局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

映画の登場人物が目の前に・・・

2011-09-28 14:49:09 | 見る(映画 劇場 美術館など)
銀座 す★る座にて



今日は伏字★多いですよ。私の周りでこの映画を見る人が多いと思われるための検索よけですのでご了承くだされ。

こちらの映画 

向★理 映画初主演。

一浪末に東京の医大に合格して関西から上京して学生生活を送る主人公。勉強におわれ、バイトをし、合コンにも顔を出して忙しいながら、どこかに空虚感 「もっと夢中になれるもの」を探している。
そんな日々の中 郵便局のパンフレットで カ★ボジアの子供のために学校を建てるというプロジェクトを知る。150万集めれば一校建てることができるらしい。
主人公はなぜかその構想にひかれ、やみくもに150万集めるためにサークルを作り、活動を始める。中心となるのは同じ学校の医大生二人とパーティーで知り合ったチャラ男の大学生。

イベントを催してお金を集めはじめるが、その途中で訪れ、カン★ジアの現実を見る。蔓延するエイズ、ポルポト派による大虐殺の跡、未だ撤去しきれない地雷と貧しさのため働かなければならない子供たちの日常。
その現実にうちのめされて日本に帰ると スポンサーになってくれるはずの企業の社長は逮捕され、サークルも誹謗中傷され、学業の方も追試が待っている。そして好きだった看護学生はチャラ男にとられる。
主人公たちは自分たちの圧倒的無力さを感じ、自分たちの活動にも疑問を持ち始める。
しかし、自分たちが笑っていたから笑顔で迎えてくれた現地の子供たちのためにと思い直して初志を貫く。
自分たちがお金を集めて建った学校の開校式のために再度カンボ★アに・・・

乱暴にまとめるとこんなお話です。主人公の書いたノンフィクションを元に作られた映画。途中彼の地のロケで出てくる現地ガイドは実際のガイドさんらしい。(岡村に似てる)

実はね、この映画、私の同窓生の友人、飲み仲間の一人(♂)が登場するのである。ある俳優がそれを演じている。
それを聞いたのは去年の飲み会だっただろうか? 彼も撮影にあたってちょっと関与したりもしたという裏話を聞いて、「おもしろそうだから公開されたらみんなで観に行こうね」と約束していたのよね。
だから昨日は「この映画がどうしても見たい」と言うよりは 物見遊山的興味があったからという方が強く、内容に関してはそんなに期待もしてなかったのですが・・・・

ところがどっこい・・・ 二時間ちょっとの長尺だったが、自然に引き込まれ、感動させられた自分がいた。

意地悪な目で見れば、この大学生たちは甘ちゃんです。私立の医大の上位校ではあるがやはり学費の高い大学、一人暮らしで結構良さげなマンションを借りてある程度の仕送りもしてもらっているのであろう、はっきり言ってあんた一人の年間の学費と仕送り合わせりゃ、彼の地に学校は4つほどは建つであろう。
こんなに恵まれて将来の仕事も確立されているご身分で何が一生懸命になれるものがない だ? ゴラァと怒る人もあるかもしれない。
わたしもやはり、郵便局のパンフレットを見たくらいでそんなにやみくもに学校を建てようなんて思うもんかいな?と動機の希薄さが最初気になったのだけど・・・

でもね、若いってそんなもんなんじゃないかな? 
やらないよりやってみる。世間に負ける、挫折する、再度またやってみる。
最初から(そんなことやって何になる)と斜め目線で何もやらないよりはずっと良い。
彼らは現地に一校学校を建てることができた。
そして この題名通り「世界を変えることはできない」ながら自分の中に経験を蓄積した。
それが彼らのこの先の医師としての人生には絶対マイナスにならないはずだと思う。
内戦で傷ついた人々の痛みを知ったってことは仕事上で接する病に倒れる人たちへの配慮に深みを与えるだろうから。

それにしてもポルポト派の行状。独裁者による虐殺ってなんて恐ろしいんだろうか? 彼の地のロケで収容所となっていた現ツールスレン博物館の映像には言葉を失った。 自国の国民が数百万人虐殺されたという悲惨な歴史。 なかなか変えることができない世界は少数のカリスマ性のある気が違った独裁者のためにいとも簡単に変わってしまうことを見せられるのは悲しく恐ろしい・・・
内戦の置き土産の地雷原で手足をなくした人、エイズ患者が40人に一人という現状も荒廃した国土の後遺症なんだと思う。可愛そうでならなかった。
私が知らないだけで 未だに抑圧されている国ってのがまだ世界にはたくさんあるのだろう。どうかその国の人々の自由と子供たちの笑顔が戻るように祈るばかりである。

出演者について



この人 良い味出してるのね。最初は一浪して大学一年生の設定としてはちょいと年食ってるんじゃないかい?と思ったが途中気にならなくなった。端正な顔だけど、ぼ~っと落ち込んだり、思い切り笑ったり、うちのめされたりっていう表情が多彩。そしてしっかりした綺麗に伸びた骨格が目の保養。(女性ファンサービスなのかパンツ一枚の場面もある。腹筋が割れてました)声も深みがあって素晴らしい。
なぜか私の琴線の刺激はないんだけどw売れるのがわかる俳優さんだと思った。



この子 どこかで見たなと思ったら、下流の宴でニート役を好演していた子でした。ちょっと気弱で感じやすい役がよく似合う。かわゆす。



そしてこの子 なんかいい間を持ってる子だな~って思ったらお父さんが柄★明だそうな。どうりで顔が似てる。どうりで役者のDNAを持ってる。

そういえばこの作品の監督も有名監督のムスコさん。私たちが若い頃馴染んだ人たちが次の世代に伝えているんだなって事も感じられた次第。

見て損はない映画です。彼の地の自然や遺産なども大画面で見た方が感じも深まると存じまする。どうぞ映画館へgo!


         * * * * 

映画が終わり・・・

平日の最終回だったのであまり時間はとれなかったが 「反省会(何を反省するんだw)」と言う名目で近くのビヤホールで飲み会。

 
左端が登場人物


今日はエ★メスブラウスのミセスマスカット(舞台友N)と建築士のNちゃん



今日の中心人物をビールサーバー係としてこき使ってごめん。

映画が終わったのが9時すぎてたため、みんな空腹の極限で、6人でこのビールタワーを二本飲み干し、名物の極薄カツレツはじめ ソーセージ盛り合わせ ドリア ビーフシチュー ピザ サラダ 鯛のカルパッチョなど頼みまくって 夜遅い高カロリーの食事ながら食べまくってしまった。

「登場人物」より、その後の実在の主人公たちの現在とか撮影裏話なども聞いて盛り上がる。

10時半でさくっとお開き。みんなと今年中にまた会おうねって約束して帰路についた。






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相性合わず

2011-09-25 23:34:13 | 見る(映画 劇場 美術館など)
アルジェの男 Dance Romanesque 東京公演 月組



特別に贔屓がいるわけでもなく、一公演で何度もリピートするほどの情熱を持っているではない ごく一般的な観劇ファンくらいと自分を位置づけると、一度見ておもしろく引き込まれる作品ってのが必須である。

ここのところの宝塚って半々くらいの確立でそれを裏切ってくれる。ここ最近で良かったのは 雪のロミジュリ 宙の美しき生涯。 ひえ~ つまんねってのは花の愛のプレリュード。真飛さんの引退公演なのに破たんしてるんじゃないの?ってくらいのストーリーで気の毒だった。(そういえば瀬名さんの引退公演の話もつまんなかったなあ)

今回も どうもね。

良かったのはきりやんの歌と蒼乃さんのダンス 明日海さんの美貌が印象に残っただけに終わった。



お芝居が終わって脱力。

その影響か ショーにもなんだか乗れなくてね。ショーで落ちた(寝た)のは初めてだと思う。
あのノートルダムのせむし男の切り取りショーの最後の羽で笑っただけ (同行の舞台友Nは あれはベルばらだっけかのペガサスの羽の使い回しだよ と言い切った。そういえばなんか使い古し感あり)

全部終わってやはり脱力感。

そして自分に対しての疑問すら湧いてきた。

「周りには感激してる人もいるみたいなのに どうしてこんなにシラケてるのかしら?」

そういえば最近TVのドラマ見てもあまり面白いって思うこともないし、自分の感性ってのが鈍くなっちゃったのかなとも思ってしまうじゃないか。

でも全然分野は違うけど 昨日何気なく買った池井戸さんの本はあまりにおもしろくストーリーの展開が気になって、一日で一気読みしてしまった。

要するに作品力ですね。 

もうちょっと脚本を大事にして欲しい 宝塚。 この前の大石静さんの脚本の石田光成の話なんてかなり面白かったのでそういう試みをもうちっと試みたらいかがでしょ? たまには外部の人の刺激があったほうがよろしいんじゃないかと・・・









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秋の朝の夫婦の会話

2011-09-23 20:50:25 | 家族あれこれ(犬も含めて)
オットは休日出勤

ご苦労さまなことであるが 世の中が休みの時に一緒に早起きしなきゃならないこっちもツライ・・・ 

居間に降りていくと犬たちが歓待に寄ってくる。ひとしきり歓待したあと、またいつもの定位置のソファに寝転がり 「ご飯もらえるまで寝てよう」とばかり寝てしまう。
いいね のんきで。 私も犬になりたいよ。

今朝は空気が大分冷え込んで Tシャツ一枚で降りて来たらぶるぶるっとふるえがきてくしゃみが出た。
朝夕はすっかり秋の気配である。

昨日の夜から二匹の犬たちはぴったりくっついて寝ている。お互いの体温であたためあっているのだろう。ほほえましい風景である。



オットもそれを眺めて 「寒くなるとずっとこうやってくっついているんだろうな」とつぶやいた。

ちょいといたずら心が起きたワタクシ

「そうね。こういうのも季節の風景だよね。知ってる? 犬添い寝っていう季語があるのよ。」

「へ~」

「今頃の季語だよ。」

「そうなんだ。おまえ役にたたないことよく知ってんな」

「蕪村だったっけかな 犬添い寝・・・ え~と思い出せないや あなた覚えてる?」

「知らないよ」

「知らないはずだよねえ ウソだもん」

「なんだよ ウソかよ。これで知ってる知ってるなんて俺が言ったら思いっきりバカにするんだろ」

「ウン 朝っぱらから刺激があっていいでしょ」

「アホらし」

とオットは仕事に行きましたとさ。


犬添い寝 を使って俳句を作ってみよう !
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台風一過

2011-09-22 01:01:49 | 日々の生活
いや~ 今日(もう昨日か)の台風15号はすごかったですね。

みなさま ご無事だったでしょうか?

私は出勤、娘も学校だったが、ひどくなる前に家に戻れたので問題はなかった。
そしてオットは防災責任者でもあるので今日は職場に泊まるってことでそっちもまあ安心。
実家の両親が心配だったので電話したら、父が止めても止めても庭に出たり道路に出たりしたがると「もう~っ! パパはちっともわたしの言う事聞かないんだから! これで怪我しても絶対面倒みてあげませんからねって言ってやったのよっ!」と母が怒り狂っていた。
こういう台風に付随して必ず 畑の様子を見に行って用水路に落ちて亡くなった80ウン歳なんてお年寄りがニュースで報じられるが一歩間違うと父もこうなりそうなのでやめてもらいたいものである。

ところで問題はドラ(息子)であった。普段は独身寮に住み、そこから出勤しているので私は彼の動静はあまり気にせずに過ごしているのだが、ちょうどこの日は家に帰ってきて次の朝に我が家の車で出勤して仕事後、友人たちを職場近くの駅で拾ってそのまま高速に乗って 彼の精力を注ぐスポーツの大会に出かける予定になっていたのである。

そうなると気になるではないか(親バカ)
折しも帰宅時間 東京は台風直撃である。ニュースを見るとJRや私鉄 地下鉄までも停まり、ホームに入れない人があふれ、バスやタクシーは長蛇の列である。

「兄ちゃん帰れるのかなあ? 私迎えに行ってあげようかなあ」とムスメ、運転したくてしょうがない時期である。しらないうちにムスコにメールして約束している。(妹バカでもある)
この台風の中、若葉マークをくっつけたムスメ(しかも新車)に迎えにやらせたら生きた心地がしないではないか。
「大丈夫だよ。もう慣れてるよ」と言われたが、心配で助手席に乗る私(さらに親バカ)

5時6時くらいはバケツをひっくり返したような雨と家が揺れるような風だったが 私たちが出かける頃には大分それらは収まっていた。
しかし幹線道路にはたくさんの葉っぱやごみが散乱して、強かった風雨を物語っていた。
ムスメの運転は大分進歩していて幹線道路の車線変更などもなめらかでめりはりのあるものになっていたのでちょっと安心した。

で、ムスコの職場の一部の人たちは電車が止まっているので帰れるめどがたつまで飲み会に行ったらしい。残っていた上司や同僚に 「迎えが来たので帰ります」と言ったら 「このボンボンが~!」と言われて 「そうなんですよ。すんません」と言って出てきたそうな。(ホント人を食った態度のヤツだ)

ムスコをピックアップしてUターンした頃は雨風は収まっていた。

「今日もクソ忙しくて昼飯はおむすび一個しか食べられなかった。腹減った」というムスコに煮込みハンバーグその他を食べさせ、「明日早いから寝るわ。7時に出るかんね」とさっさと寝たムスコ。
あいかわらず母、妹をふりまわしたあげくのマイペースである(言いたくないがやっぱりB型って・・)
学生時代だったら 好きにするなら世話はやきませんよと放っておいたが、いざ仕事で疲れて帰ってくるとなるとつい世話をやいてしまうではないか。
こうなると家から出て独立してくれて良かったなあとつくづく思った(毎日世話なんかしてられまへんわ、これからM子よ頼む)

そしてようやく一人の時間。こうやってパソコンに向かっていると、あんなに荒くれていた空がすっかり澄んで、ひそやかな虫の音が聞こえてくる。

台風一過。明日は秋晴れが戻ってくるに違いない。

ところで台風一過って音から、私は昔(小学生くらいのころ) 台風一家だと思っていた。
お父さんが雲でおかあさんが風 子供たちは雨粒や波なんてイメージでそれぞれ顔がついていて大地や海原を暴れまくる絵を頭の中に作っていたw

だから今でも「台風一過」と聞くと その頃描いていた顔のついた雲や風の絵が頭に浮かんでくるのだ。
今頃は東北地方で暴れているのかしらね?
被災地なんだから穏便にすませなさいと言いきかせてやりたい。




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続 大人の遠足

2011-09-20 00:40:18 | 
さて 前記事から続きますが

朝の電車はゆったりめ 10時過ぎに新宿という特急 ツアーの限定列車を逃すと振替不能というチケットなのでくれぐれも遅れないように伝達したのが効いて、20分前にはほとんどホームに集まった同行者たち。
そこで一人で待合室に居た舞台友Nがゆったりと現れる。

・・・全身黄緑・・・

私たち同窓生は彼女の度肝抜きお派手目ファッション(しかし着こなす)には慣れているが、初対面の兄Nのおくさん子供は驚いたであろう、目を丸くして眺めている。
子供Kスケ(小学校2年)に 「迷子になったらこのマスカットおばちゃんを探すんだよ、すぐわかるから」と指導する。

行の電車はそれなりに和やかに近況などを報告しながら時間を過ごし、前の日からワクワクして睡眠不足だった上にその日は朝からマラソンしてきたというKスケはすやすや寝ていた。

そしてついた駅。予約していた農園の迎えのワゴンに乗り込みぶどう園へ・・・

二つの台風が沖縄付近をウロウロしていたこの日。お天気はもったのはいいが、暑い暑い。真夏のような日差しとサウナ状態の湿度。

しかし農園につくといくぶん暑さはやわらぐ。土の地面と緑の力っていうのは大きいのね。



ぶどう棚の下で溶岩焼き



そんなに質の良い肉じゃなかったが量はたっぷり。野菜は新鮮。まあこういう外でみんなでワイワイしながら食べるご飯ってそれだけでおいしいもんである。
仕上げに私がご飯をぶちまけ溶岩チャーハンにw



今日狩れるぶどうを試食してから

ぶどう狩りに


愛息Kスケを撮る兄N



オット 舞台友N 歯科医 親友A

中央が注目のミセス・マスカットである 国籍不明 年齢・職業不詳 このひなびた地域でどこへ行っても注目を浴びていたw

いくら新鮮とは言っても30度を超える気温の中で温かくなったぶどうなんてそう食べられるものではない。
あち~から引き揚げようぜ と 10分ほどでぶどう狩り終了

そして去年も行ったワインカーブのある施設へ

 

去年と同様試飲用のカップを買って地下のカーブへ

 

去年より人が多くて今一つ落ち着かなかったが ワインに詳しいミセスマスカットに先導されて試飲して 評価して 気に入ったものを選んで購入

その後 オトコ組は温泉へ 女組は美術館併設の喫茶店でコーヒーを飲んだ。

そして荷物運搬のタクシー組とKスケ中心の歩き組に分かれて駅まで戻り、隣の公園でしばらく遊び



暑いくせに早くも暮れかけている秋の日に照らされた山一面ぶどう畑というこの地に別れを告げて、



東京行の特急に乗り込んだ。

帰りは買ったばかりのワインで宴会



この日の仕切り係りだった私が 「帰りに飲む用のはこのスクリューキャップのだったよね」と自信たっぷりで栓を開けたのがワインビネガーだった(それも買ったのを忘れていた)なんていうエピソードはあったものの(さんざんみんなに突っ込まれたが)局家で用意したチーズやクラッカーなどのありきたりつまみとミセスマスカットの乾燥白いちじくやバジルトマトラスクなどのこだわりつまみなどを回しながら、楽しい宴会となった。

この宴会ではKスケが大活躍だった。ミセスマスカットの隣に座り 彼女の鋭い突っ込みにきっちり応酬。
子供らしいおおらかさを保ちながらある時はボケ、ある時は反撃してちゃんと大人の話についてくる小2である。
それができるのは実に色々モノを知ってる子供だからであった。「この辺は武田信玄の領地だったんだよ」なんて誰かが言うと 「武田菱」って紋まで知っている。
そんな流れで 関ヶ原の戦いではどうして豊臣方が負けたんだか知ってるかい? なんてオットが聞くと即座に一言 「小早川の裏切りだよ」と返ってくる。
賢い、しかしこまっちゃくれた感じではなく 適度にやんちゃで子供子供した子でもある。
かなり年いって生まれた一粒種だからパパママもかわいがってはいるだろうけど そんなに干渉しすぎもしないでゆったり成長を見てる感じ。
そしてTVゲームはするの?という私たちの質問では 「うん するよ。でも一日15分しかできないんだ」ちょっぴり不満そうではあった。きちんとタイマーをかけて15分だけはやらせて後は隣の公園でずっと遊んでいるらしい。
ずっとTVゲーム漬けの小学生も多い中で大したしつけだと思った。Kスケの知識と人と接する態度ができているのはこういう教育の成果でもあるんだろうな~
私は夏休み中の電車の中で落ち着きなくさわぐしつけの悪いガキとそれを放置するバ★親が何より嫌いだし、騒ぐわけじゃなくても呆けたように携帯のゲーム器具で遊びつづけて回りの景色も見ようとしない子供を見るのも嘆かわしいが、Kスケはこの旅行を心底楽しみ、その体験を自分の成長の糧にしているんじゃないかなって感じられた。

いつものメンバーに子供を加えるとどうなるのだろう?って幹事としてちょっとだけ不安もあったが、みんなもとても楽しい遠足だったと言ってくれたし、Kスケ一家も本当に楽しかったと次の日にメールがそれぞれ届いたのでほっとした。



 
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大人の遠足

2011-09-19 12:52:18 | 

飲み屋でする約束ってのはどのくらいの効力を持つものであろうか?

酔っぱらってその場でノリで口にした事ってまあいい所半々で実現を期待するって言うのがオトナ社会の通例ってもんじゃないかと思うんですが・・・

7月半ばのいつもの気の合う仲間との ★飲み会  でつい私たち夫婦が口にした去年のぶどうの郷のぶらり旅の話
★ クリック
★ クリック
それを聞いたその場のメンバーが
「それいいな 今年はみんなで行こうよ 局 企画してよ」と盛り上がったのである。
その場のノリで
「い~よ~」などとテキトーに返事した私。 八月半ばころまでその事は忘れていた。
そして親友Aとその頃ランチして 「あっ 局 あのぶどう狩りツアーどうなった? 私一応その日はスケジュール空けてあるんだけど・・・」 キャリアウーマンの彼女がわざわざ空けてある貴重な連休中日である。
そして私たちの共通の友達の歯科医(♀)がそのひと月前くらいにお父様を亡くされ色々大変だった介護の日々と葬儀やその後の面倒な日を過ごしたあと ちょっとは落ち着いて会おうねって申し出ていたこともあって どうせなら彼女も誘おうよ、気晴らしになるよ との話にもなった。

こうなったら企画せねば・・・
いつも企画力、行動力抜群のお仲間の誘いに載っからせてもらっておかげさま続きのワタクシ。
はっきり言って企画して自分から誘うってのは苦手である(つーか めんどくささが先に立つ) しかしやらせりゃデキル子です。(キリッ)
この際 みんなが満足するツアーを実現しようではないか・・・

この飲み会のメンバーで 建築士Nちゃんと皮膚科医がゴルフで抜け 兄代わりのNが奥さん子供を連れて参加。舞台友Nが研★医の娘を連れて参加 歯科医も快諾 などと多少のメンバー入れ替えはあったものの 総勢10名で 「大人の遠足」が実行される運びになったのである。

去年の行ったコースで色々調べていたところ、特急で往復、現地でバーベキュー&ぶどう狩り、おみやげ一人1kgつき 現地での送迎ありという日帰りツアーを発見した。大人7200円(殆ど交通費の値段設定)

これで行こう これっ と決定し、なかなかつながらないびゅ★プラザに足を運び、ツアー代を立て替え、みんなにチケットを発送した。一週間前に舞台友Nの娘が急な仕事でキャンセル。これも研★医の宿命と恐縮する彼女にいいよいいよ大丈夫と言ったものの このキャンセルは結構めんどうでJRで切符のキャンセルハンコをもらった上、ツアー先のぶどう園で減員証明をしてもらいその日使ったバウチャーなどもツアー後にすべて書留で送り返して初めてキャンセル手数料を引いた上に返金になるんだと。めんどくさっ さすが元親方日の丸・・・
おまけにぶどう園ではその人数変更の連絡もしてなかったようであった。 びゅ★ しっかりね。

とは言え 一日みんなと過ごし、天気にも恵まれ(っていうか暑すぎっ)とても楽しいツアーになった。

        詳細 続きます
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仕事帰りのムスコに

2011-09-17 01:29:35 | 家族あれこれ(犬も含めて)
福岡からオットの父方の従兄弟が上京してきた。某企業の九州エリアの営業部長さん。サラリーマンの少ない(自由人系が多い)オットの身内の中で珍しく堅くてマットウな人である。
ドラが就職が決まって福岡に遊びに行った時にこの従兄弟と会って、社会人になるにあたってアドバイスももらったようだった。

私も最後に会ったのは4年くらい前だったかしら? オットと私より3つ年下だけど、頼りになりそうな性格と営業職らしい気遣いとゆったりした語り口、社会人としても頼もしく、家庭人としてもしっかりして穏やかなパパというのがしのばれて(オット含めオット一族には珍しい穏やかって部分も持ち合わせている稀有なヒト)前々から 「いいヤツだなぁ」と思っていたのである。
「Kくんが出張で東京に来るらしいよ。こっちで飯でも食べようって思ってるんだけどお前もくる?」とオット。
「うん 行く行く」

Kくんの家族が喜びそうなお菓子を手土産に神楽坂へ。

 以前も行ったこちらの店へ この日は宴会コースを頼む

 味、量ともにバランスとれててかつリーズナブル。

Kくんは相変わらず穏やかでちょっととぼけたユーモアでこちらを笑わせてくれる紳士なんだけど、大分X軸方向に成長していた。オットより縦横ともに一割くらいデカい。この二人に挟まれるとSPに囲まれてる気分になる。

息子にも声をかけておいたのだけど 「多分その時間には行けないな」とのことだった。9月はめちゃめちゃ忙しいらしい。
コースが終わる頃にやっと電話が来て、「今終わったからお茶くらいつきあうよ」とのこと。

じゃ駅近に移動して待っててあげようとこちらに



暑い日だったけど



デッキ席はお堀からくる風が吹き抜けて案外涼しい。



皇居の上には十六夜が煌々と輝いている。

「ここが東京のど真ん中とは思えんとですね」とKくん。

やがて会社帰りのムスコが現れる。もう10時を少し回ったところである。
お腹がいっぱいだったので食べるものは頼まずにコーヒーを飲んでいたのだけど 息子はてぶらだった。

「飲まないの? ピザかなんか頼もうか?」
「いや いいよ。寮に行くと夕飯がとってあるからね、ちゃんとしたもの食べたい」
「これから夕飯なの? もう10時だよ」
「今日は忙しすぎて 昼飯も食ってないよ」
とムスコは何のこともなさそうに答えて、オットとKくんと話し始めた。

Kクンとは仕事上で話も合うみたいで盛り上がってはいたが、息子が食べてないと言うのでみんな気を使って、その後すぐに引き上げることになった。

「がんばってるね、でも大変だろ」とムスコに言うKくん
「ハハ 結構修羅場もおもしろいっすよ」と生意気言うドラ。

週末M子と家に帰ってくる時は 定番アロハに夏場は半ズボンでどこのテキヤさんですか?のスタイル。ソファにふんぞり返って犬をからかっている姿に 「ホントにこいつは社会人やってるのかいな?」と思うこともしばしばなんだけど・・・
仕事が終わったばかりでまだその興奮の残滓をひきずっているドラはもう私の知らない大人の男の姿だった。
しかしその中に、幼い時に何かを夢中でやってふと我に返った時の表情を見出してなんだか懐かしくもあった。
好きだったレゴで大作を作り上げた後、よくドラはこんな顔をしていたような気がする。
マッチするのかな?と幾分心配だった職種に働き甲斐を感じてるようで母としては安心、だけど12時間以上食べずに動いてるってのは若さにまかせた無茶だと思うけどな・・・ その辺心配してドラと別れた後にオットにも言ったら
「俺だってあのころはもっと大変だった。今だって8時間立ちっぱなしなんてザラだよ」と対抗する。ヘイヘイ。

息子ってのは父親からみると時には対抗心を持たされる存在なのね。母から見るとひたすらいとおしいんだけどね。



この日のおみやは博多Jacquesのドライケーキ類と五十番のしゅうまいと肉まん。どちらもおいしかった・・・









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ロミジュリ

2011-09-15 02:11:00 | 見る(映画 劇場 美術館など)
さて ロミジュリ観劇から2日過ぎたけど、未だに 「エ~メ~」といつの間にか口ずさんでいるワタシである(アホ)

こちらのブログをいつもお読みいただいてくださってる方はご存じでしょうが、そうでない方もカテゴリーの「見る~美術館 演劇など」をご覧いただけばわかると思うけど、今年も歌舞伎から始まって 落語 映画 ミュージカル 日舞 文楽 そして宝塚とジャンルを問わず(無節操ともいう)色々観たわけだけど、この舞台はその中ですんごく印象の残るものだった。(中には時間と金の無駄だったと思うものもありますからね)

つらつら書き連ねると話があっちこっち行っちゃいそうだしこっちも書きづらそうなので箇条書きすると・・・

* 城田ロミオについて




トート役に次ぐミュージカル主役 初々しさはなくなったものの自信もしたのか堂々の演技。歌も安心して聞ける。今回思ったのはダンスも上手なのね、この方。他のダンサーと踊った時もキレがあるし遜色なかった。手足長いから舞台映えすること。
しかし、「ロミオ」という役柄にマッチしたのかどうかはあくまで私的ですが疑問。ロミオってナイーブで神経質で夢見がちで繊細なイメージなんですが。いえ、城田ロミオの演技力どうこうじゃなく、デカすぎる・・・ 他の男性出演者より頭一つ抜きんでているんだもの。ましてジュリエット役の子がかなり小さかったのでそのアンバランスさが際立ち リリパット王国のガリバー状態が目立ってしまう。
汗の量もハンパなくジュリエットにシャワーのごとく降り注いでいたw
確かにこれからと~っても期待する役者さんだけど、役とのマッチングは難しいかもね。トートなんてぴったりなんだからやはり人間を超えた存在みたいなものを演じてほしい(ヴァンパイアなんてはまりそうかも)

* 昆ジュリエットについて



初めて見る女優さんと思ったらオーディション抜擢されてメジャー初デビューだそうだ。ってことであまり期待してなかったんだけど(すみません) 歌うまいのね~、この人。 送られた花の中に音大の名前の札があったから専門的に勉強された方なのか? このミュージカルナンバーってすごく難しそうな曲が多いけど安心して聞ける。(宝塚版のジュリエットは歌の面じゃ比較にならず)声の質も私好みで聞き惚れられた。
容姿も決して美人ってわけじゃないけど可憐で無垢なジュリエットって役柄にマッチしている。顔の印象としてはアメリの女優、オドレイ・トトゥに似てるかな・・・
一生懸命さも伝わってくるけどテンパっちゃうわけでもなし、自然な演技。これから楽しみな女優さんだと思った。

* その他出演者で印象に残った人々

みなさん歌もダンスも達者。
特に歌は乳母役の未来さん ロレンス神父役の安崎さんの声に引き込まれた。
ベンヴォーリオ、この演目じゃすごくおいしい役、浦井さん。そつなく楽しそうにこなしてる感じ。
死のダンサー 中島さん 色々な場面である時はスパイダーマンのごとく宙吊りになりつつ降りてくる。鍛え抜かれたダンサーの身体が美しい。彼が出てくることで場面に立体感がそえられる感じ。

* 衣装

モンタギュー家はクロコダイル柄 キャピレットは豹柄 乳母は牛柄ww 奇抜なんだか悪趣味なんだか評価しきれないけど面白かったな。舞踏会の衣装は帯とか着物の柄みたい。その中でジュリエットだけが普通のお姫様衣装で目立つ。 城田ロミオの白い短めのジャケットは似合わない。

* 携帯電話とパソコンなどの扱い

本来14世紀のイタリアの話なんだけどこの舞台の時代背景ってのはどこに設定されているのかしら?
劇中でベンヴォーリオがロミオに携帯で連絡を取ろうとし、ロミオは登場するやいなや留守電に入っているあまたの女性の伝言を消去しはじめる。
劇中でも「フェイスブック」などの単語もとびかい、ロレンス神父はパソコンを使う。

こういう設定が必要なのかってのも思わないわけでもなかったけど、そんなにそれが邪魔するわけでもなかった。
そもそもこの劇で二人が自殺しなきゃならなかったってのは、情報伝達ができずにロミオがジュリエットの仮死状態を本当に死んでしまったと誤解したことからである。
もしもそういう事態は現代のように携帯電話って手段があれば、避けられたであろう。(この劇中ではロミオの携帯が壊されたという設定になっている)
考えてみれば すれ違いの悲劇が描かれた物語や演劇なんて携帯以降はかなり無理があるのよね。私たちはそれを知りながらどこかで「今なら携帯あるから大丈夫なのにね」ってつい思ってしまうことってあるんじゃないかしら?
それを逆手にとって敢えて携帯を舞台上に存在させたんじゃないかしらってのは深読み過ぎ?

カーテンコールの時は自然に周りとともにスタンディングだった。
もう一度 今度は山崎ロミオを見たいな~ 






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眼福の一日

2011-09-13 00:58:24 | 見る(映画 劇場 美術館など)
今日は盛りだくさんな日だった。
 
午前中は96回二科展へ。(舞台友Nと)

久しぶりの新国立美術館



一時に比べるとここのカフェとかレストランの行列もなくなった。

今日は二科展最終日でもっと混んでいるかと思っていたけど そこそこの人数だった。



Nちゃん(舞台友とは別の建築士Nちゃん)のお父さんが毎年出展されているので彼女からチケットをもらったのである。



80過ぎてもこれだけの大作を書いて出品し、地方都市からここまで出てきて会場くまなくご覧になるそうだ。

「私は疲れてお茶飲んでるんだけどね。ホントに元気なじいさんだよ。大台まで行くよ」 ←娘曰く

絵画の部の目立つところには工藤静香さんの作品がある。独特ですよね。一目でわかった。

そして一番大きな絵の会場にはどこかで見たタッチと思ったら中学の美術の先生の絵が・・・



この広い会場で二人の知人の作品に巡り会ってなんとなく満足。

そして隣の駅へ・・・

13時半から ミュージカル・ロミオとジュリエットを見る予定だった。

楽しみにしていた舞台である。 なんたってロミオ役は あの城田くん。去年のエリザベートのトート役でミュージカルブレイクした人であります。思えば去年の九月 彼のトート役にやられたワタシである。 クリック★ 

と その前に・・・

実は 先月末 一つ宝塚公演を見たのをアップしそびれてしまっていた。(広島から帰ってきた次の日だったので書くことありすぎで漏れてしまった)



花組 ファントムの公演 蘭トムさんトップのお披露目である。この日はSS席のすぐ後ろ、しかもセンターで非常に恵まれた席がとれてラッキーだったのだけど・・・

作品自体いいものだから決してつまらなくなかったし、ラントムさんは美しく(個人的には長髪のカツラってイマイチ。ファントムって短い髪の方が感じでません?) 相手の娘役の蘭はなちゃんも可憐で美しかった。



と言っても やはりどこかでくすぶっているのが真飛さん引退前にNo2だった壮様のことであった。私は彼(彼女か)が非常に好きだし、次こそはトップと期待していたので、蘭トムさん(しかも同期)に落下傘されちゃってなんとなく気の毒~ 彼女のトップ姿ってこの先見られるのだろうか?ってことなのである。(左が壮様)



そしてまたもう一つ ファントムとしてはこちらの音楽の方の作品にとっても思い入れがあるので



なんとなく消化不良が残って家でもう一度このDVDを見直してしまった。


で、 話は戻るけど

1時半からの公演。



アクトシアター前に人々が集まり始めている。 と その中に何やら目立つ集団が。髪の色は一段と明るくみんな一様にすらっとしているショートヘアーのパンツ姿のかっこいいお姉さんたちと 顔がひときわ小さくあくまでも細身で美しいロングヘアーのお嬢さんたち

「やだ~ 局! あの子たち花組のジェンヌだよ。昨日楽日で今日は休演日だからみんなこっちを見に来たのよ」とさすがのNが興奮気味にささやく。

今日のロミオとジュリエットの演出家はワタシの大好きな小池先生 同じ演目を雪組でも見た。

 クリック ★ これはとっても良かったのだけど 見た日が震災の前日で、感想を噛みしめてからブログにアップしようと思ったら次の日に震災。それどころじゃないよ の状態になってしまっていた。

しかしロミオ役の音月さんが、ナイーブでちょっと神経質そうなおぼっちゃま ロミオにぴったりはまっていて、音楽も素晴らしくてこの演目はまた見たいな~と思っていた。(ジュリエット役の歌はかなり不満だったけど)

今日の花組さんは同じ演出家の同じ作品つながりってことで大挙して観劇に訪れたのだろうか?

そしてこの日は 舞台友Nのコネ席だったのでファントムの時同様かなり良い席っていう予想はしていたけど やはり前から8番目のセンターだった。

そしてNと私が早めに座ってプログラムなぞ見ていたら、私たちの周りの空席をぞくぞく埋めてくるのはその花組面々であった。


斜め前にはトップ二人。蘭はなちゃんの可愛い事。首筋の華奢なこと、妖精みたい。

そして興奮マックスに達したのは Nの隣にこの二人が座ったことである。



きゃ~(内心)

 

公演後の二人の後ろ姿。二人とも素顔も美しい。
N曰く 「今日は ミュージカルと ジェンヌの出待ちと入り待ちを同時にこなしたみたいな日だったね・・・」

ホント運の良い日だった。

そして肝心の公演は・・・・

今年見た舞台の中の今のところ best1 と位置づけしようと思う。

良かったです! 続きます・・・










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今日はロミジュリ

2011-09-12 18:50:57 | 日々の生活
良い席だったので、周りは昨日楽の花組ジェンヌに囲まれた!
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bye bye ミニ子

2011-09-10 00:55:46 | 日々の生活
私の愛車であります。
もうすぐ愛車であった と言わなければならない。

ミニ子ちゃん・・・



今日は母の病院の付添のため実家の往復をした。家はオットの通勤用の車がもう一台(C子ちゃん)あって高速に乗る時はそちらを使うことが多いのだけど今回は事情があってミニ子で久しぶりに高速に乗ることになった。
考えてみればラストランとして 往復200kmあまりをなごりを惜しみながら運転できて良かったかも。

思えばむか~しむかし 私の憧れはこの車だった。



まだ結婚前に車大好きな男友達がこれにすごく大事に乗っていたのである。私は一目見て「なんてかわいい~」と思い「私も欲しい~~」と言ったら 見かけよりハンドルも重いし決して運転しやすい車じゃないよ と聞いて 確かに運転させてもらって結構難儀だったし、メンテも大変そうだったのであっさり諦めてはいたのだ。 

しかしそれから幾年月・・・ その時のあこがれはどこかでくすぶっていたのでしょうね。BMWからMINIが発売されてそれは普通に運転できそうって聞いたので今度こそそれを自分のものにしたいと思った。
その頃子供は高校生、オットはマックスに忙しくて塾代や学費など教育費もマックスでそりゃー苦しかったが私も自分のバイト代をコツコツためて オットにも半分出してもらって、それまで塾の送り迎え車として乗っていた中古のマチ子の代わりにミニ子を手に入れた時はそりゃ~うれしかったのでございます。
いつもは娘の塾の迎えは最寄の駅までだったのを しばらく運転したいがためにわざわざ都心の渋滞を抜けて塾の前まで迎えに行ったものだった。
マチ子はほこりをかぶっても平気だったけどミニ子は最後まで綺麗に洗車してあげていた。

それから7年。
そのミニ子はこの九月に三度目の車検を迎えることになった。まだまだ乗れるのはわかっているけど、これを機に車の編成を考え直すことにした。
乗りやすいといってもミニ子ちゃんはなかなか癖のある子である。
息子とムスメ(特に免許とりたて)が運転するのはちょっと心配だったので、子供たちにはもう一台の癖のない優等生のC子に乗らせることにして保険もそういう適応にしてあったのだけど、この際もうちょっとコンパクトな車をミニ子の代わりに購入して、そっちを家回りと子供たちの乗る車の適応にして、C子はオットの通勤とワタシが実家の往復する時限定にしたら長い目で見て合理的じゃないかってことになった。

そしてミニ子の代わりのコンパクトカー、これならいいやと思い、P子を購入する契約をしたのである。(その際ミニ子はそのディーラーで下取りしてもらうことにしたが、予想よりはるかに高い査定が出た。マチ子の時は5万だった(走行距離はミニ子の半分だったにもかかわらず)マチ子も不憫であった。

P子 コンパクトで ミニ子よりも地味な外観ながらなかなか秘めた実力がありそうな子である。エコカー減税とやらの対象車にもなっていて燃費の良いのも売りである。
ミニ子と過ごした歳月で子供の一人は自立したし、家の中もだいぶ変化があった。次に迎えるP子は局家のどんな歴史をその目に刻んでいくのかしら?

今日のミニ子のラストラン。

久しぶりに高速に乗ったら結構エンジン音がうるさく感じた。それも時速80KMから100KMくらいが一番うるさくエンジンブレーキをかけたとたん回転数は急に上がりエンジンはうなる。 もっとスピード出したいのにとミニ子が不満を言っているのが感じとれる。その代り120KMくらい出すととたんにエンジン音は静まり タコメーターの回転数は3000回転を下回って満足するように安定するのである。
そのせいか街中や渋滞の燃費が悪いことを考えると ホントに我が儘贅沢なお転婆ムスメである。
おまけにハンドルを切ると独特な音がして(他のミニ子もそうですね)車庫入れの時にうるさいし、ドアは重いし、視界は悪いし(信号待ちで一番前に停まると信号が見えないのであるW)顧みれば案外扱いにくい子であった。

ああ でもこの外観が好きだったのよね~ 私はこの手のまっ黄色って色使いがどうも苦手なんだけど(公立小学校の一年生の帽子なんてホントに嫌いである)ミニ子のデザインにはこの黄色と黒がよく似合うと思う。
ああ 別れるのが今になってツライ。

 せめてもの形見としてこのおもちゃは取っておこうと思う(ドイツのアウトバーンのPAのショップで購入)
またミニ子が運転しやすくなって燃費もよくなったらいつかリピートしたいのですけどね。そんな日は来るのであろうか?

今年?発売された クロス★ーバーには目を疑ってしまったもの。


これをミニと呼んでいいのでしょうか? かわいさが失せた


私は胴長犬は愛してやまないけど ミニの間延びした胴長は愛せないな~

あと クラ★マンとかいうトランクが観音開きの方もどうもダメ。なんだか線香をあげて拝みたくなってしまう。(チンチ~ン)
(オーナーの方 すみませぬ)



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三位一体に魅せられる 続き

2011-09-07 23:43:20 | 見る(映画 劇場 美術館など)
さて 文楽初体験の私の一番の感想としては、歌舞伎よりも音楽的要素が多いなってことだった。
そりゃ~歌舞伎は人が演じるんだから自分でせりふが言えるがこちらは人形。せりふや状況説明などは三味線と太夫にまかせられているのだから。

そして人形。目が閉じるくらいの表情の変化しかないのに顔の傾け方、身のこなしかた一つでどれだけの感情表現を表すことか・・・

「すごい・・・」とただただ驚いてしまったのである。

 

これまで何しろ「仏果を得ず」で読んだのが知識のすべてだったので初めてリアルで見たわけだけど、人形は一体を三人で動かしている。顔と右手で一人で操る人はおもづかいと言ってリーダー格 次に左手を操る人 足を操る人で三人。 三人が息を合わせて一つの人形を動かすわけである。
たとえば手を合わせるなんていう簡単に見える動作だけでも想像するとかなり難しそうな感じなんだけど、それが生きているように人形が立ち振る舞い、踊り、三味線を弾いたり 他の人形と組み合ったりする。

みんな黒子姿でおもづかいの人だけ顔をだしているんだけど、オペラグラスで見ると滝の汗であった。人形本体は重く、衣装も重いらしい。
大変な体力を使う芸だと思う。

そして誘ってくれた奥様のおっしゃることには 人間国宝がゴロゴロ存在するこの世界でも決してそんなに収入には恵まれていないらしい。
同じ伝統芸能の歌舞伎俳優の世界ではOO流という踊りでお弟子さんがとれるけど人形使いの人たちってそういう風な収入はないらしい(そりゃ~収入源になりそうなお金持ち奥さんたちは日本舞踊を習う人はいるだろうが、人形使いを習おうとする人はいないだろうし、踊りのような家元制度も存在しないんじゃないかしら?)

そしておもづかいになれるまでに足の修行を10年 左手10年という長い長い時期があるらしい(彼女だけから聞いたので正確じゃないかもしれないが) ホントに好きじゃなきゃできない世界ですね。

私はこういう方たちはつくづく尊敬する。

一つ一つの演目でざっと感想を書いてみると

* 三番叟 
天下泰平五穀豊穣の祈りを込めて がんばろう日本のメッセージを伝えようとしているのがわかる。格式高いけど時にユーモラスな場面もあり楽しめた。 三味線と太夫がずらりと並び音曲の面でも華やかな幕開けが楽しめた。

* 伽羅先代萩 
伊達騒動の話 歌舞伎でも何回も見たがこの御殿の段は嫌い。お家騒動にまきこまれて若君を守ろうとする乳母の政岡が自分の子供(千松)を犠牲にする話。 あまりにも千松がかわいそうじゃないか。って言うのは現代の私たちに主君に忠義なんて思想がないからなんでしょうね。 
毒を幼君の代わりに食べて苦しんでいる千松になおも刀を突き刺してなぶり殺しにする八汐のにくったらしいこと。八汐の人形はホントに面構えからにくったらしく、よくよくオペラグラスで観察したところ、口はヘノ字に垂れ下がり、法令線くっきり、おまけに眉間のしわまであるんですよ。 ってことはこの三つ(口ヘノ字 法令線 眉間しわ)は人相が悪いシンボリックなものなのね。 女子のみなさん気をつけましょう。

* 近頃河原の逢引 
これは心中もの 祇園遊女おしゅんと恋仲の伝兵衛が横恋慕されて三角関係の相手を殺してしまい、すったもんだしたあげく実家に帰っていたおしゅんと心中の道行に行くまでの話。歌舞伎も共通だけど、三角関係とか心中とかってテーマって好きよね。
考えてみればワイドショーなんて有名人の恋愛だの結婚だの離婚だの追いかけて報道してそれをみんなが見るわけだから。他人のそういうことに興味を引かれるってのは時代を超えて普遍的なものなのでしょう。

ここではおしゅんの母親(盲目で三味線の師匠)が近所の子供に三味線を教える場面が興味深かった。人形が三味線を弾くんですよ。左手が三味線手といって糸を押さえる形の手になっていて右手にはちゃんと撥を持っている。三味線が二人なので 床には太夫と三味線のペア以外にもう一人三味線の人が出てくる。
余分なことだけど この二人目の三味線弾きの若い子がイケメンであったw 歌舞伎や能の世界でも思うことだけど、日本の伝統芸能系のイケメンってなんとかっこいいのであろうか? やはり道を究めようという気概が姿と面構えに現れている。 (ジャニーズと一味違うし 最近騒がれてるグン★クなんつー韓国俳優なんて比較にならんと思うよ)どこかで類似を求めると、以前訪ねた永平寺のイケメン修行僧の清冽な雰囲気に通じるものがある。

これだから和物のイケメンは良いもんです。目の保養だわ~~とそういう点でも文楽ファンになったのである。(結局そこかい)



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三位一体に魅せられる

2011-09-05 23:45:01 | 見る(映画 劇場 美術館など)
きっかけは一冊の本であった。

三浦しおん氏の「仏果を得ず」

主人公は若手の文楽の太夫である。 この本が実におもしろいのよね。
八章から成り立ちそれぞれの題名が文楽の演目となっている。その演目にまつわる修行の悩み、師匠や三味線の相方との人間関係、恋愛なども絡めて 軽い筆致ながらとても引き込まれる話であった。

三浦氏の作品の魅力の一つは色々な職業、色々な世代、男女を描きながらもそれがきちんと違和感なく描かれることだと思う。
まだ直木賞を受賞する以前、彼女の作品を何冊か読んだ時、名前も男女どちらにも取れることから この人は男性?女性?と悩んだものであった。それほど人物の書き分けと描写がスゴイと思うのよね。
この辺 どんな世代を書いても自分の世代の人になっちゃう 渡★御大とは違うものがあるのだ。

で、この本を読んで、俄然 文楽ってものに興味が湧いてきた。
章の名前になっている演目を見ると 歌舞伎の演目と共通するものが多いのでだいたいのストーリーは見当がつく。
しかし、それを人形が演ずる。 その人形の代わりに太夫が語るって、そりゃーyoutube見ればいつでも見られるご時世ではあるけど、実際の舞台を生でこの目で見てみたいと思っていたのよね。

願えよ さればかなえられん。

夏の初めのことだったか 近所の母友から 「手持ちの着物を見てコーディネートしてほしい」という依頼を受けた。秋に書道の個展を開くのでそこで着物を着たいのですと。
こんな感じで着物にかかわると、伝統芸能の関係者などが周りに存在することが多くて、何気ない世間話から、彼女の友人が文楽好きで毎回東京公演の時に見に行くという話を聞いた。
何気なく 「私も一度見たいって思ってたのよね~」と言ったら、巡り巡ってチケットを回してくださることになったのだ。

ワーイ 

 半蔵門の駅にはこのポスターが

 小劇場は満員御礼 私の舞台鑑賞の水先案内人である舞台友Nに 文楽に行くって言ったら 「よくチケットとれたね~ 座席少ないし、最近人気だから歌舞伎よりチケット取りづらいよ」とのこと。

 幕開き前のワクワクする瞬間である。右にチラって見えるところが床と言いここに義太夫を語る太夫と三味線が並ぶ。場面が変わると壁ごと回転して 次のペアが出てくる。(その出方がかっちょえ~)

ワタシの鑑賞した演目は

寿式三番叟

伽羅先代萩~御殿の段

近頃河原の逢引~堀川猿廻しの段

三番叟は能で見たし 先代萩と近頃河原の~は歌舞伎で見たことがある。

それを文楽の世界はどう違って見せてくれるのか?

        結論から言うとめちゃ面白かった。
        はまっちまった
        これから二度の宝塚を一度にしても見たいと思ってしまった。

                        続きます。
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結果的に猫またぎ

2011-09-04 21:26:51 | 日々の生活
今夜の夕食献立

* ご飯

* 味噌汁 (ささがきごぼうとミョウガ)

* 冬瓜とわかめの煮物

* さんまの塩焼き

* ナスとオクラの揚げひたし

* 鞆の浦産の海鮮入りちくわときゅうりの千切り 

* ビール 350ml缶半分こ と ニュージーランド産シャルドネ グラスに一杯

大変おいしゅうござりました。

しかしね オットったら。
さんまを食べる時、「剥離開始します」と言って箸を取り、「癒着ありません。」と言って食べ進めるのはいかがなものであろうか?
こっちの食欲が低下する。

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備前焼の里で

2011-09-04 00:42:13 | 
湯の郷から一般道で備前市に向かった。

JRで言うと伊部(いんべ)駅。



 駅の中に伝統産業会館がありそこでも見たり買ったり体験をしたりできる。

駅から北の方に窯元がたくさんある。駅から近くは昔からやっている人 新しい作家さんたちの工房は遠いところにあるみたい。


  四角い煙突のあるところに窯あり。

  

指定文化財になっている天保窯

今回買いたかったのは マグカップと蛙の置物であるw かえるはなんとなく無事返るの思いを込めて門のところに置いているんだけど、二代目の蛙が風雨にさらされて蛙じゃなくなってしまったので代替わりさせたかったのである。

何軒か店を回って こういったものを探すのは楽しい。

で、マグカップ三つ(オットとワタシとムスメ分) ペアのビアカップ 箸置き 蛙を購入

 

 

帰ってきて早速使っているけど、これで飲むとつくづくホットコーヒーがおいしい気がする。 良い買い物だったな~

マグカップを買った所では店舗の裏に登り窯があり、面白そうと覗いていたらご店主が 「若い者に案内させますよ」と窯周辺を見せてくれた。

   

この窯に火を入れるのは年に一度くらいでその時は松の薪を1200束くらいを二週間くらい炊きつづけるそうだ。その間は交代制ながら寝ずに窯の番をするらしい。
窯のどの場所に置いてあるかとか 灰に埋もれていぶされたものとかで出来上がりの風合いが違うらしい。 また藁を巻いて焼いてと独特の模様を出したり。(この巻きつけた藁は1200度の高温でも焼け落ちないでくっついてるんですと 不思議なもんですね)

 同じ材料でこんなに色んな表情が 

 これは材料の素の土。畑の土を深く採掘。その後ゴミなどをとりのぞくのだそうだ。

これもすべて自分の家で一貫してやっているらしい。大変な作業ですね。

ここのお宅はご店主と 長男次男の方が跡をついでいる。登り窯の前ではビニールプールが置かれてどちらかのお嫁さんが幼稚園と小学生くらいの男の子と遊んでいた。人懐っこいお兄ちゃんは近くの川でとってきたばかりのおたまじゃくしとザリガニを見せてくれた。

この子たちも将来 おじいちゃんとおとうさんの後を継ぐのかなあ・・・

そして蛙を買ったのはこの店の近くで60代くらいの女性がお店番をしている店だった。
ちょうど思ってたくらいの大きさの蛙が居たので喜んでいたら安くしてくれておまけに小さい蛙を 「好きなだけ持ってっていいですよ」と袋に詰めてくれた。チビ蛙は彼女が焼いているらしい。こちらもご主人と長男次男の方が一緒に焼いているらしい。

「大変な仕事ですからね。子供たちが継いでくれたのは嬉しいけどなんだか可愛そうな気がするんですよ」とおっしゃっていた彼女。

ご主人の苦労をご存じなだけにそういう思いもあるのはわかる。 けどこうやって何百年も続いてきた伝統工芸の技って次の代にもつなげていって欲しいな~
一度途絶えてしまったら復活させるのは至難の業でしょうからね。
この町は割合と親を継いで行こうっていう気質が残ってる感じで頼もしかったけど(実際はどうなんでしょうか?)

 駅に近い喫茶店で備前焼の器で供されるおやつセットとコーヒーを頼み(これで飲み物つきで800円ってなんてお財布に優しい値段設定なのであろうか)
空港へ

途中でガソリンを入れてトヨタレンタカーに返して 飛行機の時間までちょっとラウンジで休んでから羽田へ。

すごく充実した旅だった。



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