局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

おかげさまで・・・

2012-08-18 22:44:10 | 家族あれこれ(犬も含めて)
肝臓に癌が見つかって闘病二年の実家の母

 ☆ 

始めはカテーテル治療などで押さえたが、去年末に再発して、先端医療の一種の放射線治療を選択したことを↑に書いた。

一昨日母の外来に付き合った。その治療をして3か月後の定期検査として血液検査、MRI、CTの後、担当の先生の説明である。
アラフォーあたりの核医学が専門の先生。大柄で声も(態度も)デカくて頼もしそうなDrである。

私と母が座ると いきなり 「ちょっと夏バテじゃありませんか?」と言う。血液検査の結果で色々な電解質の濃度が以前より上がっているようだった。
「一応正常値ではありますが、いつものOOさんの数値より高いですよ。水分不足じゃないですか?」

などと脅かしたあと・・・

「それではOOさんの病気の部分を見てみましょうね」と母の肝臓の映像をパソコンの画面で見せてくれた。

処置前の今年4月の映像、と処置後1か月の映像である。
実は処置後1か月の時は、患部の癌の大きさは殆ど変化がなかったのである。
その時先生からは 「これから変化があるんですよ」と言われたらしいが、母は内心がっかりしていたようであった。

ところが・・・

直径2cmの一つととそれに連なってひょっこりひょうたん島のように母の肝臓の肺の近くに存在していた禍々しいヤツが、その日とった映像には殆どわからないほどに消滅していたのである。

「ほら、わからないくらいになってますよ」と先生。
やだな~ 先に血液検査の結果なんて言って 良いことをもったいぶって後回しにしたわね、センセっ

この治療のびっくりすることには、殆ど副作用のようなものがないことである。
母は体がだるくなったり、どこかに炎症が起きたりなどは何もなかったらしい。照射したところの皮膚も直径4cmくらいの日焼けしたようなくすみがあってちょっと時々かゆくなることがあるらしいが、言われてみないとわからないくらいである。

「もう皮膚の炎症も大丈夫そうですから 温泉に行かれても大丈夫ですよ」と先生。

母はニコニコ 私も嬉しかった。

としても癌は癌であるからこれでまるで安心と言うわけじゃないとは思っている。ただこれからも3か月に一度大学病院でフォローしてもらいながら全身症状にも気を付けてもらえるなら何があっても早めに対応ができて、その都度冷静にこちらも受け止められるような気もしている。

検査があるので朝食を抜いていた母。お腹がすいたので家に帰る前にちょっと何かお腹に入れようと、病院内のコンビニに寄ってアイスクリームを買った(母の大好物のシロクマである)

私の車の助手席でそれを早速食べ始める母・・・

私が車を発進させたら、「シートベルトを締めてください」とおせっかい車の電子音で注意された。

「ちゃんとシートベルトしてよね。警察に見つかったらワタシも点数引かれるんだからね」と言ったら

「妊娠してますって言うから大丈夫よ~」と言った母は79歳。

調子に乗りすぎである。
だけどこの明るさと気の若さが病気と闘う源になっているんだと思う。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする