アヴェ・マリア!
愛する兄弟姉妹の皆様、
聖パウロ大聖堂の祭壇直下にある墓の石棺を科学的に調査したところ、次のことが分かったそうです。
(1)過去一度も開けられたことのない石棺の中。
(2)金糸を織り込んだ緋色の高価な麻布と、青い麻布の形跡、および少量の赤い香と、たんぱく質と石灰質の成分が検出。
(3)非常に小さい骨の破片が見つかり、炭素14による年代測定の結果、1世紀から2世紀の間に生きた人間の骨。
ローマ皇帝にしか許されていないような金糸を織り込んだ緋色の高価な麻布と、青い麻布で埋葬されるような高貴で尊敬を集めていた人物、しかも香があることから宗教的な意味を持つ人間、一世紀から二世紀に生きていた人間、その人間の墓の上に聖パウロに捧げられた大聖堂が建てられている、そのような人間は、歴史上ただ一人しか存在しません。
聖パウロよ、我らのために祈り給え!
聖パウロよ、日本のために祈り給え!
パウロ年終了:教皇による夕べの祈り、使徒の墓の調査結果を報告
聖ペトロ・聖パウロの大祝日を翌日に控えた28日、ローマの城壁外の聖パウロ大聖堂で教皇ベネディクト16世によって夕べの祈りがとり行われた。
この第一晩課をもって、昨年6月29日から1年間にわたって開催された「パウロ年」が終了した。集いにはコンスタンティノープル総主教庁の使節も参加した。
同大聖堂の教皇祭壇の下に、使徒聖パウロの墓とされる石棺があるが、教皇は説教の中で、最近行われたこの墓の科学的調査の結果を報告された。
過去一度も開けられたことのないこの石棺に、ごく小さな穴を開け、特別な機器を通して調査したところ、中に金糸を織り込んだ緋色の高価な麻布と、青い麻布の形跡、および少量の赤い香と、たんぱく質と石灰質の成分が検出されたこと、また、見つかった非常に小さい骨の破片は炭素14による年代測定の結果、1世紀から2世紀の間に生きた人のものと診断されたことを紹介された。
こうしたことから教皇は、以上の調査結果はこの墓に葬られているのは使徒パウロであるという一貫した言い伝えを確認するものと思われると述べ、これに対する深い感動を表された。
教皇はパウロ年の終了にあたり、聖パウロを通してイエズス・キリストを知り、彼のように福音に照らされ変容させられることは、常にキリスト者の生活に必要なことであると説き、これからも同使徒と共に歩んでいくよう信者らを励まされた。
【その他の参考資料】
世界の雑記帳:聖パウロの墓から1─2世紀の骨片が見つかる=法王
ローマ教皇ベネディクト16世は28日、ローマの聖パウロ大聖堂の墓の中から、1世紀か2世紀の骨の一部が見つかったと発表し、これにより聖パウロの遺骨がこの墓の中に納められていることが裏付けられたと述べた。
キリスト教では、何世紀もの間、祭壇の下に聖パウロの遺骨があると信じられてきた。2006年に石棺が発見されたため、バチカンの考古学者が科学的な調査を行っていた。
教皇によると、石棺にドリルで小さな穴を開け中を確認したところ、「純金の施された紫色の高級な麻の布」や、「骨の一部が見つかり、専門家による炭素14の測定により1世紀か2世紀に生存していた人のものであることが判明した」という。
また、バチカンのオッセルバトーレ・ロマーノ紙は同日、現存する中で最も古いとされる聖パウロの4世紀後半の肖像画が、19日にローマの地下墓地の壁で見つかったと報じた。
ローマ法王、人骨は聖パウロのものであることを宣言
バチカンの地下で発見された人骨は聖パウロのものであると特定された、とローマ教皇ベネディクト十六世は、2006年に同市で初めて発見された墓のミステリーを解き明かした。
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