普段忙しすぎるほど忙しいオット。職場近くに泊まってくることも週半分なので、日曜日はなるべく各々の予定は入れないで一緒に過ごす暗黙のルールができている。
そんな事情もあって、この日曜、私はコクーン歌舞伎と日舞の会 二方面から誘われていたのを断っていたのである。
それなのにですよ。オットは元同級生の女性と会う約束をしていた。
彼女も忙しいから日曜しか時間がないのはわかる。 でもそれならそれって早めに言ってくれれば 私は私で自分の予定で動けたのにさ・・・ とちょいとふてくされモードでいたところ・・・
「もちろん お前も来てくれよ。Mさんもお前に会いたがってたぞ。一緒にランチしようよ」とのこと。
んじゃ 付き合ってやろうかいな(エラソーに)と機嫌を直してオットと吉☆寺に出かけたのであった。
Mさんとは何度か会ったことあるが、ワタシと同業者である。
今回の用事は知り合いの留学生の相談に乗ってほしいとのことだった(ランチしながら初めて事情を聞いた)
はっきり言って オットの仕事関係のことでプライベートの時間を費やして休日に見知らぬ人のためにここまで来たわけ? とその時はちょいと思ってしまった。
Mさんはとても人情味があるので困っている留学生の世話をしたかったのかもしれないが・・・
三人でランチしてから喫茶店にうつった後、その留学生がそこに来ることになった。
私は (これから先は仕事の話だし、つまんなそうだから一人で抜けるかな・・・) と内心思っていたのだけど・・・
入ってきた留学生を見て気が変わったんですね。
すんごいイケメンw
国は違うが最近話題の 軍手だか軍足だかって名前の韓国人俳優に似ている。あの子をもうちょっと丸顔方面にして甘くした感じ。+松潤テイストを振りかけた感じである。
色白で剥き卵みたいな肌。 すらりとした体型にしなやかな身のこなし。
挨拶だけして先に帰ろうと思っていたことをすっかり忘れて座りなおした私(爆)
仕事関係の事は彼自身のことでなく家族のことの相談であった。(詳細略)
それから初めて彼の事情を聞いたのだが、彼はこの春からW大の院生になったらしい。他の大学で経営学を学んで、こちらの企業に就職するか迷っていたところ、もう少し勉強したくなってWの院試を受けたそうだ。 ところがこの震災、せっかくこれから大学近くで勉強しようと思ったのに故郷の両親が 原発が怖いからどうしても帰ってこい 大学なんてどうでもいい! と強硬に言い出し、大学は休学することになり、震災後つてを使って入手した航空チケットが送られてきて(いつもの相場の3倍だったそうだ) 無理やり帰らされたそうである。
そして3か月向こうにいたけど、こちらの片づけや手続きもあるので いったんまた日本に戻ってそれをすませてからまた今月末に帰国するんだそうだ。
「東京は大丈夫だって言ったのですけどね。両親はどうしても心配だからって聞いてくれませんでした」
流暢な日本語である。
彼いわく、原発事故も、向こうでは「福島の原発事故」というより「日本の原発事故」という認識がされていて しかも日本は狭い国だから東京にいようが九州にいようが、日本? 放射能心配!って思われているようだ。
震災の後、あっと言う間にフランスやら彼の国やらの人たちが日本から消えたと思ったらそういう事情があったのね。
こういう事を耳にして改めて外国からの視線ってことを考えると 国際的風評被害ってのは深刻だと思ったな・・・・
まあ それはともかく・・・
話してみると礼儀正しく頭の回転もよくとても良い子であった。いかにも裕福な両親に大事に育てられた感もあり。
頼んだ紅茶をポットに注ぐ仕草も優雅で、細くて長い指先も芸術品であった。(我ながらよく見てるわね)
私と話す時にちょっと恥ずかしそうに浮かべる笑みもかわいさが余りまくったのであった
(息子と同い年ってところが泣けるがw)
オットはこういう際は朴念仁なので 「中☆と台☆との関係は?」とか「向こうの就職事情とコネ採用」とかつまらんことばかり話していたがw 「彼女いるの?」くらい聞きゃいいのにさ。
ブロガー魂を発揮してぜひ記念に一枚くらい写真も撮りたかったが いくらなんでもそれも言い出せずに残念であった。
結構長いこと話してレシートを持ってオットが立ち上がると
「お休みのところわざわざ時間を作っていただいたのですから ここはぼくがお支払します」とレシートを取り返しそうな勢い。
それをオットが無理やり自分で払ったが、その気の使い方も好感度
帰りしなに今日のお礼ってお茶をくれたけどね。
もう多分二度と会わないだろうけど、このお茶を飲むときには彼を思いだそう。
国的にはあの国は決して好きじゃないんだけど、イケメン一人で好感度はアップするもんですね。(私だけかしらん)