実家に5泊して今日東京に戻った。
去年の1月も母が入院してそのまま亡くなったので何度となく往復したんだなぁと この季節になると思い出すんだろうな
今回は父の相続の関係の手続きだの、ワタシの居場所のリフォームだののためにいつもより長くあちらに居たんですね。
あ~寒かった。
備忘録です。
父が80まで取締役をやっていた会社に初めて行った。
本来実家地方で盛んだった糸繭商が曾祖父からの家業だったんだけど、主業の傍らで祖父が同業者に頼まれて出資してそのまま父が受け継いだ会社があるってのは話は聞いていたがそこに行ったことはなかった。
我が家から40km 隣の隣の市のハズレにある
ここを父は80歳になるまで自分で運転して週半分くらい行ってたらしい
何気に遠かった。
なんとなく小さな設備の会社だと想像してたけど敷地は2000坪くらい 「ちゃんとした」会社だったのでビックリした(父よ 無関心でごめん)
会議室に迎えられて会長と社長とにお会いした
なぜかと言うと 父の持ち分のここの会社の未公開株があるから
弟に言わせると 結構それが相続財産となると「めんどくせー」らしい
父は80歳で取締役から退いた後は自分の持ち株をこの会社の現会長に売却したけどある程度残りを持ってたらしく それをどうするかの相談。
父の生前にワタシもその話だけは聞いていたので、その株をどうにかしといた方がいいんじゃないの? と弟に何度か言ったのに 例によって「そのうちな」
この日も自分だけ行くから姉ちゃんは来ないでくれ と言われたのだが
(それはないよな~)とさすがに思った。
別にワタシにも権利があるその持ち分をくれよ~ って言ってるわけじゃなくどういう風になってるのか「知る」権利はあるし 父がかかわってた所 かかわってた人も知りたいじゃないですか!
なんかさ~ 田舎の中小企業のいわゆる「あうんの呼吸」ってのは確かに弟は得意かもしれないけどさ~ なんかさ~ 文書も取り交わすわけじゃなく口約束でってそれでいいのかい?
結局父の分は弟が受け継ぎ もし弟がワタシより先に死んじゃった場合はワタシや子供に受け継がないでその時点で引き取ってもらう ってことが弟の提案でそれを伝えた(ビミョーに)ってことで終わった。配当なんかもあるんだけどな~ 弟が全部もらうんか? まあいいけどさ。
別にワタシも欲しいわけじゃないけど 「こういう中小企業の株は分散しない方がいい」「向こうだって姉ちゃんに持ち分があってその後に引き継がれたら不安だろ」 って世の中そんなもんなのか?
この日も「姉ちゃんがしゃしゃり出たら向こうは不安がるだろう?」ってことで 「来なくていいよ」って言われたわけだ。
と 弟の(余計な)気配りはともかく 会長(80歳)はとてもフレンドリーであった。
ワタシは初対面だと思ったが 何度か実家や父と行ったあちこちでお会いしたことがあったらしい(ワタシもぼんやりしたムスメですな~)
「お父さんからお嬢さんの武勇伝はよく聞いてますよ」(父も話を盛って面白くする人だったからなあ・・・)(それにしても何?w)
「お母さんにそっくりになりましたねえ お母さんもうちの社員旅行なんかいらしてくれたんですよ」(全然知らなかったよ~)
身バレするから具体的には言えないけど 原料をEUの会社から輸入してそれを日本の基準に合わせて色んな形態にしてパッケージしている会社なんだって。
円安の影響だのトランプになったらどうなるか? など このド田舎の会社が世界に繋がってるってことにちょっと感動。
色々規制が厳しくなったりで設備投資もしながらも黒字はずっと出してるらしい。
工場や品質管理の部署も見せてくれた。(写真は出せないけどちゃんとしてた)
「俺もボロイ建屋の時しか見てない」と弟がささやいたが事務棟や工場も新しくなっていたらしい。
ただ倉庫になってる古い建物がすごくステキだった。
この天井の木組みは世界遺産の富岡製糸工場と同じらしいですよ。
倉庫にしておくのもったいないな。
その後会長が近くのホテルのレストランでランチをご馳走してくれた。
ド田舎のホテル(トイレが和式)なので見くびってたが美味しかった。
「お父さんとはここもうなぎ屋もしょっちゅう一緒に行ったんですよ」と会長。80手前だった父もそう仕事もなかったろうから会長(その時は社長)とランチするために行ってたんじゃないのかな?
ランチしながらこの会社に会長をひっぱりこんだのは父で 会長が若い頃はそのお父さん(創業者)とソリが合わずに東京の商社で働いていた所、父が説得に来たという話を聞いた。
「私の父は陸士出身でとにかくおっかない人で その近くに居るのが嫌で東京に逃げたのにねえ オタクのお父さんが初対面なのに訪ねて来て あのやんわりとした口調で冗談言いながら こっちに帰って継いでくれって頼まれちゃってねえ それでこんなことになったんですよww」
なんとなくその光景が見えるようだった。
そういう社会で働いていた父の姿を垣間見られただけでこの日は来た甲斐があったと思った。(とにかく会社や仕事の事は女子供には見せない話さないという感じの家だったなあ それにノンキに育まれてたワタシも能天気 だから結婚してから苦労したんだよなあ)
会長はとても頭の切れる感じの人で この会社が発展したのもこの方の手腕なんだろうなあと感じた。
彼にはワタシがここの株をもらってどうこうしようとする意志もないことも伝わったんじゃないかな?
ちゃんと会って話をすれば伝えるべきことは伝わると思うんですけどね。そういうコミュ能力はあるってのよ。
それをも拒んだ弟って何考えてるんだ?
会長も数年前に比べて弟がそうとう太ったのを心配していたが あの生活習慣など見るとワタシより早死にしそうな感あり(嫌だけど)
そうしたら色々の片付けとかもぜ~~んぶワタシとオットと子供たちに降りかかってくるので 色々継ぐとかもらうとかじゃなくて 何がどうなってるかをちゃんと把握しておきたいだけなんですけどね。
その辺がわからないのが次代がいないからなのか?
今回も片付けとかにまるで無関心なので
「こういうの全部 自分が死んだあとはワタシとうちの子に丸投げするの?」と聞いたら
「そうだよ 少なくとも今はやれない 仕事辞めたあとにしかできない」らしい。
その頃には体力気力もなくなってるのがわからんのだろうか?
オットもさすがに呆れていた。
ワタシも実家に帰るたびに疲れて呆れて怒って眉間の皺が増えるので 今日は美容クリニックに行ってレーザー治療とイオン導入してきました。
姉弟といえども長く離れて暮らしていれば考え方も価値観も違ってくるのね~
色々が片付くまでしばらく疲れそう・・・