局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

鍋と雛と着物と

2010-02-28 00:15:13 | 日々の生活
一昨日のこと。
着物の会の同期会(年4回集まっておいしい物を食べて、何かおもしろそうな展示会なぞ見る)があった。
今回は食事はワタシが仕切り。
2月なのでさぞ寒いだろうと思って 何度か行った薬膳の鍋料理のランチを予約

銀座 天香O味(Oは回です)

 

色々な漢方系の香辛料や食材が入った二種類のたれの入った鍋の中で野菜を中心とした具を煮ていただく。
とてもとても温まるのでこの季節にバッチリ・・・ と思いきや、この日は20℃近くまで温度が上がった春のような日であった。

まあ、それでもおいしいかったからいいや。

前より辛味が増したような気がする。「まあ美味しいわね」とみなさんおっしゃってくださったが、水をカブ飲みしたり、咳き込んでる方も何人か・・・ 

  


ご同行のオバたちもワタクシも着物率が高かったそのワケはですね。

  * * *

この後 こちらに行ってきたからです。三井家のおひなさま展

着物で来館すると 入場料が 1000円→700円になる
しかも着物の人だけ喫茶室の割引券とミュージアムショップでお買い上げ後にくじ引きができます。




美術館のある三井本館 エレベーターなんぞこんな風にレトロ感を醸し出してありなかなかステキなところだった。 ランチなどに使えそうなお店もいくつか発見。




三井家の夫人たちのひな人形 ひな道具、茶道具などが展示されていた。

保存状態もよくて、

 



おそらく当時の美しさをそのまま伝えているのではないだろうか?

お顔の細部の繊細な造り、人の衣装そのままに染めたり刺繍したりして仕上げてある豪華な衣装など、当時の職人の粋を集めたという感じのお雛様たち。
さすがは三井家に伝わるものだと思った。

圧巻はそのお道具類。



 

この棚なんて漆塗りの螺鈿細工 ホントに細かい見事な細工である。



貝おけにはワタシのツメの先くらいの貝殻が入っていて、ちゃんと絵まで描いてある。



同じく超ミニチュア百人一首



楽器類も・・・ 小指の長さくらいの箏にはちゃんと13弦が張ってあり琴柱も立てられている。ツメまで三つ箱に入っている。

なんと言う職人技・・・

こういったお雛様や雛道具を慈しみながら毎年時間をかけて飾った一族がいた。
何度か戦火をくぐりぬけて来たはずだろうけど、こうやって目の当たりにできるのは嬉しいと思う。

オットはと 「古い人形って不気味じゃないか?」と言う。
彼は年に何度か酒田に仕事に行くことがあり、有名な本間家のお雛様を案内されて見たことがあるらしい。その時に古い雛人形がとても気味が悪かったらしい。

確かにそういう点はある。古い物って魂が宿るような気がするけど、人形って言うのは人の形をなぞらえているから余計、時を経たものは 見てきた時代、それを愛した人の記憶がどこかに秘められている妖しい感じを覚えるときがある。

だから余計 その不気味さと怖さを含めて惹かれてしまうのだけど・・・


ホントに微笑ましい子供の遊ぶ姿を写した愛らしい人形たちもあった



子とろ 子とろをしている人形たち



どこかユーモラスな五人囃たち

 誰かに似ていると思っていたが、女子フィギュアで8位入賞した鈴木O子ちゃんじゃありませんか

とても堪能できた 美術展だった。 4月4日までだそうです。お薦めです。

  * * *




この日の着物は今お気に入りの黄八丈。春めいた日だったのでちょうど良かった。
道中着は大島なんだけど これは母方の祖母のもの。この前実家に行って掘り出してきたものです。ちょっと裄と袖丈も短いけど、遊び着だったらこれで良しとしましょう。

元は着物だったのを縫い直したらしいので、多分60年はたっていると思う。
洗い張りも何度かしてあるらしく、大島っぽい張りはあまりないんだけど、その分身体に馴染んでとても着やすい。

意外にある着物の合理性、絹の耐久性。
こうやって袖を通して喚起される祖母の記憶。
着物ってすごいもんだな~と改めて感動した。

  
この日の銀座は春節の関係か中国人らしき人がとても多かった。

松坂屋もチャイニーズ歓迎体制



お土産にねんりん屋のバームクーヘンを買って帰ろうと並んでいたら、中国の観光客に囲まれて写真を撮られてしまった。
ワタシは着物を着ると中国人受けするらしい 




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フィギュアの行方は?

2010-02-26 12:04:55 | 日々の生活
おととい仕事に行ったらちょうど女子フィギュアのSPで真央ちゃんが始まるところだった。

営業のオジサンが昼休みに帰ってきてTVをつける。
社長も昼ごはんを終えて、TVの前に陣取る。

「局さんもこっち来てみなさい」
・・・・へいへい
「ようあんなに足が上がるもんやなあ 頭より高くやで」とソファに座りながら足を上げてエビ反ろうとする社長(ホントにゆるい会社だよ)
「やめてくださいよ ぎっくり腰になりますよっ社長! 自分と同じ人間と思ったらいけません!」
思わずホントのことをいっちまった。

真央ちゃんがノーミスで終わり 「お~良かった良かった」ホンキで喜ぶ社長。
こんな光景が日本中で繰り広げられていたことだろう。
幼いと言っていいくらいの姿で頭角を現して、その成長やスランプの時もずっと日本中で見つめていたわけだから。
社長くらいの年のじいさんから見れば 「できのよい ケナゲな孫娘」くらいの認識で眺めているのではないだろうか?

しかし、次のキムヨナの演技が始まったら
「スタイルがええのぅ」
「色っぽいのう」とこっちも応援
(まったくエOじじいなんだから・・・)

真央ちゃんもキムヨナも素晴らしかった。
真央ちゃんの可憐な真摯さも胸を打つけど、テクニックに裏打ちされたキムヨナの強靭な女優魂にも惹かれるのよね。
20歳にも満たないのにスゴイ子たちが現れたものです。

今フリーが行われてる最中だけど、結果はどうなるのだろうか?

今日はオットが午後から勤務なので途中まで一緒に見ていたが、今のところ一位のフィンランドのコルビがお気に召したようだ。

「えらい可愛いじゃん」
「可愛いってより美人だよ グレース・ケリー系の美人」
「あの足の筋肉の付き方はなあ あまりジャンプは高く飛べないんじゃないかなあ・・・」
「そうなの?」
「あの ウエストの細さもなあ」
「それが何?」
「いや 単にスタイルいいってこっちゃ」

と くだらない事を解説してTVに未練を残しつつ今うちから出て行ったところである。

がんばって欲しいわ 真央ちゃん。




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ムスメと買い物

2010-02-24 22:30:31 | 着る
昨日はムスメと布を買いに行った。
友人のFさんからのお誘いである。
仲間内に敏腕デザイナー兼仕立て屋さんが居て、ちょっと特殊なルートの布屋さんで格安で選んだ布を格安値段で仕立ててくれるのである。
ワタシは既成服だと小さいサイズコーナーじゃないと合わなかったり、若すぎるデザインになっちゃうので、自分のサイズぴったりで作ってくれる服ってありがたいのである。

Fさんと布フェチAさん、デザイナーのIさんも一緒。

いつものようにFさんの速攻決定大量買いに圧倒されながらも、昨日はいつになく面白いプリント物や春夏物がたくさんあったので楽しみつつ棚を眺める。
結局プリントとオフホワイトの春夏ワンピース用を二着分購入したらエルメス風の柄のニットのあまり切れをくれた。私ならそれでカットソーくらいできるだろうってことで。
昨日は写真を撮るのをすっかり忘れてしまった。

そして最後まで嬉々として布と戯れていたのがAさんとムスメだった。
二人とも心底布が好きなのね~

ムスメは舞台衣装用のを二種類(宝塚のショーの衣装みたいなので 布屋のおじさんからやっぱり選ぶものが違うね よく見つけてきたね と言われていた) ジャケットにするしっかりめの布、あと白いガーゼみたいな布を購入。ガーゼは表面をわざと毛羽立たせて加工してから重ねて巻きつける風のスカートにするらしい。
ワタシはボタンをつけるのに針を持つのもなるべくなら避けたい、ミシンを最後に使ったのはムスメの小学校の雑巾を縫った時以来(その後懲りて100円ショップで購入することにした)というテイタラクなので服を自分で作るなんて絶対ムリなんである。
ムスメのその辺の器用さは両方のバアバから着たDNAのようである。(単に母にまかせられないから自分でせざるを得ないという環境のなせるワザだったのかもしれないが)

ムスメは満足して自分の購入した布を抱え、私はそのままIさんに預けてランチへ。
FさんAさんワタシと三人のオバに囲まれて娘も一緒だった。
ここのところ初孫の世話やご両親の介護で忙しくかなり痩せたFさん。
「見て見て、スカートのウエストがゆるゆるになったのよ~」
「あなた 今だけよ。すぐ戻るから直さない方がいいわよ」
すぐさま返す毒舌Aさん。
なんかの話から埼玉の結婚詐欺女の話になり
「あの子のレベルで何千万も巻き上げられたんだから あなた同じデブでも美貌のデブなんだからもっと儲かるわよ~ パソコンに横顔を載せたら一発よ~」など褒めてんだかけなしてるんだか・・・

ゆっくりランチを食べつつ 漫才のようなFAコンビの会話にも顔色一つ変えないムスメ。
まあ 母の変なオバ友には昔から慣れてるからね。




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ハムレットとアバター

2010-02-23 20:54:15 | 見る(映画 劇場 美術館など)
なんだか日々忙しく書けないでいたが、せっかくだから記録しておこう 

月組 ハムレット



このポスターは話題だったらしいです。アートっぽくて美しい・・・月の龍さん。

ちょうど一年くらい前、同じく月で源氏物語が原作のショーも見たのだけど どうも演出に違和感があった。
多く知られている古典が原作ってのは思い入れがある分、様々な演出されると好き嫌いがわかれるのではないかと思う。

宝塚では過去に 春日野八千代さん 越路吹雪さん 真帆志ぶきさんという錚々たる男役がこの演目の主役をつとめたらしいけど・・・ 龍さんも期待されているんだろうなってことが推定される。次期トップってことなのでしょうか?

これはロックオペラと銘打って ロックの曲に編曲されたミュージカル。to be or not to beというあの有名なせりふも歌われていた。

しばらく耳について家事をしながら歌っている状態でありますw

演出家の藤井氏 彼のレビューじゃなくて劇の演出は初めて見たと思うけど わかりやすくてよくまとまっていて面白かった。
みんなに見せ場を持ってくる感じがワタシは好きです。

この日も舞台友Nと一緒の観劇だった。
この組は彼女の友人の娘と教え子もいるので思いいれのある組らしい。
ある場面で急に舌打ちをするN・・・
「どうしたの?」って小声で聞いたら 「ホニャララ(元教え子)のソロにイマイチ 伸びがないのよ」と小声で嘆く。
関係者が出てるとなかなか落ち着いてみてられないのであろう。
もう一人の子のご両親も近くの席だったので、ジェンヌ父母が娘の舞台を観ている姿と言うのも舞台の合間にちょっとだけ見せてもらった。
いいな~ ムスメの舞台を夫婦で鑑賞なんて楽しいだろうな。ハラハラもするだろうけど・・・



そして遅ればせながら日曜日にオットと観たアバター

3Dの眼鏡をかけつつの3時間は疲れたけど退屈しなかった。
ちょっとローカルな駅のシネコンだったがほぼ満席。人気のほどが知れる。

ストーリーは単純って言えば単純だけどとにかく映像がきれい。臨場感がある。
ワタシもあの鳥みたいのに乗りたい。
あの映像を楽しむのにはやはり劇場で3Dで観るべきだなと思った。無理して来て良かった♪
DVDで借りて家庭のTVで見てもあの臨場感はなかなか味わえないと思う。

帰りの電車の中で

「面白かったけど目が疲れたね~」 「そうだな、老眼、乱視に3D映像は辛い、腰も痛いな」など年寄りくさいことを二人で感想を述べつつ

「アバターって何かに似てるな。猫科の動物かな?」なんて言うオットに



「それも言えるけど 一番似てるのは梅宮アンナだよ」と言ったら納得していた。 




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閑話 二題

2010-02-21 14:57:20 | 日々の生活
閑話1

先日、こんな事件があった。毎日新聞記事より

 15日午後9時15分ごろ、東京都杉並区のJR中央線高円寺駅の上り線ホームから女性(20)が線路に転落し、都内に住む男性会社員(24)が女性を助けようと線路に飛び降りた。高尾発東京行き快速電車(10両編成)が迫り、女性が意識を失っていたため、男性は2本のレールの間(幅1メートル6センチ)に女性を寝かせ、自分はホーム下の待避壕(ごう)に駆け込んだ。電車は女性の頭上を通過したが接触せず、転落で負った頭へのけがだけで済み軽傷。男性は無事だった。

 警視庁杉並署などによると、女性は酒に酔って気分が悪くなり同駅で下車し、ふらついてホームの上り線路に転落した。男性が線路に飛び降り、女性に声を掛けたが反応はなく、レールの間に横たえた。

 電車は先頭から5両目までが女性を通過して止まったが、車体の最下部と線路の間の約30センチの空間に入り込む格好となった。女性はJRに「気付いたら電車が頭上にあった」と話したという。【野口由紀、前谷宏】


自分も命の危険があるのにこの勇気ととっさの判断、まだこんな若い子がいるなんて素晴らしいと思った事件だった。

ジムのサウナにて・・・
水泳のレッスンが終わったのか元気な60Overオバたちがドヤドヤ入ってきてこの話を始めた。

オバA 高円寺駅で線路に落ちた女の子が助かったって事件があったわね

オバB ああ あったわね。よく助かったわね

オバC そうそう 電車の下の隙間の30cmにはまって助かったんだってね

オバA 助けた人、よく考えたわねえ

オバB でもよっぽど痩せてた子よ その子 30cmだったら私たちハマル?(手で高さを作りながら)

オバA ちょっと無理よね~ ワタシお腹がつっかえちゃうわ

オバB ワタシなんか幅が線路の幅超えちゃうわよ~ ガハハハ

オバC それにワタシたちが線路に落ちても助けてくれる人なんていないわよ、それっきりよ

オバA・B そう言えばそうよね 私たち自分で気をつけましょ

笑いをこらえるの、苦労した。



閑話2

冬季オリンピック 日本人選手もがんばっていてワタシも気になってニュースは見ている。

スポーツ好きなオット。気にはなるが、観て楽しめない点もあるんですと。
どうしてかと聞いてみたら

オット 冬季オリンピックは危険すぎ。一つ間違えれば 脊椎損傷だの頭蓋骨骨折だので死ぬか回復不可能みたいな競技が多すぎるよ。見ててハラハラする」

ツボネ 確かにね~ リュージュで死んじゃった選手もいたもんね。落ち着いて観てられないんだ

オット ムダに危なそうだろ。スケルトンなんて観てみろよ。これでコケて放り出されたら首の骨折りかねないぞ

ツボネ うん。確かに危険なものの方が多いよね。 じゃ、あなた 冬季オリンピックって何が好きなの?

オット まあフィギュアはいいね。怪我しても死にはしないだろうしさ。 あと一番のんびり観られるのはカーリングだな

ツボネ へ~ そうなんだ

オット 怪我したとしても せいぜい親指の生爪はがすくらいだろ。

へ~そういう問題なんだ・・・ 


そのオット、ワタシが一月前から散々見に行こう、見に行こうと誘っても腰をあげなかった映画「アバター」に行こうと言う。

昨日職場の新人歓迎会だかでこの映画の話になってみんな見ていて口々におもしろかったと言い 「OO 観てらっしゃらないんですか?」と憐れまれたらしい(笑)

「行こうよ、お前予約しろ」と朝から騒ぐオット

「ああそうですか 散々ワタシが誘った時は乗り気じゃなかったのに他人が褒めると行きたがるわけね アナタは。」

文句言ってやったがワタシも見たい。
しかし、行き着けの新宿の映画館はどこも予約でいっぱい。

ちょっとこれから神奈川まで足を伸ばしてみてきます。

ハムレットとアバターの感想はまた明日。



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色々観た日

2010-02-20 00:00:57 | 見る(映画 劇場 美術館など)
今週は観劇が重なって、今日は宝塚へ

青年館 ロックオペラ ハムレットの初日。



観劇の後はちょっと寄り道して友人Nの知り合いのビーズ展に



アンティークのビーズ・ガラスやボタン・リボンや宝石 貴石などを組み合わせた作品。
色や素材の組み合わせ方がとても参考になった。

ギャラリーは青山の裏通りの陶器のお店の一角にあったが そこのオーナーが趣味の切手展も開いていた。



ヨーロッパのクリスマスの切手展。なんてセンスがあって夢があるんだろうか・・・

陶磁器の方も100年前のロイヤルコペンハーゲンがたくさん展示されていた。
大倉陶園のブルーローズのようなイングレーズの作品がこの時期たくさん焼かれたようだ。
どちらがどちらかわからないような ちょっと不思議な東洋調の作品だった。
ホントに時代時代で西洋と東洋が影響しあって発展してきた陶磁器の世界。
気にしていると色々なところで巡り合うのが面白いもんです。
もっと詳しく知りたいな。

ハムレットの感想と昨日までのコメントのお返しはは明日以降に(眠くて)
ハムレットは良かったけどね。 火曜日のカーテンより私は好きでした。
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Curt○ins

2010-02-18 09:18:27 | 見る(映画 劇場 美術館など)
一昨日はこちらのミュージカルを観て来た@東京国際フォーラム



舞台友N経由のご招待チケット いつもありがたいことである。

タダチケで文句言うのも申し訳ないがこの会場の動線の悪さと案内板のわかりにくさは何度いっても驚かされてしまう。火事か地震があったら怖い劇場の一つだと思う。

 

三階席でこんなに舞台まで遠いのにS席。これで11000円 自腹だったらがっくりするところである。

ミュージカルのわりには歌が少なかった気が・・・
結構長せりふが多かった。

その長せりふを完璧に一度もかまないのが東山くん。この人の緩みのまるでない体型と輪郭はすごいね。ともすれば神経質なまでの完全主義なところが感じられた。

 森O子が離さなかったはずである

鳳蘭さんの貫禄もステキだった。毛皮を着こなすってのはこの人くらいの美貌と貫禄がないとぴったり来ないのね~

マルシアさんの胸の谷間はビックリ 歌もうまかった。せりふはちょっとかんでたが。

そしてこの舞台のヒロインは昨年宝塚を退団した元男役の大和さん。
トップになってからあっと言う間に引退されちゃったけど 美貌の男役さんだった(歌は ん~~だったけど)
その方の女優役初舞台。去年は同じような時期にも阿蘭さんが引退して、その女優デビューも見てきたのだが・・・(ミュージカル・アイーダ、彼女の歌と演技はすんごいよかった)
この方はですね・・・(ファンも多いからこーゆーこと書くの怖いんだけどさ)
一言目のせりふをしゃべったとたんに周りからもれる失笑・・・
あたまのてっぺんから出てるような裏声なんだもの。
それに顔も可愛いしスタイルも抜群なはずなんだけど、なぜかこの舞台では間延びして見えた。
アメリカのティーンエイジャー向きの「通販雑誌でよくあるオーソドックスなワンピース」みたいな衣装も似合ってなかったし、背が高すぎるのだろうか?(ワタシに10cmくれw)

男役から転向して女優になって成功する人も何人もいるんだから本人の実力と周りの演出なんでしょうけどねえ。
なんといってもあの発声は周りがどうにかしてくれなきゃ舞台は辛いと思った。

なんだかんだ文句も言ったがやっぱりナマ舞台とナマオケを楽しむ時間は楽しかった。

        * * *

この日も寒くて寒くて・・・ 午後から冷たい雨も降ってきて雪になるかもという予報。

舞台だけ見てさっと帰る予定だったし、ワタシはロングのコートを着るから中身は手抜気味ででかけてしまった。
しかし 舞台友Nはマニッシュなペンストライプのパンツスーツに帽子で決めてきてるし、やはり舞台仲間の美しき着物奥様↓は
 (これはオペラの時の着物ですが)

あの雨にもかかわらず きちんと着物を御召しであった。
細かい縞(千すじだか万すじだかの)が無地のように見えるグレイの江戸小紋に大胆なモノトーンにつや消しの金箔の入った帯。黒の帯締めにはそこだけ遊びっぽくコロンとした椿の描いてある陶器の帯留めがしてある。完璧な着こなし。

ワタシはボロ隠しコートの下の手抜きセーターと雨用のブーツを反省した次第であります。

どーせ誰も見ちゃいないからという精神はオバサン化を促進するもんなのよね。
刺激してくれる友の存在はありがたいと思おう(時にはめんどくさいが)














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移り変わるもの

2010-02-16 16:01:28 | 記憶の箱
日曜日、この日も寒かったがお昼過ぎにオットとちょっと長めの犬の散歩に出かけた。

この日は普段あまり行かない大通りを横断して今住んでいる家からみて駅の反対側まで歩いてみた。

すると今の家に住む前に5年間住んだ賃貸マンションがなくなっていた 



ムスコが1歳半くらいの時、ムスメがお腹にいる時にここに引っ越してきて、娘が小学校一年の春までここにいた。
髪を振り乱して子育てに奮闘していた時期の大半を過ごした場所・・・


私たちが都心からここに越してきた時、もう一人家族の増えることでそれまで住んでいたところが狭くなるし、ムスコは喘息と診断されて少しでも郊外に行ったほうがいいと思ったのである。住んでいたところは東京でも空気が悪いスポットに近かったし、今だったら色々なところが近くて便利♪と思うけど、その当時は子育てには向いている場所ではなかったのだった。
なんとなく引っ越したいねといって確か弟の車でふらりと覗いた不動産屋でこの物件を見つけて一目ぼれしたが、他の同じ条件よりかなり安いけど大家がうるさくて店子の職業を選ぶという高飛車な事を言われた。他にも希望者がいたが、どうやらおめがねにかなったらしくて借りられることになった。

大家はこの辺の大地主で大金持ちのおじいちゃんだった。
当時 このマンションの向かいにアパートがあって そこの掘っ立て小屋が大家さんの事務所代わりだった。
そこで家賃や駐車場代を現金払いの人から日曜日などは受け取っていたおじいちゃん。
私たちが引っ越した当時挨拶に行ったら、ちょうど集まった家賃を数えていた最中だったらしく
「ああ よろしくお願いしますね」と元はお百姓さんだったのがしのばれるごつい右手を差し出してきたのだけど 左手には分厚い一万円札を握り締めていたのがおかしくて笑いをこらえるのが大変だった。
大金持ちなのにいつも地下足袋を履いて麦藁帽子をかぶって マンションの庭の木の手入れはいつも自分でやるし、気が向くとトラックで庭木を運んできて植えるのにはお金を惜しまなかったが、建物に不具合があると業者使うよりまず自分で直すという 気前がいいんだかケチなんだかわからないおじいちゃんだった。

もうその大家は亡くなり、今はそこのムスメ婿が残された不動産を管理しているらしい。
アパートと掘っ立て小屋もこぎれいなマンションに建て替えられた。
私の住んでいたところも今はせいぜい築20年だし、鉄筋だったからもっと持つだろうけど、直し直ししているよりは綺麗なのを建てちゃって貸した方が高く貸せるのかもしれないし。他にもたくさん不動産を持ってるみたいだから資金には困らないのであろう。
まあお金持ちは思い切ったことができるもんですね。

3階と低層で一階に4所帯 あわせて12所帯の小さなところだったけど、一階には芝生の庭があってブランコを置いたりして遊ばせられるので当時は便利だった。ちょうど隣には家の子より1歳ずつ年上の兄妹がいて、そこの奥さんとも仲良しになった。
夏には交代で庭にプールを置いて水遊びさせたり、小さなサクラの木でお花見の真似事をしたり、その木にたくさん毛虫がすみついているのを発見して大騒ぎしたこともあった。

敷地は広かったので駐車場の空きスペースでウチの子供たちは自転車の練習もできた。

駅の反対側の今の家に引っ越してきて、ごくたまに前の家のそばを通ることはあったが、広さの割りには家賃も安くて駅にも近くて日当たりもいいので いつも空き室はなくて誰かが住んでいる状態だったのでこんなに早く壊されるとは思わなかった。

建築確認で後に建てられるのも共同住宅となっていて大家も同じ名前だったので、小奇麗な新築マンションが建てられるのであろう。

私は実家は生まれたままの家なので、自分の思いいれがある場所が壊されているのを目の当たりにしたというのは初めての経験である。

なんだか淋しいこと。

子供たちに壊されたマンションを写メで送ったら

「へ~ なんか淋しいね」と同じ感想が帰って来た。 
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異世代交流ホームパーティー

2010-02-15 00:51:54 | 友人
先月の記事に女子飲みとして書きましたが、親友Aの教え子のアラサー女子二人が結婚することになった。ひとりはもう籍を入れ、一人は結納が終わり、この9月に挙式するらしい。

ところでバリキャリのAは4,5年前に再婚したのだが、そのダンナは結婚当時は日本の企業から某国で働いていたが、結婚直後に某国企業からヘッドハンティングされて就職してしまった。だから結婚してからずっと別居。ときたま長い休みの時と、日本出張の時のみ同居という変則結婚生活をしている。

そんなことだったのでAのダンナとはなかなか会う機会もなかったし、結婚してからの期間サブプライムローンの破綻の影響から彼の仕事はなかなか大変で ハタで聞いててワタシも 「大丈夫なんかいな?」と思ったこともあるし、ワタシもA贔屓ゆえ、あまりAのダンナに関しては親しみを持つことができなかった。
そして美人で性格も良いAのファンはワタシの周りにもたくさん居るのである。
Aダンナの企業の様子や某国の現状を知っているオトコたちは口をそろえて
「Aちゃん あんなオトコと結婚しちゃって大丈夫なのかな~ 局がついてながらどうして再婚なんかさせたんだよ Aちゃんは一人でに生きていけるよっ!」とおせっかいにも心配するヤツラが多かったのである。

ワタシはAのマネージャーかい?そんな心配なら自分で守ってあげろや と言いたいところではありますが・・・

当然ウチのオットもAファンなので Aダンナに対してはあまり良い感情を持っていなかったのであります。 

そして昨日、Aダンナが二週間ほどの休暇のために帰ってくるので アラサー女子たちのお相手と一緒にウチの夫婦もホームパーティーに招いてくれることになった。
2週間前くらいにそういう話があったのでオットに振ってみたら 「ん?Aちゃんち?行く行く」と二つ返事であった。

東北で仕事だったオットは遅れて参加とのことでリクエストされた酒類とオードブルの足しを持ってワタシは一人で都心のおしゃれなマンションへ



ホテルのロビーのようなエントランスでコンシェルジェみたいな制服を着た管理人が常駐するマンション。今度結婚する有名モデル(魚介類)もつい最近まで住んでいたらしい。駐車場には日本車が殆ど見当たらない。

部屋にだどりつくまでに二度チェックがありセキュリティーも厳しい。

部屋についたらAダンナが料理をしていた。
(へ~ すごいじゃない いつも作るの?)と小声で訊ねると
(まっさか~ お客の来る時だけよ。普段は何もしないけど自分も料理するっていうのを見せたいタイプね)とAも小声。まあウチのオットは茶も入れないからね、やるだけマシである。



メニューは海老の包み揚げ トマトと卵の中華風炒め 手前のバケットのクリームチーズ詰めは局作

途中 ウチのオットが着たところで成城石井スーパーで買ったというラム肉もサササと炒めるAオットは手際がいい。



これはラム肉用のスパイスでヒツジが食べる草からつくるらしい。クミンが効いていてラム肉の風味を引き立てていた。

Aちゃんファンのオットは腹に一物あるわけなのになぜかすんごくAオットとフレンドリーに某国やAダンナの仕事の話や今の政治の話などで盛り上がっていた(なんだ気が合うんじゃん)

一人のアラサー女子のダンナは急な仕事が入ってドタキャン。もう一人の婚約中のカップルの男の子が来ていた。



Mちゃんと婚約者。Mちゃんより6歳年下の 某大手の監●法人に勤める公認会×士である。(この日は仕事帰りでスーツ姿だった)
ウチのムスコと2歳しか違わないんだけど この子がまあ穏やか、かつ頭が切れてなんとも良い子だった。彼女の恩師とはいえ初めての家に来て、なにやら面白いが態度のでかい初対面の全然関係ない年上夫婦(局家ね)とも同席しながらも楽しそうに自然にくつろぎ、出すぎず 引っ込みすぎずに口を挟むサマは知的で上品であった。

Mちゃんに対する気遣いも然り、オードブルを取り分けたりワインをついであげたりの動作がごくごく自然で優しさがにじみでている。背も高いし、穏やかな風貌はイケメンと言っても許される部類であろう。
Mちゃんとは8年ほどのつきあいになるが、彼女のまじめで純粋なところ、努力家なのを知っているワタシとしては Mちゃん よくこんな良い子見つけたね~ 結婚したら幸せになるよ と心から思った。
今流行の草食系、しかもエリートで育ちの良い子ってホントにいいわね~、肉食系の昭和オトコとしか付き合ったことのないオバサンはあと20年後に生まれたかったなとも思ったのであった。


メインはちょっとカレー風味の薬膳鍋

  

デザートには赤坂のドーナツ屋のドーナツで



とても満足!



今日になってAにお礼メールをした。

「楽しい夜でした。ありがとね。たまに若いカップル見るとやはりうちらのダンナは昭和のオトコってのを実感するね~ しかし客向けとはいえ OO氏の手料理おいしかったよ。 あっ Aちゃんアオザイ似合ってたよ。下にズボンは履かなくてもいいじゃないかってダンナが言ってたよ 

「ほんとぉ 昭和歴然だよね~ ワタシ今出張前泊で××なんだけど みんなからのお礼メールを●●に転送する度に もうニッコニコのコメントが戻ってくるのよ。ああやって仕切んの好きなのよね~。まあこれから二週間以上の ボク休暇・ワタシ仕事の長丁場の入り口に非常に助かります ふぅ~」 と 帰って来たので

「二週間でネをあげてどうする? がんばって乗り切ろう」と返信しておいた。



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美味しい時間 色々

2010-02-11 22:25:07 | 食べる
四国記事を書いている間にも色々行事があり、友人に会い、ノルマをこなし、気がついたら2月も半ばになってしまった。
四国記録も途中だけど忘れないうちに東京での美味しいもの記事も書いておこう。

まず 汐留のコンラッドにて

久々に会う友人なので気張ってくれたのかwここのフレンチを予約してくれた。
メインのレストランはすでに予約が一杯だったらしく カジュアルの方。セリーズ by ゴードンホニャララです。
ここでも十分おいしかったし、ドレスコードも気軽でよかった。
意外と若いカップルが多くて写真撮ってる人たちもいたのでワタシも遠慮なく写させてもらいました。

しかし このエリアは殆ど来ることがないので ただでさえ方向オンチのワタシは大江戸線の駅で降りたはいいが完全お上り状態である。
待ち合わせた建物にたどりつく前に地下で迷い、地上に出たら建物がみんな同じに見えて更に迷う。月額300円のNAVIタイムも登録していてもこれだから困るんだけどね。

仕方がないので電話して待ち合わせ相手に教えてもらう。
さすが長い付き合いなので 東西南北で指示してもわからないと踏んだとみえる。 「ベージュの建物を目指しておいで!」と一言
それでたどりついた次第であります。
こういう近未来都市みたいなエリアでは生きていけないとつくづく思うワタシである。

気を取り直してコンラッドへ



白ワインではじめる(銘柄は忘れた)



前菜はチーズを焼いたものにイチジクとくるみのサラダつき
ワタシの好きなもののオンパレードである



鯛のポアレ アーティチョークのサラダ添え ここのところ鯛のポアレを何度か食べたけど、ここのが一番おいしかった。時々ぱさついててイマイチってのもあるからね。



子羊肩肉のブレゼ ベーコンと香草ジャガイモの レンズ豆添え 
ヒツジもおいしいのはクセが気にならなくて却って野性味がおいしいのね。



ワタシのデザートはババロアにシードルのシャーベットの載ったもの 後味すっきりでおいしかった



友人のはティラミスにエスプレッソのシャーベット添え こちらも一口味見

食べている途中も色々しゃべり倒す。この友人といるとお口に毒が増幅するのであまり周りには聞いて欲しくないような会話となるので 隣と十分距離のある空間はありがたかったわ。
食事と共に楽しい時間を共有しました。

そう気取ってないけどスタッフの気配りもちゃんとあっておしゃれな空間も楽しめた。
また行きたいもんだす。


そして昨日のこと

今週半ばからオットは北の方に出張で留守です。
ムスメもなにやら忙しくて夕飯はいらないというので近々飲みに行こうよと誘われていた気の合う友と牡蠣を食べに。

割合近所の気軽なオイスターバーです



シェフもスタッフも若いけどキビキビフル回転働いている。テーブルは狭いしいつもほぼ満席だけど活気を感じる店。

ここの二人からのコースはとてもリーズナブルである。

乾杯の生ビールを頼むと お通しに牡蠣のくんせいが出てくる。(写真撮り忘れた)

その後 その日のお薦めの生牡蛎3種



兵庫と広島と北海道産のもの 兵庫と広島のは味が甘味があって味が似ている。北海道の昆布森の牡蠣はホントに昆布のミネラルの濃い~味



そして焼き牡蠣二種 ジェノベソースとウニソース 絶品です。
残りのソースをバケットにつけて食べる これもまたおいしい
この辺でビールを白ワインに切り替える。



生ハムがたくさん載ったサラダ



薄焼きのピザ(これはパスタかピザの何種類のうちからチョイスできる。ここはイタリアンもいけます) この辺でボトルは一本余裕で空いた。

んも~ お腹いっぱい だけどデザートも来るの



このデザートも決して手抜きはしてないのですよ。

このコースで言いたくないほどリーズナブル。ワイン類もお値打ち価格である。
時間が遅くなればなるほど満席。
季節もちょうどいいしね。
この日は身のまわりのこと 感じることを色々しゃべり倒す。この友人はクールでオトナ。
人間観察も鋭いから時々ドキっとするが口も堅くて、余分なことが周りに漏れないので話しやすい友である。
すっかり酔っ払ってうちに帰った。


そして今日は一人で本でも読んで過ごそうと思っていたら ドラがM子を伴って遊びに来た。
11日はオヤジは居ないよ ワタシ一人だよと言ったらオカンがさみしいとでも思ったのか(笑)
特別何をやることもなく居間で三人で過ごす。ホントに何をしに来たのだろうか?



お持たせのケーキをおやつに食べても帰る気配はないし、夕飯も食べて行きそうだったので なんとなく下ごしらえをしつつ私は勝手に読書する。

案の定 「おかん 何作ってんの? 俺たちも食べてっていい?」

予定してなかったので適当な組み合わせだったけど 

* 手羽先とがんもと人参の煮物
* ポテトサラダ
* おとといのロールキャベツの残り
* ブロッコリーのチーズ焼き

三人で食べる。
ご飯をご馳走した後は、後片付けは二人にまかせるのだが、M子は絶対一人ではやらずにムスコにも手伝わせる。ワタシが居るところで一人でいい子ちゃんしない子である。
ムスコもぶつくさいいながらも手伝っている。
こういう所は却って好感がもてるが まあ仮に結婚したら尻に敷かれるであろう。

女性がしっかりしてる家庭は安泰です(当家比)













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四国路 ホテルと湯バアバ

2010-02-09 07:04:36 | 
二泊目は 有名な道後温泉本館近くのホテルに宿泊。
老舗だが建て替えてイギリス風(?)しつらえにしているホテル。
建物や部屋はまあまあだったが、フロントやパーキングの係の人の対応がとても良かった。



この日の夕食はフレンチフルコース。
空港近くのレストラン(考えてみれば前の日ですね、連日フレンチだったのか)で食べたのよりずっとおいしかったし、ワインの種類もたくさんあった。

  夕食の一部

 朝食(バイキングよりこういった旅館の朝食っぽいお膳が嬉しい)

良かったのはこのホテルの温泉だった。

お湯はほのかにいい香りでまろやかで温まる感じ。施設は清潔で、洗い場や洗面所の設備も良かった。人も少なかったし(平日だったからか?)
露天風呂はバラの花が浮かんでいた(笑)ワタシはこのお風呂で満足だったのだが。

しかし次の朝、やはりここまできたら道後温泉本館の風呂には入って帰らなければ、というオットの強硬な主張で入ることになった。
泊まったホテルのフロントでタオルセットを貸してくれて籠に入れてくれるのは親切だったわ。


レンタカーを返す時間の関係でゆっくりはできない。20分限定ねってことで一番安い下の階に入ることにした。

 

オモムキのある建物である。漱石先生が 銭湯は立派だと言っただけのことはありますね。

 聖徳太子も大国主命も入ったそうな。

入浴してみたが、下の階は町の銭湯と同じである。2階、3階と行くと値段も高くなり、おせんべいとお茶が出たり、個室になっていたりする。

時間も短いし、髪はホテルで洗おうと思っていたので何も持ってこなかったら石鹸も置いてないのね(イマドキの銭湯ってこういうものなの?)
まあ温まるだけでいいやと思って身体を流して湯船に入ろうとしたら

「お姉さん(って言ったんだってば、まっ湯気で曇ってたしな)旅のお方かい?」と話しかけられた。見ると80を優に超えていると思われるおばあちゃんである(以下湯バアバとする)

「はい そうです」

「あんた 石鹸もってないだろ 私のを使いなさい」

「ありがとうございます。でもいいです。温まるだけと思ってきたし・・・」

湯バアバ しばしワタシの顔を見て

「新しのがあるから これ使いなさい、あげるんじゃないから 返してもらうつもりだから。ほれ遠慮せんで」

そういって新しい黒砂糖石鹸の袋を渡された。断ったら失礼になりそうなので使わせてもらうことにした。

「おばあちゃんは 毎朝こうやってここに来てるでね、年寄りだから入浴料も安くしてもらってるからこうやって旅のお方にお返ししてる」

ってな事を土地言葉で話してくれた(ぞなもし は使ってなかったが・・・)

それにしても地方の温泉に行くとどういうわけかおばあちゃんに話しかけられる私である。
昔から同年代の友達と行っても必ずワタシだけ地元のばあちゃんと絡んでしまう。湯バアバをひきつけるオーラがあるのか?(考えてみれば微妙なオーラである・・・)


湯バアバにお礼を言って待ち合わせしていたオットと隣のお菓子屋さんでおみやげのタルトと 自分たちの分もバラで買ってホテルに帰って改めてお湯に入りなおしてレンタカーを返しに

このホテルのチェックアウトが12時ってことはありがたかった。午前中動いている間に部屋をキープしておけるってありがたかった。オットは最後にも温泉に行っていた。



この界隈、いたるところに足湯があります。これは伊予の井桁を模した足湯施設。
源氏物語にも出ているそうな(記憶になかったが)「伊予の井桁」は「多い」にかかる枕言葉なんだそうな。



ホント色んな所に足湯があるんですよ。この街を歩いて足湯に漬かりたかったらすぐに捲り上げて足を入れられる服装をおすすめします。
ワタシはスキニーのジーンズにブーツを履いてしかもタイツも中に履いていたという服装だった。道端では絶対ムリっであった(公共の迷惑になってしまう)

街の中心部にレンタカーを返してから松山城近辺をブラブラ そして 坂の上の雲ミュージアムに

まだ続きます。


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四国路 海の上の道

2010-02-07 13:43:34 | 
砥部焼の里を堪能した私たちは 今度は方向転換して今治に向かった。

ここからしまなみ海道を通って平山美術館まで行こうという計画だった。

ありがたいことにこの日は寒いながらお天気は上々。海の上のドライブには最適な日だった。



アクアラインもそうだけどホントに海の上に道ができちゃうんだからやっぱり日本の土木技術ってスゴイもんだな~と思った。

途中渦潮らしき海面も見られた。

一つ一つの島も降りてみたかったし、お寿司もおいしいらしいという情報も確認してみたかったのだけど出発が午後だったのでそう時間もとれずに生口島で降りる。ここから目的の美術館のある高根島へ
なんとなくのんびりした島の空気になごみながら



レモン谷 斜面が全部レモンの木

美術館着。






地方の美術館のありがたいところはゆったり自分たちのペースで絵画と向かい合えること。




この美術館はオットの希望だった。彼は前から平山郁夫氏の絵が好きだったから。
実はワタシはあんまり好きじゃなかったのだ。去年一年日経のカレンダーで見てもあまり良いと思わなかったし・・・

でも 彼の絵は大きな現物をナマで見なきゃなかなか伝わらないってことがわかった。
やっぱり迫力があってせまるものがあった。

パンフレットのしたの絵葉書の絵「東方見聞録」にせよこの大きさで見るのと全然違うんだもの。



美術館をあとにして来た道を引き返す。

もうこの島は広島県。あとちょっとで尾道というところである。
時間があったら広島のお友達にも会いたかったな・・・ と ちょっと未練を残しながらも・・・

瀬戸内海に沈む夕日は美しかった。

二泊目は道後温泉へ。ゆったり温泉を堪能した。

続きます(多分)
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去るヒト 残るヒト

2010-02-05 13:48:40 | 様々な思い
スポーツ全般にあまり興味の対照がいかない私ですが、オットはスポーツ全般昔から自分でやるのも見るのも好きなヒトである。

だからスポーツニュースなんかかかさず見ているし同じ場面を繰り返し見る。
その度解説もするから(オトコってどうして自分の得意分野の講釈タレルのが好きなんだろうね)聞いてるふりして聞き流しながらもたまには頭の片隅にも残ることがあるんだけどね。

中でも昔から相撲を見るのが好きだったようであります。
だからやたら詳しい。ワザなんてNHKの解説より早く解説してくれるし物理学的にどうやったらより有効になるかも講釈している。
今回の朝青龍事件の件も色々思うことあったようである。

今朝は ちょっと出勤が遅かったので二人で朝食をとりながら引退会見など見ていた。
毀誉褒貶の激しいヒトだったのはうかがえる。
素晴らしい身体能力と運動神経、最盛期の頃の強さ。
先場所もオットがうなって見ていたのはバルト(漢字が書けない)との一戦であった。
あの自分より大きな巨体を一瞬であるがまわしを持って片手で持ち上げたもんね。猫の背中でも持ち上げるみたいに・・・ あれには私もたまげたもんだった。
他の取り組みもホントに見ていて面白いことは確か。

そして機嫌の良い時のマスコミサービスや、悪ガキがそのまま大きくなったような天真爛漫に見える笑顔なんかは 思わず 可愛いじゃんと思わせるところもある。
仲良くなっちゃったり、彼から重要視されて大事にされているヒトたちにとっては さぞや一緒にいて面白いだろうし憎めないキャラだったんじゃないかと想像される。
うーん だけどやっぱりあの笑顔の裏にどうしようもない、イラっとしたらどうにもおさまらないウラがありそう・・・ マスコミ報道で奥さんにも暴力をふるってたことを目にしてからやっぱりNGである。あの体と力で女に暴力をふるっちゃダメでしょ。

ハクホウ(同じく漢字が定かでない)がインタビューで涙していたのを見て、私はオットに訊ねた。

「ねえねえ、ハクホウって泣くほど朝青龍を慕ってたの? 現役時代さんざん土俵でにらみ合ってたよね」

「当たり前じゃないか。勝負師ってもんは勝負の時には鬼になるもんだよ。」

「へ~ そんなもんかねえ」

「お前は いつでもどこでも鬼だけどな 

ホント 一言余計なオヤジだよ 

しかし、朝青龍の引退でTVは持ちきりだったけど もっとやめて欲しいおっさんが残ってる方がムカつくわ。






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最近の鬼はガラスも磨くらしい

2010-02-03 23:21:18 | 日々の生活
四国路日記は明日に先送りします(書く気はあるんだけどね)

職場の近くのコンビニの店先に鬼が居た。

この前まで研修中という名札をつけて 慣れない手つきでレジうちしていた学生バイトっぽいおにいちゃん。
今日は全身赤タイツ+トラのパンツで鬼になっていた。

恵方巻きは売り切ったらしく、ことのついでにガラス拭きなぞしている勤勉な鬼である。
この寒空にタイツで外仕事も辛いであろう。故郷のお母さん、息子さんはがんばってますよ!

ガンバレ バイト鬼! カツラも似合ってたぞ!

 隠し撮りのためわかりにくいですが・・・ 本人もわかりにくい方が良いと思われるし。

それにしても恵方巻きって完全に全国に知られるものになりましたね。

ここ数年のことだよね。関東にはそんな習慣はなかったぞ。
コンビニだかスーパーだかの戦略だと思うが、モノが売れにくい2月に良く考えたもんですね。
日本経済に少しでも役立てるならのってあげよう(二本買ったくらいでエラそうに言うな だけど) 
太巻きおいしいし。

仕事の帰りに近くのスーパーで海鮮太巻きとサラダ巻きを買った。

今年の恵方? 書いてあったけど忘れた。

一本丸ごとかぶりつき? そんな食べ方するもんですか・・・ 切りますよ。



今日のメニューは 太巻き二種類とお吸物 かぶのホタテあんかけと 菜の花の辛し和えと
ブタとキノコの味噌味ソテー

都合のいいところだけ、風習の片隅だけいただく。局流部分かじり。
豆まきは恵方巻きにおまけでついていたのをチョロっと撒いた。(犬が拾って食べちゃうから控えめに)

そうそう、このお寿司の載ったお皿、白磁を描き始める前に、違う技法で描いていたものです。(これは陶器)
磁器に比べて硬度がイマイチで縁が欠けやすく 焼成温度も高くて焼成を外注しなくてはいけないので このシリーズを描くのをやめてしまったのですが・・・
食器棚の奥深くしまってあったその頃の作品を引っ張り出してみた。

ひっぱりだしたのは 砥部焼のビールグラスとマッチするから。

  

砥部焼が妙に懐かしかったのは、自分でも同じようなトーンのものを描いていたからであった。

そう言えば 初めに行った工房のご夫婦、とてもステキなカップルだった。
ウチもオットにろくろでも習得してもらって 夫婦で焼き物でもしてみたいもんです。





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赤ちゃんで癒される

2010-02-02 23:25:47 | 友人
四国路 しまなみ海道編を書こうと思ったがちょっと休憩。

今日は友人のFさんの初孫を見せてもらった。
着物の会で出会っていつの間にか仲良くなったFさん。
その行動力と太っ腹で世話焼きで誠実なところ、グルメ、おしゃれ方面でもいつもお世話になっている。
今度ママになった長女ちゃんもとても気が利いておもしろい子。ムスメの相談相手になってくれたりムスコと同業者ってこともあり、家族ぐるみで遊んでいた。
その彼女が先月出産した。実家に帰っているうちにお祝いしたいし、赤ちゃんの顔も見せてもらいたいし。
やっと風邪も抜けて 旅行から帰ってきて落ち着いた今日、Fさん家を訪ねた。

ピンポンすると
「局ちゃん 開いてるよ~ どうぞ~」と長女ちゃんの声。
出産後大分体重は戻ったというまだママというよりバリキャリ時代と変わらないHちゃんがまだおぼつかない手つきで赤ちゃんを抱いて現れた。
「わ~可愛い! おめでとう!」
「あがってあがって ママはベランダみたい。ママ~ 局ちゃん 来たよ~」

Fさん髪を振り乱して登場
「んもう~ 座ってるヒマがないのよ 次から次に用事があってさ H子は抱いてても危なっかしいしガサツだし~」
そう言いながら赤ちゃんをHちゃんの手から受け取り私に抱かせてくれた。

久しぶりに抱っこする赤ちゃんはまだ首が据わってないので頼りなくふにゃふにゃしているけど、切れ長の目と通った鼻筋がFさんとHちゃんに似ている。お顔も小さいし美人になる可能性大である。



まったく赤ちゃんってのはすごいエネルギーと癒し力を発散してるね。

かわゆい かわゆい 

それに誰に抱かれてもご機嫌よく半分うつらうつらして時々にっこりして全然ぐずらないし、布団に寝かしておいて 近くでいつもみたいにオバサン話をしてゲラゲラ笑っても全然気にしないような大らかで育てやすそうな女の子である。

「だってこの家みたいにしょっちゅう誰かが出入りしているところに居たら太っ腹に育つしかないじゃない」とHちゃん

確かにワタシの居る間にもHちゃんの友達がお祝いを届けにきた。 午前中にはFさんの友達がやはり来ていたそうだ。
FさんもHちゃんも友達が多いし付き合いも広く、駅にも近いから本当にヒトの出入りがあるお家。

「ウチのホニャララ(長男)は生まれた時、神経質で繊細で大変だったのよ。ちょっと音がすると起きちゃうから抜き足差し足で歩いててさ」とムスコの生まれた時の話をしたら

「それで今あれなの~? ありえない~」と一笑に付された

ワタシも人間変われば変わるもんと思うが 息子は2400gで生まれて母乳の飲みも悪くて育つか?というくらい神経質でヒヨヒヨした赤ちゃんであった。いつの間にあの態度のデカイドラに変身を遂げたのであろうか?
当時、ボケ老人だった祖父が居たので出産後実家に帰れず、オットが赴任したばかりで慣れない関西で友達も居ないで一人で子育てしていた(オットはありえないくらい忙しくてまるで協力できず)あの頃の イタイケな私に比べて Hちゃんはなんと楽しそうに子育てができることか・・・
(ワタシだって苦労した時代があったのよん)

だから、ただ無事に育てる事を目標に、髪を振り乱して 何かに追い立てられてたようなあの子育て時代は 今思い出しても楽しかったとは言えないのよね。
今だったらもっとゆったり子育てを楽しめるのにな~ さすがにもう産めないよね(ギネスに挑戦になってしまう)

こうなるとやっぱり孫で赤ちゃんを楽しむしかないんでしょうね。
ムスコとムスメ どっちが早くなるんだろ? もちろん今は未定も未定だけど。



↑予行演習



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