局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

食虫植物を買った(飼った)

2006-06-29 19:17:30 | 日々の生活
年頃の娘から服やアクセサリーなどをねだられるのは慣れている(はっきり言ってうんざりしてる)
けれど、先日 生協のカタログで注文をチェックしている私の肩越しに覗き込んでいた彼女が 「これ欲しい! 超欲しい! 注文しようよ~!」と騒ぎ出した。
見れば、食虫植物だった。ハエトリグサとウツボカズラ として二種類掲載されていた。
「家で食虫植物飼うって夢だったんだ(変な夢だ) 買ってよ!」
値段を見たら結構な金額である(1600円) 「いやだ!無駄使い」とつっぱねたが、相手もしつこい。「一つでいいから~」 とか言われて ウツボカズラの方を注文してしまった。

届いたのが昨日。はっきり言って私もちょっとワクワクしていた。箱から出して出窓に置いた。サラセニアという名札がついている。葉がとっくりのようになっていて 入り口やふたから蜜状の液を出して虫を誘い、すべらせて底に落ちた虫を内部の消化液で消化する仕組みらしい(なかなかやるじゃん)

面白いから ネットで調べてみた。食虫植物で検索するとたくさんの数がヒットする。公式サイトもあるし、マニアのサイトも多数。食虫植物を愛する人たちは 静かで、そして熱い方たちとお見受けした。

そして、家の食虫植物は、生協のカタログのネペンテス(ウツボカズラ)ではなく、サラセニア(瓶子草)に属するらしい。ネペンテスに特有なつるがなく 葉がロート状になっているし、写真でみたら サラセニア・ブシタシアに一番近いようである。http://www.dab.hi-ho.ne.jp/jips/参照

葉の葉脈は赤く 血管が通っているようで よく見るとなかなかグロテスクである。この中に消化液をたたえて虫を誘っているなんて う~~ん あなどれず。
それにしても キノコ蛙といい(6/20ブログ参照)なぜ家の植物関連は グロ可愛い(命名)系になってしまうのであろうか・・・

さっき、外の植物に水やりをしていた時、腕に蚊が止まった。バシっとたたいて、しめしめ と家に持ち帰り、ピンセットでサラセニアちゃんのとっくりに放り込んだことをこっそり告白しておく。(理系の血がうずいてしまったの)
何だかんだ言って結構可愛がってしまいそうな予感。
ハエトリグサも注文すればよかったなあ。あっちの子はちゃんと動いてハエを捕獲するらしいし。
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ワールドカップ~8強が出揃った

2006-06-28 17:36:33 | Weblog
今年の決勝Tは順当に勝ち上がったチームが多いせいかどれも迫力あるゲームだと思う。(変な審判は居たには居たけど)

私が印象に残ったのは、イタリア:オーストラリア戦 オーストラリアもよく攻めてた。あれで初出場ってのはすごい。後半のロスタイムのあの時が来るまではもうこれは延長戦だろうと誰もが思っただろう。

トッティー! やってくれたわ(はぁと)

あの因縁の韓国戦。あのアホ審判による口惜しさからやっと開放されたんだろうな。見ていて胸が熱くなりました(ざまみろ ヒディング) でも、こういう場面が展開されるってスポーツってやっぱり筋書きの無いドラマですなあ。

ウクライナとスイスの息詰まるPK戦もすごかった。延長戦も戦ってその果てのPK戦。負けたスイスの選手の涙。もらい泣きしそうだった。
それにしても120分って厳しすぎません? Vゴール方式のほうがいいのになあ。

今朝のスペイン:フランス戦 前評判じゃスペイン有利だったはずなのに(泣)
スペイン好きの局家では 家族中がっくりしてた。レアルとバルサのユニフォームまで持っている息子は食欲がないと朝ごはんをパスした(笑)
まあ ジダンもこれが最後のワールドカップシーズンと思うし、花をもたせてあげてもいいかな と 思っている。
まだ ラテンじゃ イタリアとポルトガルもいるしね。(フィーゴとCロナウドでも目の保養はできそうだし)

ブラジル戦 やっぱり肥えたとはいえロナウドってすごい。
あの大舞台で通算15ゴールとは。
夫に 今までの最高記録の14ゴール保持者って誰だったの?と聞いたら
「それはゲルト・ミュラー 74年の大会で決勝でハットトリックしたんだぜ。それを記念してゲルト・ミュラーハットトリックっていうスパイクが発売されてさ。オヤジに買ってもらって嬉しかったな~」
という、サッカーオタクらしい答えが返ってきた。ほんとに役に立たない事を妙に覚えているおっさんだと思う。
じゃ32年ぶりの記録更新ってわけね。

しかし、一晩に二試合見たら寝る暇がない。今日も仕事中居眠りしそうだった。この先もしばらく思いやられそうだ。
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女子大生誘拐事件~危機管理について思う

2006-06-27 23:44:01 | 様々な思い
今朝ベッドでTVをつけたら、いきなり女子大生誘拐事件の報道がされていてびっくりした。その報道で犯人がつかまったこと、無事に被害者が戻ったことを見て 「ああ よかったわね」 と 思った次の瞬間。当事者の母娘が 警察署の前でインタビューに答えている場面でかなりの違和感を覚えた。こんな状況下でマスコミに答えるって なんとなく普通の人じゃないな って思ったから。そして、その後の報道で やっぱり 一般の人じゃないんだなと思った(セレブらしいです)

私も、母親の医師 池田優子さんが出た番組を目にしたことがある。
日芸を卒業して結婚して子供をもうけて離婚、その後(順番はさだかでないが)医師を目指し 杏林の医学部を卒業して 現在美容外科医 だったと思う。
胸の整形の腕がよくて カリスマなんだとか。 その自分の生きてきた経緯や現在の私生活も かなりの部分でTVに公開していたことを覚えている。
時給換算で 100万とか。

狙われるのあたりまえじゃないでしょうか・・・・

彼女がその番組で言ってた 「私も色々な挫折を経験してきたけれど、チャレンジ精神で ここまできた。同じようなことで悩んでいる女性に元気を与えたい」 とか。その精神だけがそこまで彼女が自己をさらす原動力になったのでしょうか?マスコミに出ることで自分のクリニックの宣伝になり、かつ自分の自己顕示欲も十分発揮できるように思えたんだけどなあ。 

まあ、それをするのは勝手ですよ。だけど あれだけあけっぴろげにご自身や娘さんの顔や自宅も公開して、かつ お金も潤沢だったら、SPでも頼むべきじゃないでしょうか。そういう世の中になってしまったって事も嫌だけど 現実問題としてしょうがないのじゃないのかなあ。
まして、被害者の救出の際に警官の方が怪我しているし。軽症って報道されてたけど、もしもこれが殉職ということになったら、非難が渦巻くと思われます。
もうちょっと危機管理を考えましょう、先生。

しかしさ、最近、外科医、脳外科医、産婦人科医になりたがる若い医師が少ないって。確かに癌だ交通事故だ昼夜を問わず出産だって ふりまわされて 案外給料も少なく 家庭生活も犠牲になって、訴訟の危険も背負ってたら かなりの自己犠牲の精神と理想に燃えてなくちゃ避けたくもなるよなあ。自己負担の患者相手におっぱい作って 時給100万円のほうが いいなあ って思うだろう。
これも困ったことだと思うのよね(今回の事件とは関係ないけど)

まあ、同じ娘を持つ母親として娘さんが無事に戻ってきたことは本当によかったね、とは思います。子供になんかあったら嫌だからね。

あの 生き埋め事件も本当に現代の病んでる部分が集約されてるようで本当に嫌だわ。

ただ一つ 東大阪大学のことを 娘が とうだいはんだい と読んだのには笑った。
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花の終わりにあれこれ思う

2006-06-26 21:31:37 | Weblog
この時期の花と言えば 紫陽花だろう。
雨の中にみずみずしく咲いている姿は梅雨のゆううつさを一瞬忘れさせてくれる。
しかし、この花の欠点は花の時期の終わりにある。
茶色っぽく変色しながらも、かさかさになりながらも木にしがみついている姿は、夏の初めにうんざりする光景だと思う。
さながら、昔は綺麗だったけど無理して若作りして却って失敗している場末のスナックのママ を彷彿させられる。

そろそろ、終わりも近づいてきた家々に咲く紫陽花を見て、花の終わりについて考えてしまった。
花の終わりの美しいのって何があるだろう?椿のようにまだ満開の花の首ごとボトっと落ちるのも無残な気がする。

山吹のように、咲き終わった花が空気にとけてしまうように、花の散ったのもわからないようなはかないものはなかなか趣がある。

でも、やっぱり桜の散り際が一番見事だろう。いっせいに咲き、いっせいに散る。妖しささえかもしだしながら散り狂う。
道に落ちてゴミになっても惜しまれるようなところがあると思う。
また、水に落ち、川に流れる姿も美しい。

花筏(はないかだ) という言葉は 桜の花が川に落ちて固まって流れて筏のような様子を指した言葉だという。日本語ってきれいだな、日本人の感性っていいな と その言葉に初めて触れた時そう思った。

今日は、着物の会で花筏と言う帯結びを習った。(写真)
立て矢結びの変形で大きな羽を川にたとえ、その上の羽を花にたとえる 帯結びである。
華やかで優雅。私も結びたいが、残念ながら振袖を着る資格はない(都はるみじゃあるまいし)

そのうち、娘に結んであげたいな と 思った。
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ダイエットは明日から

2006-06-25 23:23:21 | 食べる
昨日の夜から今日の夜にかけて 殆ど 飲んで食べてしゃべり続けた気がする。
青春時代を共に過ごした仲間たちと過ごすと時間を忘れてしまう。
高校を卒業してからみんなそれぞれの道に分かれたわけだし、その間も色々あったと思うけど、こうやって今、集まって笑いあえる時間を持てるって幸せだなって感謝しよう。

今日最後は、空港にて、夫の仕事関係の接待に同席。ご主人は在日韓国人で日本と韓国で役職についている方。前にもお会いしたが、とても素敵な紳士であるが見た目は普通のおじさんだ(失礼) ところが、今夜、韓国在住の奥様と初めてお会いしてびっくりしてしまった。藤原紀香ばりのゴージャス韓国美人だった。英語、日本語、韓国語のトリリンガル。
私もあまり綺麗なのでみとれてしまったが、夫もしっかり固まっていた。ここで写真をアップできないのが残念である。しかも、とてもフレンドリーで話題も豊富。こっちが気を使わなくてはならないのに、とても気配りのある方だった。

日本と韓国の間も色々問題を抱えているようだが、心ある人と個人的に話してみると、とても礼儀正しく、思いやりとユーモアもあり、本当に良い時間を過ごせるものである。
もっと気さくに色々な人と個人的に知り合いの輪が広がれば、お互いに譲り合う事も生まれるんじゃないかなあ って思った。
だけど 国際問題となると 一筋縄じゃいかないんだろうなあ・・・

それにしても いったい 何カロリー摂取したか恐ろしい週末だった。
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飲み会ルール~我が家の場合

2006-06-24 15:38:12 | 日々の生活
さあて 今夜は飲み会だ。
メンバーは高校時代の女4人。自由な校風を良いことに 授業をさぼったり先生をからかったりと結構ヤンチャしていたにもかかわらず、子供を二人ずつ作って、少しは反少子化に貢献し、まともに家庭生活を営みつつ それぞれの形で社会参加もしてるグループ。一年に一度くらい集まるが、過去の話、現在の話、話題は尽きない。

夫も今日は中高校時代の同窓会らしい。これもしょっちゅう行われていて、嬉しそうに参加している。ある程度子供も手を離れ、仕事も落ち着いてくると、人は過去を振り返りたくなるのだろうか? 同い年夫婦であるが、互いに 「またクラス会~? 好きね~」 と 言い合うほど彼も私の所も頻繁である。 

しかし、局家では 飲み会の門限に関してシビアなルールがある。
それは、「遊びで遅くなった場合は 互いに罰金を払う。12時過ぎたら一万円、1時過ぎたら二万円、2時・・・」 と 午前様になったら一時間毎に一万円ずつ相手から徴収される(家計費でなくポケットマネーで) これで朝帰りなんてしたら恐ろしいことになる。
これは 夫が、まだ若かりし元気だったころ、酔っ払って定期、時計、財布など全部撒き散らしてきたことから端を発している(次の日、カード止めたりに奔走したのは私である) その手の武勇伝が3度ほどあって 激怒した私が一方的に作ったルールである。だいぶ、彼の飲む量も少なくなり、昔の元気さ(ヤンチャさ)はなくなったので午前様自体は少なくなったが、このルールが歯止めにもなっていると思う(今まで随分巻き上げているけど)

しかし、最近これって私の首も絞めているのよね。
子供の小さい頃は夜の外出なんてとんでもなかったが、彼らも部活だ、ライブだと遅くなるこの頃、同年代の友人たちもだいぶ夜出歩けるようになったし、おいておけて勝手に食べられる夕食(結局カレーとかシチューになるけど)を用意しておけば、家族も文句を言わないし私も心穏やかにしていられる。
そうして、クラス会なんかに出席して 2次会、3次会と盛り上がると11時なんてあっと言う間である。(二月も某ターミナル駅で思いっきり走って 酔いが回った)
この際門限ルールを手直しして 五千円/30分 と提案しようかな~ 私が遅くなっても12時少し回るくらいだしな~ と姑息なことを考えているこの頃である。

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ブラジル戦の後遺症~怒涛の一週間

2006-06-23 19:58:02 | Weblog
眠い・・・・
昨日は夫が泊りだったので ブラジル戦は見なくてもいいやと思って眠りについた。(クロアチア戦以来、日本代表への興味が薄れていたのも事実)
でも、ちょうど5時頃 目がさめてしまった。やはり潜在意識で気にしていたのだろう。
それからTVを見だしたが、得点は2-1でリードされてるし、日本代表の顔はもう、悲壮感と諦めが漂ってる感じがした。
パスも全然通らず、ブラジルに余裕をもって支配されている試合運び、4-1にはなるし、控えのキーパーまで出してこられて ほんとにバカにされてるようで悔しかったわ。

試合が終わって 後30分二度寝しようと思ったけど寝られず、そのまま 朝ごはん作って子供を送り出して、銀行その他の用事をこなして、職場まで行って 帰りに美容院に寄った。
仕事中はさすがにこらえてたけどカットした後、カラーリングしている間 つい 居眠りしてしまった。美容師のお兄ちゃんに 「ブラジル戦見ちゃったから寝不足なのよ~」 と 訴えたら 「口惜しいっすよね~」から始まって私の髪にカラー液を塗りたくってる二人の美容師さんの間にサッカー談義が交わされてしまった。(何も言わず寝ていればよかった 眠かったんだよ~)
やっぱり オーストラリア戦、クロアチア戦の情けないFWに対する嘆きっぷり、あまりスポーツには縁のなさそうな なよっとしたお兄ちゃんたちですらこうなのだから、成田に帰国する際 柳沢あたりは卵の1個や2個ぶつけられる覚悟も必要であろうと思った。

その後家に帰って、夕飯作ってちょっと眠った後でこうして書いているが まだ誰も帰ってきていない。

今週は忙しかったなあ、、、 ブログ書いたとおりに結構出かけまくったし、書いてないところでも カラオケ一回こなして、息子の友達が4人泊ったので飯作って、ジムも2回行って、その隙をぬって(笑)仕事もこなした(一応)
おまけに明日は高校の友人と飲み会、あさっての昼間は中学の友人とプチ同窓会、夜は夫の仕事関係の 韓国人のご夫妻への接待の同席。楽しみの部分もあるが胃腸が持つかどうかが心配である。
母親が電話してきて 「あなた、ここのところ全然家にいないじゃない?」と文句を言われたので 「これこれ こうで 忙しくて疲れるのよ」 と訴えたら
「遊びで忙しいのは 忙しいんじゃありません。OOさん(夫)が一生懸命働いてるからあなたが好き勝手(ひど~い)してられるんでしょ 疲れたなんて言える立場じゃない  云々」 と説教をくらった。
この年になっていまだに説教されるとは トホホホである。私だって自分の遊び扶持くらいは稼いでるっちゅうに~

でも 本当に疲れたんだよ~ ここでだけ、言っておこう。
 
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日本民藝館~明治男は懐が深い

2006-06-22 21:40:12 | 見る(映画 劇場 美術館など)
着物関係の集まりがあった。
この集まりでは 私が一番年下なので、局からパシリに成り下がってしまう。

今回も母くらいの年齢のおばさまが
「局さん NHKの美術手帖で柳宗悦の特集やってたの。私あそこに行きたいので場所調べといてくださる?確か駒込って行ってたわよ」
と言うので へいへいとネットで調べる私。駒込でなく駒場じゃん。とブツブツ言いながら、近くでランチの場所も確保する。話の種に東大の中のフレンチレストラン ルヴェ ソンヴェール駒場http://www.madoi-co.com/food/leversonverre/komaba.htmlを予約しようとしたら 一月後まで予約でいっぱいと言う 東大も商売が上手だ。

しょうがないので 下北沢のフレンチに予約、食べ終わったら井の頭線に乗り日本民芸館に行くことにした。
駒場東大前の西口でおりて、静かな住宅街を4,5分歩いて旧前田侯爵邸である駒場公園の隣に民藝館はある。渋谷まですぐのこんな立地にこんな静かで趣のある建物があるとは嬉しい発見だった。HPからパクるが

柳宗悦の生涯   YANAGI SOETSU (MUNEYOSHI)

柳 宗悦 (1889-1961)

現在の東京都港区に柳楢悦の三男として生まれる。父楢悦は海軍少将で、和算家としても知られていた。母勝子は嘉納治五郎(教育家で講道館柔道の創始者)の姉である。1910(明治43)年、学習院高等科在学中に、文芸雑誌『白樺』の創刊に参加。1913(大正2)年に、東京帝国大学哲学科を卒業、哲学・宗教の研究と同時に、芸術にも深い関心を持つようになる。朝鮮陶磁器の美しさに魅了された柳は、1916(大正5)年以降、たびたび朝鮮半島へ旅し、朝鮮の人々に限りない敬愛の心を寄せる。一方、次第に無名の職人が作る、民衆の日常品の美に注目していった柳は、バーナード・リーチ、富本憲吉、濱田庄司、河井次郎らとの親交の中で、新しい美の思想を確立していった。1925(大正14)年には、無名の職人たちが作った民衆的工芸品の美を称揚するために、河井・濱田と「民藝」の新語を作り、翌年には、「日本民藝美術館設立趣意書」を発表

パクリ 終わり

要するに明治の文人で 民衆的工芸品=民藝という言葉を創設した。そして自らの美的センスで あらゆる分野の民藝品を収集して、こちらの民藝館を立ち上げてそこに展示した人だ。

民藝館は1、2階のゆったりした建物で、そこに並べられた 日本各地の品々。画、陶磁器、着物、道具類など。他には朝鮮の陶器やイギリスの物も混じっている。
一言で言うと その品々は「癒し系」であった。先日プラド展を見て あまりの濃密さに少々鑑賞酔いをしてしまったが、こちらの品々は 本当に温かみがあり、親しみのもてるものであった。やはり生活に溶け込んでいて、かつ美しいものというのは見ていてほっとするものだなあと感じた。
また、昔の日本各地の品々の精巧な手仕事に細やかな日本人の精神性を感じた。こういう伝統的な工芸の技はどれくらい今の世に残っているのだろうか?少々不安になる。

しかし、知的でセンスある男が本気になって蒐集に走ると すごいもんが集まるんだなあ って つくづく思った。蒐集って言うのはやっぱり男の領域だなあ。

私だけだったら知らずに多分足を運ぶことはなかったと思うから、行きたいって言ったおばさまに感謝である。
入館料1000円。ゆったりした午後を過ごすにはお勧めなスポットだと思う。デートらしい若いカップルも何組かいた。こんな所に案内されたら、相手を見直すことであろう。








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女殺し油地獄~すごい題名だ

2006-06-21 23:10:07 | 見る(映画 劇場 美術館など)
今日は 三越劇場で歌舞伎を見てきた。この劇場は初めてだけど、なかなかレトロな雰囲気でよかった。
両親がもう一組の夫婦と約束をしていて、相手の奥様が体調を崩されたと言うことで 急遽チケットが回ってきた。
こういう時は 何をおいても(仕事、家事は後回しにして)馳せ参じなければ。これも親孝行である。

お題は 菅原伝授手習鑑より「車引き」
近松原作の「女殺し油地獄」

「車引き」って 荒事の江戸歌舞伎の古典らしいが シチュエーションもせりふも今ひとつわからない。様式美を楽しめばいいのだろう。

「女殺し」はよかった。与兵衛に中村獅童、お吉に 市川笑三郎と若手ががんばっていた。

与兵衛は 大棚の油屋の次男。元番頭の継父をいいことに放蕩三昧している。何かと問題ばかり起こし、金遣いも荒く、とうとう勘当されてしまう。
そして、借金の期日がせまった日、弟のように可愛がってもらっていた、同業者の人妻、吉の所に金の無心に行く。
お吉は、貸したいのは山々だが、夫の留守に金は貸せないと断る。(以前夫に与兵衛との仲を疑われたことも影響している) 
それに切れた与兵衛は 修羅場の末お吉を殺してしまう。

獅童が主役を張るのは初めて見たが、最初のドラ息子っぷりや 後の方の色悪ぶりはよかった。吉に金をせびり 「いっそ不義になって貸してくれ」というせりふは迫力があった。
また、修羅場では実際に舞台に油がこぼれ(実際はふのりと寒天のミックスらしい)油まみれでの立ち回りも熱演であった。

しかし、小金持ちの二代目の放蕩息子。真面目な長男、次男を影で心配しながらも心を鬼にして勘当する両親。それを心配して情をかけたのが仇になって殺されてしまう色っぽい人妻・・・ 現代でも週刊誌にとりあげられるような話ではないだろうか。

見終わった後の 母の感想が端的に物語っていた

「昔も ドラ息子って居たのねえ・・・」

一言で言い表すとは さすがに我が母上である。

帰りはなだ万でご馳走になって帰ってきた。
親孝行も良いものである。
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カエル二題~ガーデニングとメールと

2006-06-20 20:30:58 | Weblog
1)蛙でキノコ栽培する我が家

この写真はなんだと思われるだろうか?
我が家の玄関の植え込みに置いてある 蛙の置き物である。
確か 横浜に遊びにいったとき赤レンガ倉庫の雑貨屋さんで買ったものである。
家族が「無事カエル」 ようにって軽く願いをこめてずっとローズマリーの鉢に置いてあった。
でも、毎日注意してみているわけではなかった。そして 今日の夕方、鉢植えに水を与えていたところ、何か蛙の表面についている。
(ナメクジでもくっついているのかなぁ)っておそるおそる目を近づけてみたら、白いウロコ状のキノコが生えているではないか。
この写真だとよくわからないかもしれないけれど えらくグロテスクである。
帰ってきた娘に見せたら 「きも~」 っといいつつも写メして友人に送りまくっていた。
私も この グロテスクさを 誰かに伝えたいと思い、ここにアップしてしまった。このままにしていたら、身体中全部にキノコが覆うのであろうか? 
これから変化があったら随時アップしていこうと思う
(誰も見たくはないか)

2)まぎらわしい 帰るメール

おとといの予定では 夫は今日は 他の職場に行くので遅くなるから飯はいらないとのことだった。 それが 7時ころ

「ご飯食べたし
 職場出る」 とのメールがあった。

(へ~ 思ったより早いなぁ でも ご飯は食べたわけね、じゃ、先に娘と食べて片付けちゃおう)と思うではないか。

そうしたら 帰ってきた彼曰く
「あれ? 飯ないの? メール見てないの? 返事くれたよね」 であった。
「だって ご飯食べたって書いてあったじゃない」
「食べたし って言ったんだよ。願望の食べたし」

まぎらわしいったらないではないか。 素直に 「食べたい」と書いてくれっちゅうの!

 
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ポンペイの輝き展~歴史の凝縮

2006-06-19 20:27:56 | 見る(映画 劇場 美術館など)
今私達の目の前にある風景というのは 日々が年月が 過去にすこしずつ積み重なって形成されたものである。
身近なところで京都や奈良の古都を訪ねていにしえに思いをはせたとしても、それは過去の建造物が残っていたとしても その上に通り過ぎた時の影響を受けているものであろう。

ポンペイは違った。西暦79年8月24日 ヴェスヴィオ火山の噴火によって一瞬のうちに その栄華が瓦礫となり 火山灰の中に沈んだ都市。1800年に発掘されてその姿を表されるまでに 時を止めて眠っていた都市。
なんという残酷なロマンだろう。それに魅かれて数々の作家や画家が彼の地を訪れるのはわかるような気がする。

西暦79年といえば日本ではまだ弥生時代だろう。ようやく稲作が始まったり弥生式土器だのが使われてきた頃、イタリアではこんなに優美な文明が繰り広げられていたことにまず驚かされた。
多く出土された 宝石の見事なこと、趣味の良いこと。金細工でキヅタを象って繋げられたネックレス。ヘビを象った腕輪など今すぐブルガリやティファニーなどのショーウインドウを飾っても遜色がないと思う。
それに青銅でできた道具類もとても手が込んでいて美しい。濾過器の穴一つとっても美しく流麗な模様を描いていることにびっくりしてしまった。ローマ時代の貴族たちはどれだけ生活を優雅に楽しんでいたのだろうか。

また火山の爆発による高温度の水蒸気を含んだ火山灰が人々を覆いつくした事で、避難し遅れた人間たちがそのままの形が保存されている。火山灰の中の空洞に石膏などを注入し 遺体のかたどりができたことから 2000年前に亡くなった人々そのものの姿が見ることができるのである。見開いたまぶたや苦しそうに開いた口までも再生されていた。
中でも豪壮な貴族の館で逃げる途中で巻き込まれた主人、奥方、それに寄り添うような子供二人の姿。胸をうたれた。

また、当時ギリシャの奴隷を剣闘士としてその技を競わせたようだが、その鎧兜と共に出土された、貴族の奥方の持つような華麗な宝飾品。それを後の世でスキャンダラスに想像されて作られた逸話もあるようである。


この展示会は 確かに目で見てその美しさを楽しめた。そしてそれ以上に想像力をかきたてられた。そして大自然の圧倒的な力の前では無力な人間のはかなさも改めて知らされた。
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日本 クロアチア戦 ただいま準備中

2006-06-18 20:26:27 | Weblog
昼間、行ってみたいと思いながらなかなか行けなかった ポンペイ展を見に娘と渋谷まで行ってきた。
ローマ帝国の栄華を極めた都市が、一瞬の天災で滅びた、その歴史的な日を凝縮された一部を目にすることができた。書きたいことはあるがまとまらないので明日書こうっと。
今日はそれどころじゃないですから。

夫は明日の仕事の資料を作り、息子はレポートを書き、娘は提出物を作成中。 キックオフまでにはやっつけ仕事をしなけりゃいけない。とにかくみんなわき目もふらずに必死の様子である。

私は枝豆をゆで、あたりめを焼き、野菜をスティック状に切ってディップも作っておいた。ゲンをかついで 日本代表ポテトチップスも準備した。ビールも冷えてるし。もうすぐ 我が家はスポーツ居酒屋となるであろう。
しかし、今日は勝ってくれるのだろうか?

「無理ちゃう?」と言った私に
「お前さ、 WBC思い出せよ あの時だって メキシコがアメリカに勝つなんて誰も思わなかったろ 奇跡は起こるんだよ~ 信じなきゃだめなんだよ~」 と気合を入れる夫。
今頃色んな家庭で 同じような会話が交わされているんだろうなぁ

とにかく 応援したい。

前も書いたけど 今夜こそ

がんばれ 日本!!
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父の日を前に

2006-06-17 20:41:50 | 読む
明日は父の日だ。
カーネーションでイメージされる母の日より ちょっと認識度が低い気もするが、私は毎年プレゼントをしてきた。

去年末に父は軽い脳梗塞をおこした。幸い処置が早かったので後遺症も残らず元気に回復してくれたが、それをきっかけに自分の会社やクラブの定例会などから潔いくらい引退してしまった。
今は母と犬と毎日が日曜日の様子でのんびり過ごしている(それなりに忙しいそうだが)

だけど、急に刺激の無い生活になってボケてしまうのが心配である。

それで、毎年考えずにネクタイを送ってきたが今年は、犬の散歩用にラコステのポロシャツに この本を添えてみた。

脳を鍛える大人の計算ドリル 川島隆太著 くもん出版


出版社/著者からの内容紹介

[特にこのような人におすすめです]
◎物忘れが多くなってきた。
◎人の名前や漢字が思い出せない
◎言いたいことがなかなか思い出せない。

[そのほかに、こんな方にもおすすめです]
○記憶力を高めたい
○コミュニケーション脳力を高めたい。
○自制心を高めたい。
○ボケたくない
○創造性を高めたい

これで父もボケずにすむ と 思いきや 特にこのような人におすすめ を読んでどっきりしてしまった。

私も買ったほうがいいかもしれない・・・
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厄日

2006-06-16 19:27:20 | 日々の生活
朝から激しい雨。低気圧は苦手だ。比例して血圧も低くなる気がする。ただでさえ低血圧なのに。

ぼんやりする頭と身体を奮い起こして 洗面所に向かった。そして朝一番目の厄。一晩放置された 犬のOOOを踏んでしまった。 それも生足で、、、 足の指と指との間からむにゅっとはみ出てきたあの感触。忘れてしまいたい。

気を取り直して 家族を送り出した後で第二の厄。
ゆっくり化粧でもしようと思って また 洗面所へ。なんの気無しに携帯を半分蓋の開いた洗濯機(水無し)の蓋の上においた。
そして 化粧を始めたらメールの着信があった。私はいつも携帯の着信音はうるさいのでマナーモードにしてバイブレーションだけにしてある。メールと着信は区別できるのでメールだから後でチェックしようと思っただけで、携帯に目をやった。しかし、そこから携帯は消えていた。あら、洗濯機の後ろにでも落ちちゃったのかな?しまったなあ と思って裏や脇を覗いてみたが見当たらない。おっかしいわね と思って 家の電話から自分の携帯にかけてみた。

そうしたら・・・・

洗濯機の内部から携帯のバイブレーションが聞こえてくるではないか・・・
どこへ行ったの?私の携帯ちゃん内蓋はしまっているから入るはずはない。
どこに落ちたのかと言うと 洗濯機の外箱の□と洗濯槽(脱水槽)の○の隙間である(号泣)
懐中電灯で照らしてみたけど光は届かず、手もはいらない。クイックルワイパーの棒を突っ込んでみたがひっかかる訳はない。
その上洗濯機の上には乾燥機が備え付けてあるし、それが2cmくらいの隙間しかなく洗面台の奥に入っている。その前には170cmの高さのタオルや犬のシート、洗剤などこまごました物入れの戸棚がある。
携帯は使えないのも困るが洗濯ができないのも本当に困る。
よっぽど 電気屋さんを呼ぼうと思った。だけど、今時、来てもらうだけで3千円くらいはかかるし我が馬鹿さをさらすようで恥ずかしいではないか。
こうなったら洗濯機を引っ張り出して ひっくり返して携帯を救出してやろうではないか。
戸棚の中の物を出す。戸棚を移動させる。洗濯機乾燥機をスライドさせる。そこまでに30分。いつも 「私腕力ないの」と申告しているが 局の細腕でもやる気になればできるものである。夫には黙っておこう。
そして やっと目の前にフリーになった洗濯機を前にこれをひっくり返せるものなのか もう一度携帯を鳴らしながらじっくり考えた。後部にあるようである。そこで気づいたのが裏の金属パネルである。8個のビスで留めてある。「これをはずせばよいのではないか?」とひらめいた私はドライバーでパネルをはずし、ずっと家電で携帯を鳴らしながら手探りで携帯の救出に成功したのである。

    ・・・・疲れた・・・・ 

午前中この騒ぎでつぶれてしまった。だけど洗濯機の裏は掃除できた。無くなったと思った靴下も出てきたし。(と負け惜しみでも言わないと救いようがない)

そして 第三の厄。
郵便箱を覗いたら税務署様から お手紙が来ていた。理由はよくわからないが(脱税したわけじゃない)来年分の税金を先に払っておくれ というお手紙であった。
前々からこの制度はわからないが、どうせもがいたって払わされるものは払わされるのだ。福井総裁がいくら儲けたか知らないが 地道に働いて得た庶民の賃金の来年度税金分まで払えって言うわけよね、取りやすいところから取ろうっていうわけよね、お上はさ。

ジョージの名曲 Taxmanのサビが頭に鳴り響いてしまった。

Let me tell you how it will be
There's one for you, nineteen for me
'Cause I'm the taxman
Yeah, I'm the taxman・・・・
コメント (2)
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ウクライナ スペイン戦

2006-06-15 21:46:29 | Weblog
昨日は ウクライナ スペイン戦を見た。

グループHの中ではほぼこの2チームが決勝に行くだろうと予想していたし、実力も拮抗しているんじゃないかと思っていたが ふたを開けてみたら スペインの圧勝 

局家はみんなスペインを応援している。

理由は 男組(夫・息子) 華麗でスマート 芸術的ポジショニング シュート力 世代交代もうまくいってるし etc

     女組(局・娘)  プレイはともかく イケ面揃いだから

男組が 今のシュートはどうの あのクロスパスの角度がどうの 言っているのを尻目に F・トーレスって可愛いよね ヴィジャもかっこいい ラウールは別格だよね 整ってるっていうか貫禄からくる気品がある と盛り上がる母娘。 
息子が 「あんたら顔しか見てないわけ?」と呆れてたが、 はい 見てません。

世の中の女性サッカーファンって約87%がそんなものではないだろうか。何故ロナウジーニョファンの女性が稀なのか 理由は明らかであろう。

でも どうして ラテン系サッカー選手ってイケ面率が高いのだろうか?(今年のイタリアも鑑賞しがいがある)
一方、ウクライナの選手・・・ シェフチェンコはともかく 並んでいる面々を見て なぜか「西遊記」という言葉が浮かんでしまった。

民族学的、生物学的、社会的背景等 理由があったらどなたかに教えていただきたいと思う。


 
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