ジム仲間の書道展があるので銀座へ
真ん中の作者を囲むマダムたち
忙しい季節だけど クリスマスシーズンの銀座は楽しい。
街のディスプレイを見回るだけでもワクワクする。(何も買わなかったけど)
せっかくだからと前の日ゴスペル忘年会したばかりのメンバーだけど それはそれ、これはこれでランチへ
こちらのイタリアン
私が某予約サイトから予約。行った事はないがレビューがよかったため。
ところが雑居ビルの8階でわかりにくいったってありゃしない。通り過ぎてまた戻ってたどりつく。
狭いエレベーターを降りると 鰻の寝床風のフロア
キャバレーだかクラブだかを改造した感じ。インテリアもビミョー 連れのマダムたちは壁の画を見て苦笑(お風呂やの壁風宗教画)
ところが・・・
美味しかったのよね。
ドリンクサービスだったので泡を 結構しっかりした力強い泡の白
栗のスープ 上の泡はシャンパン風味
サラダ バルサミコ味のドレッシングが美味しい ドレッシングの美味しいところはたいていハズレがない
まままごとみたいなアミューズたち こういうチマチマしたものを少しずつ食べられるのが外食の醍醐味ってもんじゃないだろうか
パスタは何種類かから選ぶ 私は生のポルチーニのリゾット 黒いのはトリュフ キノコの競演
真鯛のロースト
デザートもこんな感じでチマチマと何種類も
レアチーズのものが美味しかったな。
コーヒーも真面目に入れてくれた感じのコーヒー
最初の印象と違ってほっとして 壁のマリア様に別れをつげる。
ちなみに90分の時間制限と予約サイトには書いてあったけど別にせかされることなく2時間弱のランチを楽しめた。
マダムたちと別れて私が一人目指したのは・・・
東大のそばにある
こちらの美術館へ
行きたい行きたいと思っていたのだが、なかなか足が向かず今月25日までの会期というので銀座から地下鉄を乗り継いで
根津駅についてお財布を確かめたら5000円札一枚 どこかでおろそうかなと思ったけどなかなか銀行もコンビニもない
まっいいやと思いつつ美術館に(これが良かったのか悪かったのか)
根津の美術館
こぢんまりした所でした 年末だってのに結構人がいる
そう!これを見たかったのであった。
少女の時に この人の描くマンガに胸ときめかされた。
アラベスクから妖精王 そして『日出処の天子』
ストーリーの巧みさ あまったるい画の少女漫画家と一線を画した独特の人物の魅力
私が結婚後に改めて買ったアラベスクを小学生時代のムスメも夢中になり、彼女が買ってきたテレプシコーラを今度はワタシが見せてもらった。
親子二代でファン。
初めて見た原画は繊細な線も しっとりと落ち着いた色も美しかった。
ここは建物が二つあって渡り廊下で移動できる 隣の建物は 夢二の美術館
この人の作品は別の美術館でも何度も見ているけど ここのコレクションはまたおもしろい。
大正デカダンスを体現した方。
奥さんたまきさんとはくっついたり別れたり 子供も三人ほどなしたらしい。
その中? その後 モデルとなったヒコノさんやおようさんなど とっても年下の美人たちとの恋愛。
面白かったのは 年下美人との別れに「彼女の父親に反対され」という一言が書いてあったこと
そりゃあそうだよなあ と 一人で納得してにやにやしてしまった。
人となりはともかく 彼の描く女性そのものや周りの風景 着衣も美しい
そして ここで出会えたのは
この方の作品
ご覧になったことがおありでしょうが 大正時代の挿絵画家で一世を風靡した方です。
これも趣味ど真ん中だった。
どこか古き良き宝塚とかジェンヌの世界に通じるような・・・
今風の龍さんみたいなサイボーグ的なトップじゃなくて キリヤンとかみっちゃん風のちょっと顔が大き目のトップさんを彷彿させる美人たち。
知らなかったのだけど、こちらの美術館の開設者さんは上の二つ目の挿絵に感銘を受けて戦後世間から忘れられて困窮されていた華宵を助けて、もう一度世間に知らしめた方なんですってね。著作権ももっているらしい。
この空間 非常に気に入ったので、また作品の展示替えの時期を狙ってこようと思った。
山岸さんといい 夢二といい 華宵といい こういう日本の微妙な色。つくづく好きなのよね。
TV(特にバラエティーの背景なんぞに)張り付けられた なんだか中国朝鮮風味の原色の組み合わせを見ていると深層でイライラして、こういう色を見ると心底癒されるのを感じる。
ミュージアムショップで ショップ限定の来年のカレンダーと華宵本を買ったら あら 残金が・・・
もしおろしてから行ったら あれもこれもと買いまくったに違いないから 良かったのかもしれないけど、あと一冊欲しかった華宵本・・・
帰り道、カレンダーを下げて、また根津まで歩いたけど
こんなアンティーク人形屋を発見。
ちょいと覗く勇気と時間がなかったのでスルーしたけど この界隈も歩き回り甲斐がありそうですね。
今度は気の合いそうな友達と行きたいな。