敢えてブログには書かなかったけど、10年続けていた着物の会にいったん区切りをつけて、この半年というもの ワインスクールに通っていた。
毎回の授業は概論を習ってから試飲(その地域のものを6種類くらずつ)という運びだった。
半年で一区切りの最後はこのラインアップだった
ヒントは出してくれるものブラインドで銘柄あてである。これが難しいこと。才能ないかも と思いながらもこの時点で結構アルコールは回っていた。
まあブラインド当てはまだまだだが、この半年でだいぶどんな料理にどんなものを合わせたらいいのかとか、自分の好みのものがわかってきたのは収穫であった。
実は毎回の試飲で酔っぱらって帰るので、一度地下鉄のホームで財布まるごと落としたことがあった。カードもその他も全部入った主婦の長財布、結構かさばるのに、なぜバッグの中に入れずに落としたのか不思議である。
降りた駅で財布がないので青くなって駅員さんに言ったら乗った駅に連絡をとってくれて届いていることがわかり引き返した。
財布も中身も全部そのままで名前も告げずに届けてくれた人がいて (ああ日本人ってすばらしい!)と感動したのも良い思い出である(そこまで飲むなっつー話ではあるが・・・ワインのプロの試飲は口に含んだあと吐き出すらしいが、普段家で飲めないような高いワインが出ることもあるのでもったいないから飲んじゃうのである)
そしてこの日、スクールのあと、この仲間での最後の授業ってことで先生とともに打ち上げがあった。某レストランで料理に合わせて先生が持ち込んでくれたワインを飲んだのである。
実はワタシは生徒の中で長老 先生も私より一回りくらい年下である。ワタシは年齢不詳と思われていて、自分でも合わせているつもりだったが、やはり周りの若さにアルコール代謝の点で完全に負けた。(この日は10人で9本空けたらしい 試飲の後でである)
地下鉄と私鉄を乗り継いで よくこれで帰り着いたなと自分で自分をほめてあげたかった(繰り返すがそこまで飲むなって話である)
しかし次の朝はすっきり起きられたのは、この半年、毎週毎週飲みなれた積み重ねってことであろう(それが偉くはないことは承知である)
そしてスクールが水曜日、この次の日にはこのイベントがあった。
こちらで
こんなイベント
スクールに行って良かったことはこの手のイベントの紹介があること。案外試飲会とかでお得で楽しそうなイベントが多いのである。
この日は東京を代表するレストランの試食とワインや日本酒の試飲会。
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同行 舞台友NとMちゃん 木曜午後が休みのオットとオットの友達。
試食コーナーは結構気合が入っているらしくて 生のミ○ニシェフやdancyuで顔を知っていた青○の料理長さんもいらした。
ほんの少しだけだけど、前菜やメイン、パスタ類もおいしくて、色々な輸入業者のところで色んな国のワインも飲めてなかなか楽しかった。その後は銀座へ出て
歌舞伎座オープン前で一色で
オットの友人の画廊でも歌舞伎役者特集の展示をやっていた。
その後はオットが予約していたこちらのミュージックビアホールへ(ワインの後はビールかよ)
もう一人オットの友人が加わり総勢6人。舞台友Nとオットのオトコ友達の声が良く通るので「音楽聴きに来たぞ」モードの隣のテーブルの一人男ににらまれ そちらを向いてたワタシはいたたまれず。
酒場でビールを飲みながらの音楽鑑賞である。多少話してもいいじゃないか、そこまで静寂を求めるならクラシックコンサート行けばという気持ちもするが、そりゃ聞きたいって人の邪魔をしちゃいけないので、ワタシはおもいっきり周りを押さえて静かにさせ(へ~ 奥さん、見かけによらず仕切るタイプなんですね~ とオットの友達に言われ、お前が一番うるさいんだよと内心で思った)オットの場所設定を断じた。このメンツでこの場所は無理である。
仕方ないのでさっさと撤収してカラオケ店へ。ここでは歌は一切歌わず、今度は思いっきり話して思いっきり笑った。みんな同学年ってのは話が通じていいものであった。
改めてさっきの場所設定をしたオットは責められ、ハンセイしていた。
そしてこの次の日はこの週のメインイベント ソムリエコンクールへ(この週はホントにワインづくしであった。今週はさすがに自粛、肝臓を休めながら主婦業に励んでおります)
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舞台上にはレストランが お客さんたちは歴代のコンクール優勝者その他の方たち
ここで決勝に残ったベルギーの男性 カナダの女性 スイスの男性が 世界一の座を争ったわけである。
ベルギーのアリスティード・シュピース
カナダのヴェロニク・リヴェスト 決勝進出した女性は初めてだそうだ
スイスのパオロ・バッソ この方が優勝
課題は
1.三人のゲストのリクエストに合わせて違うミレジムのシャンパン(モエ・エ・シャンドンの三種)を供する。
2.レストランのコースメニューが示され、これに合うワインを5種類選ぶ。日本大会らしくメニューの中にテンプラなんてのも登場。
3. 赤ワインをデカンタージュして6人のゲストにサービス。ここはカナダの女性が時間切れ。スクリーンに映し出された手が細かく震えているのを見て、ここまで勝ち抜いてきた人でも極度に緊張しているのがわかってこっちも手に汗握る
4.ワインリストの間違い探し これは後で田崎さんが解説してくれたけど当然ながら高度でマニアックそう。
5.テイスティング
4種のワインの産地、年号、品種を言い当てる
6種のお酒の種類を当てる。日本産のトマトのリキュールなんて日本人でも知らないよな・・・
6.スクリーンに映し出されるワイン生産者の写真を見て名前を当てる
これも大変そうだった。
一人に割り当てられた時間が45分 前後に色々あって3時間を超えるコンクールだったが、まるで退屈しないのは出場者の熱気が伝わったからかもしれない。
優勝はスイスのパオロ・バッソ氏 確かに彼は一番落ち着いてたし動作もキビキビ早かった。
私としては同じ女性ってこともあるしカナダのヴェロニク・リヴェストさんを秘かに応援していたんだけど。なんか誠実そうで親しみ深そうな人柄が伝わって来たし、レストランでこんなソムリエさんにサービスされたいなと思ったから。
ちなみにこの大会の入場は、事前に登録は必要だったが無料だった。
太っ腹! ソムリエ協会! と感謝するけど1000円くらい払ってもいいから同時通訳を雇って、イヤホン貸出でもしてくれたらもっと面白かったのにとも思った。
ちょっと覗き見ただけだけどとても奥深そうなワインの世界。覗きついでだからもうちょっと勉強を続けようと思っている。
知らなくても暮らしていけるけど知ってると楽しいってのが「道楽」であろう。
着物もワインも道楽ってば道楽だけどこのブログの題名をつけた時点で開き直ってるじゃんワタシ。
しかし「ワタシの血はワインでできてる」なんてなことは間違っても言わないのでご安心ください。