もう一週間もたってしまいそうだけど、先日日曜日のこと。
年度末を切り抜けた 大企業部長職の親友A 女社長Nちゃんの一級建築士コンビ。どうにか両親の介護問題が落ち着きそうなワタシ。
一番気の置けないこのトリオで「自分にご褒美温泉ツアー」をする予定であった。
Aがさっさと近場の温泉宿を予約してロマンスカーのチケットも購入してくれた。
Nちゃんは昼間用事があるというので、ワタシとAとで一足先に現地に行って美術館の一つでも見に行こうという計画をしていた。
一方オットはこの日、姑と花見がてらお墓参りにという約束をしていたようだ。
ところが例によって
「今日は雨模様だから、お母さん行かないわ」というドタキャン電話。
「まあ半々でこういうことになると思っていたんだよな」とオット
それではと、ムスメとランチでもしようと誘ったら
「今日はたくさんやることがあるから無理」と冷たく断られてしまった。
そこで
「つまんないから、俺も行こうかな・・・ 泊まらないで帰ってくるけど」
急遽、着いてくることになったのであった。待ち合わせの新宿駅でAはビックリ
どこを見ても桜満開の春の旅路
着いたところはこちら
一旦 宿泊予定の旅館に荷物を置いて
「あの~ 宿泊されるのは女性三名様でしたよねえ・・・」と不審そうな旅館の人に
「ああ この人は荷物持ちです」と軽く流して
バスに乗って
美術館へ
2014年に開館したという、まだ新しい美術館。もちろんワタシたちは初めての訪問。
ちょうどこの日までやっていた琳派展 荷物持ちのオット 嬉しそうである。
しかし 広い広い建物。ゴージャスなつくり。
琳派展は二期に別れており もう終わってしまった一部は 京都編 宗達、光悦、光琳など
この日までの二部は 江戸 大坂編 抱一、芳中など
東京の美術館は最終日に混むことが多いので、覚悟していったが、がらがら。行楽地の日曜の午後という時間帯のためだったのか、チケット代が高いのか?(大人一人2800円である)
人がこないってことは大したことないのかな?と思ったワタシは見てビックリ。
館内は1Fから5Fまであり、かなり照明を落とした空間にガラスに入った展示物が並びスポットライトが当たっているという状態である。
よくあるヘッドホン型の解説はないが、重要な展示物の前にパネルがあって 日本語 中国 韓国 英語だったっけかの言語の切り替えできる解説の用意がある。
そして展示物。集めに集めたりって感じ。
琳派からそれに連なる 春草、御舟、などの明治の画家まで。襖絵などの大きな作品もゆったりと飾れる空間に鎮座する。
それを三人しかいない所で見られる贅沢。
その他の階でも 中国の青磁や景徳鎮などの陶器 日本の古九谷や有田などの焼物。江戸時代のガラスなど。
平安や鎌倉時代の仏像なども。
美術館の庭には巨大壁画を鑑賞しながらかけながしの足湯につかれる足湯カフェも併設。
庭園は15000㎡ その中にやはりお金がかかった感じのレストランもあり。
充実した時間を過ごしながらも 私たち三人の頭の中に
「これだけのものを作って維持しているのは誰なんだ?」という疑問がわいてきたのである。
名前から 三越関係の人?とも思ったが 後で調べたら はあ なるほどの経歴の人が名誉館長であった。
興味のある方はぐぐってくださいね。
やっぱりああいう業界ってお金がたまるんだねぇ。
ちょいと複雑ではあるが、こうやって系統だって集めたものを一般公開してくれるのは良い事ですよね。昔ゴッホの画だっけか? 自分の死ぬときに一緒に焼いてもらいたいなんておじさんが居てブーイングを受けていたがそれよりはずっとマシであろう。
こうやっておけば保存状態も良いのだろうし、散逸してどこかに消えちゃったりすることもないだろうと思うしね。
ついでに言うと、ここはセキュリティがかなり厳しかった。
入口に空港のチェックみたいなゲートがあり、そこを通る前に携帯とかカメラとかはロッカーに預けなければならない。
赤外線カメラで荷物をチェックして、人は金属探知される。
こうやった上で、展示物はガラスの中に置かれているので、安全なのだと思う。他の美術館には必ず小部屋に一人はいる監視員もほとんどいない。
あのヒマそうな人たちを置いておく人件費も削減できてるってわけで さすが商売上手なんですね~と色々調べた今となって納得したのであった。
話はこの日に戻るが、二時間半ほどゆっくり鑑賞、ワタシとAはそのまま来たバスに乗って宿まで帰り、オットは一駅降りて小涌谷駅からJRで東京に戻った。
その後Nちゃんと旅館で落ち合い、温泉と美食の宵。