるだけである。この二つを区別すべきである。混同する事なく、一致させるために区別しよう!

 ジャン・ウセーによて創立されたシテ・カトリックが、当の主催者ジャン・ウセー自身によって放棄された事を、大司教は嘆いた 。一体誰が、まだより健全な基礎の上にあるこの松明(たいまつ)を引き継ぐのか?他方で “新右翼” という新しい異教主義がしようとしているように、聖伝主義者たちの領域に潜入しようと新たに生まれたグノーシス主義 の努力に対しては警戒を必要とする。彼は警告している。
「私達が行っているこの【キリスト教世界再建の十字軍という】戦いにとって非常に危険であるこれらの動きに対して、用心深い眼差しを注ぐようにしょう。」

聖ピオ十世司祭兄弟会 (FSSPX) 創立者 ルフェーブル大司教 伝記 目次
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