先週末のこと。
土曜日、珍しく早く帰宅したオット。
「明日はどこか行くぞ!」と宣言。ここのところ仕事が忙しく、かつ週末になるとトラブルことが多く、昔のように夜中に呼び出されることは減ったものの、電話がかかってきてその対応したり、日曜の夜に「やっぱり今日はあっち(職場近くのマンション)に行っとくわ」といってなかなか落ち着ける週末がなかったのである。
この時は珍しく色々な事情が落ち着いていてやっとちょっぴり遠出をする気持ちになったのだと思われる。
「鎌倉行こう! 鎌倉!」
日曜日の予報は雨であった。雨の日に出かけるのも嫌だな~ と一瞬思ったが せっかく他の条件はそろっている。
いっちょ付き合ってあげようじゃないか!
ってことで
いざ、鎌倉 である
経験上 雨が降ろうとなんだろうと 彼の地には車で行ってはいけない。東京往復、市内についてから、渋滞にまきこまれるし駐車場も少なくオットのいらつきの元になるからである。
そして 湘南ほにゃららラインだのに乗れば便利に行けるではないか。
ってことで藤沢へ そして江ノ電に乗り換えて
最初に降りたのはこの駅
このドラマ
最後から二番目の恋 をご覧になっていた方も多いと存じますが、キョンキョンと中井喜一の家はこの近くの日本家屋という設定であった。
この小さな駅でキョンキョンがよく電車待ち中に中井喜一とポンポン言い合っていたのである。
ほお ここか と人並に私も所有しているミイハア心が満たされる瞬間である。
風情のある駅ですね。
そして長谷駅方面に歩いて成就院へ
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紫陽花は半分咲いている といったところだろうか? 本来のこの季節だともっと観光客も多いはずだと思うが、雨の予報だったためか思ったよりの人出ではない。
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この地蔵で海外のドラ夫婦のために秘かに(勝手に)祈り
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こちらで結婚する気配がないムスメのために秘かに(勝手に)祈る。親も忙しいものである。
ちなみにこのお不動さまは縁結びのパワースポットだそうですよ。
私の前の妙齢のムスメさんは微動だにせず3分ほどこの前に深く頭をたれてもんのすごく熱心に拝んでいた。
人はまばらとはいえ、列を作っているのだからもうちょっと巻を入れてくれればいいのに。
彼女に続いてさっさとお参りすませた私たち夫婦はその彼女を追い越す際に
「ああ 縁結びの神様なんだね~ どうりでお参りに気合がはいるわけだ」と感想を述べた意地悪オバはワタシです。聞こえたらすまんがもうちょっと後ろの人の事を考えさっさと済ませる気遣いがないといかにお不動様ががんばってくれてもなかなか良縁は舞い降りてこないであろう。
雨の予報は大外れ それどころか爽やかな梅雨入りが嘘のような空気と雲一つない空とそれをうつす海が広がる
成就院に別れを告げ、長谷方面に歩く。途中鎌倉に詳しいマイミクのYUMAMAさんからの情報で「知る人ぞ知る名店」という 権五郎力餅という名物の売っているお菓子屋さんに立ち寄る。
この由緒ありそうな店構え。元禄創業だそうだ。
あとで食べたところサラリとした餡子は赤福を思い出させる。おいしい和菓子であった。
賞味期限がこの日までという本来の力餅ともうちょっと持ちがいい求肥のものと二種類購入。
そして権五郎神社(御霊神社)へ
ここはこんな具合に鳥居のすぐ前を江ノ電が通ってるので鉄っちゃんの撮影スポットで有名らしい。
鉄ちゃんでもないが電車好きのオットはこうやってご満悦(良い子はまねしちゃダメ)
オットはこの神社がTVに出た時に この辺の紫陽花の手入れをされている方の報道も観たらしく、その方を見つけたと言って喜んでいた。
この神社の縁起や彫刻の解説などもされてて観光客に囲まれていた。
私たちもついでに解説を聞いた、最後にお隣の松に寄生するを蘭を見せてくれた。花は終わっちゃっていたが、この種類の蘭では世界一の大きさなんですと。
そして長谷寺へ
駅の観光案内所で紫陽花が見ごろとされていたのはこちらである。
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色々な種類の紫陽花も
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この紫陽花の道もこの季節は入場制限がなされるらしいが、ありがたいことにちょうど良い人出であった。
由緒あるお寺からヨットが浮かぶ海が見える。オサレだな~・・・ この地が人々を惹きつけることに納得する。
ここまで来たんだからと大仏さまにもご挨拶。
美男におわすと与謝野晶子が詠んだことを思い出して観察してみたら
確かに奈良の大仏さまに比べると鼻のあたりがしゅっとしててオトコマエである。さすが情熱の歌人は目の付け所が違うもんだとまた妙に納得する。
そろそろお腹が空いて来たのでランチタイム。我々夫婦の間で食事する店の選択は大きな問題として常に横たわる。オットがホントに気まぐれに出かけて 喧噪を避けていきあたりばったりに入る店が外れて 私がぶんむくれる事が何度かあったのである。
典型的な出来事 ☆
最近は自分で納得ができるような店を何がなんでも探すことにしている。
海岸の方に降りて行けばオサレなカフェもあるらしいが(YUMAMAさん情報ありがとうございました)ここは大人の選択。
若い者の来なそうな裏道の割烹を探して予約しておいたのである。
極楽寺と稲村ケ崎の間にある こちらへ
個室一つとカウンターが6席ほど テーブルが二卓というこじんまりした店
店に入って (うん ここは正解!)と思った。
オットは生シラス丼
私は定食を頼んで二人でシェア
ムスメに「生シラス丼おいしかったよ」と家に帰っていったところ、「生臭くなかった? 私は釜揚げシラス丼の方がおいしかったよ」と言ったが全然生臭くはなかった。ワカモンが行く店より鮮度が良かったのであろう。
デザートとコーヒーもついていて、これもおいしかったし、食器も可愛い。また行きたい店である。
ここからまた極楽寺まで線路沿いをブラブラ歩き 極楽寺をお参りして
鎌倉へ
午後になって天気に誘われ人出が増えてきたらしく小町通りは竹下通りのような喧噪を帯びてきたようなので、人混み嫌いな我々はさっさと大通りに抜けて
紅谷屋でクルミっ子を買い込み
鶴岡八幡宮へ
こちらで結婚式を挙げたカップルが。こういう所でみんなに祝福される結婚式も良いものであろう。お幸せに。
何年か前に突然倒れたという大銀杏はおいたわしや の姿であった。
もう今日は散々お参りしたからもうこの階段上るのやめようぜ とのオットの提案ももっともだと思い、鎌倉を後に
駅でコーヒーを買い込み 求肥の方の力餅を御茶うけに座席でいただく。おいし~~っ
家についたら余裕で5時前、二匹の犬の散歩の時間にもちょうどよく 梅雨の中休みの貴重な日でしたな~ と夫婦で自己満足した。
こちらはムスメへのお土産 美味しかった。