局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

たかが楊枝 されど楊枝

2010-09-29 23:05:08 | 友人
前の記事☆ クリックから続きます。

さて 秋の景色の中、邦楽の会の前哨戦としてのお茶会。お客様にゆったりなごやかな雰囲気でお茶を召し上がっていただきたい、私たち 水屋 お運び連もテキパキかつなごやかに事をすすめていたのである。





ところが・・・
今回は昼の部と夕方の部と二回にわけての展開 それぞれお客様は40~45人くらいずつという予定だった。
お菓子は余裕をみて5種類で計100個くらい用意してあった。

水屋連はそれを 懐紙の上に並べ楊枝を添えてお盆にいくつか彩りを考えて置いて、ワタシはそれをお運びしてお客様にお取り回ししていただいていた。お運びが一段落するとワタシもお菓子の用意なども手伝っていた。



お菓子準備中

ところが 昼の部のお茶会がそろそろ終わるという時間
お菓子準備係だった Aさん Eさんが
「あら~~ どうしてかしら? 黒文字(楊枝)が足りないわよっ!」

私たちがお菓子一つ一つに添えていた楊枝(矢印の小袋)が あとお菓子が50個ほど残っている状態で残り10数個くらいになっていたのである。

「あら ホントだ これじゃ夕方の分が足りないわ!」

私たちはどこかに隠れているのではないかとお菓子が入っていた紙袋の中や 空いた紙箱の中 下に落としたかと思って机の下などもはいずって探しまくった。
しかし何所捜してもそれ以上の楊枝の袋はない。水屋の様子を見に来たFさんに

「楊枝が足りないのよ~ 夕方の部始まるまでにどうにかしなきゃ」と訴えた

「もう一度よく捜して! なかったら たねやさんに持ってきていただかなきゃ」とあせりつつも指示を出してまた広間に戻っていった。

「困ったわね~」そりゃ~お茶会の席で手づかみで生菓子を食べていただくわけにはいかないではないか。

「いざとなったらコンビニに行く? でも爪楊枝くらいしか売ってないわよね」

「爪楊枝じゃ体裁悪いわよね~」 

「まったく たねやさんもどうしてこんなことになるのかしら?」

とたねやさんを疑っていた。

ところが 一番冷静沈着なEさん・・・

「ね、もしかしたら・・・ この楊枝の袋の中 まとめて入っているんじゃないかしら?」

はっとして顔を見合わせる水屋連

早速袋を破ってみたら ちゃんと黒文字が3本ずつ入っていた。

そりゃ~ それを一人一人に出せば足りなくなるはずである。
前回書いた でたらめ銘といい 再度たねやさんごめんなさい である。

「しまったわね~~」 と あせりつつ 紙袋から出して黒文字を数えてみたら 36本 これでは午後の部は足りない。最低でも50本は用意しておかないと心元ないではないか・・・

お茶会でお菓子を食べたあとは 懐紙に黒文字を包み持ち帰るのが普通である。
それならば 帰るお客様は余分の黒文字も持っているはず・・・・

「こうなったら仲間内つかまえて回収するしかないわね」

トホホであるが それしかないではないか・・・
師匠の舞いの高弟子さんたちやお茶関係のエライ方などにはそんなこと頼めないが、着物の会などの仲間なら快く応じてくれるであろう。

お運び業務が終わったワタシはさりげなく玄関付近で気の置けない人を呼び止めて

「ねえ 申し訳ないんだけど 黒文字の袋返してくれる? 」と頼み フトコロや袂やバッグの中から黒文字を回収するという業務にあたったのである。
校門でマジメな生徒を待ち構えてカツ揚げする着物姿のスケバンのような図であろう。迫力ないけど・・・

舞台友Nにも当然頼んだが

「まったく局は 何かやらかすね~」とあきれられてしまった。 ワタシのせいだけじゃないんだよ~~~

そして回収した黒文字は 使用済みのものと一緒になっているのもあったので 裏方で洗って乾かしてという過程をへて夕方の部に備えられた。

真剣に 45、46、47・・・ と黒文字を数えるAさん。 その数が50本を越えたとき

「これなら大丈夫よ~~~!!」と手を取り合って喜んだ私たちであった。

楊枝でこんなに気をもんだり安心したことは初めてである・・・




余ったお菓子をお持たせにしていただいたのでウチでゆっくりいただく。

これは 菊ちとせ 秋らしい華やかなお菓子だった。



“菊の香もほのかにやどる綿帽子”
秋におこなう着世綿は、菊の夜露をふくんだ綿で体を拭き、長生きを願うもの。いつまでも健やかにと、願いを込め菊に綿をかぶせます。

たねやのHPを見たら ちゃんと句まで添えられていた。お運びするにもちゃんと勉強しておいてこれくらい答えられないといけないってことね。そして楊枝の数の確認は必須。

しかし こういう失敗はあとで笑いのネタになって結構思い出になるのよね。



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秋の文化活動

2010-09-27 23:44:54 | 友人
先日の日曜日は Fさん主催の会のお手伝い



去年の会の様子はこちら☆
おととしはこちら☆

色々和物で精進しているみなさんの発表の場としてもう三年連続で催されている。 芸事を教えている方もいるし、殆どが家族持ちや介護も抱えている中でなかなかこのペースで開くのは大変だと思う。しかしコアなファンもいるし 一番のお姐さまの舞いの師匠が
「大変な時こそみんなで力を合わせてこういう催しはやらなきゃいけないのっ!」という力強い言葉で今年も開かれることになった。

場所はおととしと同じ 目O庭園。鈴木三☆吉さんの私邸だった庭園である。山手線の駅から程近く近くに西武線も通っているが、そんな都会の喧騒を忘れさせる典雅な回廊式の庭園を持ち、お茶会ができる施設や道具類やこういった邦楽の発表会もできる広間も備えている。  

 

ワタシはこの日は下足番か案内係でもさせてもらおうと気楽に行ったが F指揮官の一言で
「局ちゃんは お菓子のお運びね Eさんと打ち合わせしてお客様がいらしたら随時お菓子をお出ししてね~」と人前に出ることになってしまった。
不調法なのに困ったなあと思ったが指揮官の命令は絶対であるw

お客様のいらっしゃるまでには色々裏方としても準備も手伝う。


水屋の様子 お茶の先生と同じくお運びのSさん


宮廷女官チャングムみたいと言われた Kさん(普段は宝飾デザイナー)


師匠 案内係 司会(普段はプロのナレーター)


本番前のリハーサル風景

普段着物の会では一緒に勉強する先輩として、飲みにいけばみんなで酔っ払って大騒ぎする仲間としてのお付き合いのあるみなさんが 自分の芸を人に披露するという舞台を控えて 張り詰めていくさまが感じられる。
普段 優しく人のいい「おばさま」が緊張して厳しい顔になっていく様は 違った美しさを感じてはっとさせられる。

先日観て感激した上村松園の描いた女性たちに共通する風景。これが現実の世界で垣間見られるのは幸福である。



ワタシたち呈茶の裏方も お菓子を盛り付けたり下がったお茶碗を洗ったり大忙しだったし、ワタシはひたすらお菓子をお出ししていた。
着物を着てお盆をもって座ったり立ったり膝ですすんだりって結構疲れるもんですね。 よろけずすっと立たなきゃかっこ悪いし長めに着付けたので裾踏んづけたら転ぶかもって緊張感もあったしさw

お菓子をお出ししている最中に 「これはなんというお菓子ですか?」などと聴かれてちゃんとお菓子の銘を覚えてなかったので 適当に 「月に雁です こちらは中秋の名月です」などウソこいてしまった。 たねやさんごめんなさい。


今日のワタシのいでたち。利休茶?になるのかな?そろそろ秋って感じの草花の刺繍の単衣の訪問着 帯は黒地に赤と白で大きな菊紋を織り出した紗帯。
あっ ワタシまた髪を更に切りました。中途半端が嫌になったもので。ショートボブで上海租界風を狙ってみたつもりだが、姐さん方からは「着物コスプレ狙った?」「なんかアキバ系って感じになった」と言われた。

お茶が終わって本番に


笛 今年は 能で使われる特殊な楽器であった お家元の奥様


今年の師匠はことさらきれいで墨染めの着物がよく似合って ちょっとうつむいたところなぞ30代くらいの艶っぽい女性に見えた。(本当はワタシの母くらいの年)
Fさんの「局ちゃん OOさん(師匠)は 周りの若さを吸い取って生きてる妖怪だからね。近づくと吸い取られるから注意よ」との定番ジョークのネタになるのがよくわかる。


お召し替え後の師匠 舞いをやっている人は着物での立ち居振る舞いがキレイです。横に居るAさんは若さ吸い取られ中。


主催Fさんと 舞台友N 「局 悪いけどあたしは洋服で行くからね ワタシが着物きると女剣客になっちゃうんだよね」と言いながらミッドナイトブルーのシルクのワンピースで現れた。

今回は 前回までのお客様が思ったより多いということから 昼と夕方との二部制となった。
一部と二部の間に 庭を散策。

 

ススキや萩の花が風情を添える。 ニシキギがチラホラ紅葉している。
先週まで30℃以上あってクーラーをつけていたのに 秋は着実に来ていたのね~(なんてのんびりしたこと言ってたらいきなり初冬みたいな寒さだし もうちょっと穏やかに季節が移り変わって欲しいもんですよね)

二度の発表も無事に終わり 片付けもみんなちゃっちゃと済ませ お客様も満足してお帰りになって長い一日は暮れた。

「まったく文化的でご立派なオバサンだね。」「いいねえ優雅に暇つぶしができて」とオットが皮肉っぽくと言うが、こういった草の根的な和物の文化活動って大事だと思う。
Fさんたちも席料はいただくものの殆ど持ち出し分の方が多いし、自分の精進や満足もあるが こういったものは次世代にもつなげなきゃと思うもの。年くうと余計・・・


一つ裏方でオオボケしたため あせったエピソードもあったが その話はまた次回書きます。
















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10年ぶり

2010-09-25 23:59:25 | 食べる
昨日はオットが午後から休みの日。お彼岸だったので義姉のお墓参りに行こうとオットの帰宅途中で待ち合わせピックアップしてもらうことにした。

ところが給料日の金曜日のせいもあってか やたら道が混むのである。幹線道路も混んでいたし 脇道も混んでいた。
もともと私は車酔いするしあまり助手席で長く乗っているのが好きでないのである。それにオットが窓を開けて排気ガスの臭いを車内に呼び込むので内心かなりイライラしていた。(だいたいエアコンの温度調整とか窓の開け閉めで喧嘩になることが多い局家) 低気圧と急激な温度変化で身体はついていかれず頭痛もするし・・

普段なら往復1時間ちょっとですむ道も3時間あまりかかって家に帰りつく頃には秋の日はくれていた。
これからご飯を炊くにも時間はかかるし、何か作る気力はなくなっていた。

ワタシの不機嫌を察してオットも機嫌悪いし、これで二人でどこかに行って外食する気にもならなかった。
(冷凍ご飯を溶かそうかな 西京漬けの冷凍があったけどそうなったらなんか野菜ものも作らなきゃならないし・・ あ~めんどくさ)
一人なら 食べない という選択肢もあるのにこういう時家族がいるってのはめんどうなもんですね。まあ居るからどうやら栄養面でも気も配るからいいところもあるけどさ。

半ばうんざりしながら通りかかったのが・・・

「吉野家」

「あなた! 今日は吉野家にしよう!」

「吉野家? お前ホントに食べたいの?」

実はこのところTVのCMで気になっていた牛鍋丼 日本橋 魚河岸 100年の歴史っていうフレーズと若い腹すかせたふうのお兄ちゃんたちがおいしそうにどんぶりを「かっこむ」サマが妙に私の好奇心と食欲を刺激していたのであった。

「うん 食べたい 食べたい。たまにはいいじゃない。」オットは吉野家とかマクドナルドとかファストフードが嫌いである。ワタシも一人の時とりあえず空腹を満たしたいって時は家で納豆ごはんと漬物とかチーズトーストと果物でも食べる方を選択する、普段は。
だからホントに食べる機会がなかなかないのよね。

幹線道路沿いの駐車場つきの吉野家に車を入れるオット 周りはタクシーが多かった。タクシーの運転手さんの夕飯時だったのだろうか?
しかし やっぱりお店で食べるって気にはならないのよね~ 娘などはお嬢友達と平気で入って食べるらしいが。吉野家で食べるってのは結構壁越えなのだ ワタシ的には・・・(別にセレブぶるつもりはないけどさ)

で、オットに頼んでテイクアウトしてもらった。


家に帰って味噌汁だけ作る こういう時には徹底的に手を抜くべきなのです。ちょうど生協で来たばかりの新鮮卵があったんで生卵も用意。
昨日開けたピノノワールがあったのでアルコールは赤ワイン。
チンして温めていたら 甘辛いタレの匂いが食欲をそそる。



考えてみれば10年ぶりの吉野家。

「ホレ OO(ムスコ)が中学の海浜学校にいっているときに3人で食べたじゃないか」
「そうそう 埼玉のおばちゃんの家に行った帰りだよね~」
と そこまで記憶に残るほどのインパクトだったのか? 吉野家・・・

憧れの牛鍋丼はシラタキとお豆腐の分 スタンダードの牛丼より肉は少な目だったので軽めに感じた(ご飯は全部は食べられなかったが)
できたてアツアツじゃなかったから 「おいしい~~!」とまではいかなかったが輸入牛のわりには臭みのない牛肉はタレのからみのよいその薄さとともによく考えられていると思う。
しっかり目のお豆腐が一つ入っていたが ちょっと崩し目で味のしみ込んだのをもういくつか入れてほしいと思った。


なんといっても 280×2 気取った店じゃコーヒー代にもならないディナーである。

しかし好奇心を満たされてそれなりに満足したディナーであった。 
次はイートインに挑戦したい(笑)





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娘 製作中 で あれこれ思う

2010-09-24 09:13:06 | 家族あれこれ(犬も含めて)
12月にある娘の出るダンスの舞台。
夏の間にストーリーや各種ダンスの組み立ても決まり、練習もすすんでいるらしいが、それと同時に舞台装置や衣装の準備もしなければならない。
娘は今年で最後だし、衣装の責任者になったのであれこれ忙しいらしい。

 

 

デザインする。
そして試作品の製作。



娘のやり方は 教科書的ではない。古着屋などで安く買ってきたものを解体してそれを元に新聞紙で型紙を起こしたりしてちゃっちゃと作る。
(しかし作り出すまで時間がかかるし夜行性なので迷惑は迷惑である)

パーカーを解体して衣装試作中



ドルマン袖のカーブを新聞紙で試作しているところ だそうだ

ワタシは元々縫い物関係大嫌いだし立体把握も苦手なので見ていてもまるでイメージがわかない。
この辺のDNAは立体把握得意のオットの方から遺伝したものであろう。

形が決まるとそれを元に使う布地やその他小物を決める 馬喰横山や日暮里などの問屋街や古着屋、小さな輸入業者など廻って値段交渉から発注まで。

簡単な作り方の図とともに それぞれのパート一人一人が使う布の長さを裁断して渡す。



エライ手間隙かかる作業である。

ワタシもたまに見るのは面白いが、朝リヴィングに作業の残滓があったりすると腹立たしくて喧嘩になることも日常。
何より娘がこの作業でいらついているのである。

衣装関係のことは一応一目おかれているらしいので 各ダンスパートの子たちは 「まかせるよ」と最初は言うらしい。
「ホントにまかせてくれるわけね」と何度か念押ししてこのような作業を重ねて 決定! とした後、ダメ出しされることがあるんだって。

それもすごく簡単に
「やっぱ これ変更してよ」とか「色だけ変えて」とか ヒドイ奴は開口一番 「俺の趣味じゃない」とか

娘は もう布の発注済みだったり カットしてあったりする段階なのにそれを言われて困り果てるらしい。
昔から 外にでるとあまり感情的にはならない娘。不機嫌はウチで発散するからワタシは腹立たしい。

この前衣装の打ち合わせから帰って来た時にどうしてそんなに不機嫌なのか問いただしたら ↑こういう経緯があるらしい。

「そんなの 一度まかせるって言ったんだから文句言わせなければいいじゃない」と言ったら

「文句って言うかみんなはやっぱり良いもので踊りたいってことだからその気持ちはわかるのよね。だけどこのデザインを決めて作って色々問屋なんかに行ったりする過程ってのがどれだけ大変だかわかってないんだよ」 と言う。

「今までワタシはね、自分のやってることが大変だってみんなに知らせるのが嫌だったんだ。でもあれだけ簡単に決めたものを変更して なんて言われると ある程度どんだけ大変かって主張しなければダメだってことがわかってきた」 らしい。

「そうよ。それは言わないとわからないって部分あるんだから言ったほうがいいよ」

「でもそれってかっこ悪いじゃない」

「そんな事言ってられないよ。それにあんた一人の事じゃないんだし衣装手伝ってくれるメンバーもいるわけでしょう?その子たちのためにも自分たちの立場の主張ってのはしなきゃだめなのよ」

「まあね・・・」

三つ子の魂じゃないけれど 小学校からミッション系でノホホンと過ごしたってことがムスメのこのスタンスを作ってきちゃったんだろうなって改めて考えさせられた。
敢えて自己主張しなくても同じような環境の子たちが小さい時から集まっていた中で 「あの子はこんな性格」とか「この役割はまかせよう」とかでおのずと役割分担が決まっていた。

それに学校の教育の根本で 「人はわかってくれなくても神様が知ってらっしゃいます」っていうのがあるわけね。

ムスメは決してその場で優等生でも良い子ちゃんでもなかったけれど ある程度はこの精神ってのがどこかに染み付いてるところがある。

ワタシなんぞ 非クリスチャンだし ムスメの受けている教育ってものを (そりゃ~良い所はあるけどそうも言ってられないよな~)と一部懐疑的というか客観的な目で眺めてきたので 娘の感じるところと一般の解離性ってのがわかるのである。

そのうち書こうと思っているけど 私が敬愛する作家の 曽野綾子氏が主張する 「損を承知ですることの尊さ」っってのが世の中から消え去っていこうとしている風潮が最近の嫌な事件の元やカサカサした世の中になっていく傾向の元になっているとも思う。
しかし親という立場からすれば わが子が 「損をして傷ついてる」ってのをハタで見ているのも それはそれで切ないものなんですよね。

それに検事が証拠を改竄して無実の人を陥れるって仰天するような事件が起こる昨今ですよ。
こんな風に 「神様は知ってらっしゃいます」なんて言っててどうにもならないことになったらどうすんだい?と言いたくなるじゃありませんか・・・

悲しいことだけど現実の社会ってワタシの予想を上回って悪化しているような気がする。

美意識は美意識で保って行きつつ現社会はうまく渡っていかなきゃならないって教育するのって大変だよねって思ってため息をつきたくなる。

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エリザベート~城田トートにやられる

2010-09-22 07:15:08 | 見る(映画 劇場 美術館など)
結局 エリザベート 城田トート版を見てしまった。先月のエリザ記事はこちら ★一公演一観劇を守りたいワタシとしては(財布が持たないのよね)例外である。
しかも娘と一緒だったからチケ代は×2である。

今日のキャストは

トート役と共にルドルフ役の伊礼くんも見たかった。去年アイーダでは役不足気味が不満でここですみません毒吐いてます★ 不満を書いちゃってたわけですが、(あれは伊礼くんがどうこうと言うより演出の予算切り詰め感が貧乏臭くて不満だった)彼があれからどのように進化してるのかも気になって。


今回の配役です。

いや~ん
山口閣下の安定感と低音囁きも捨てがたいが…
城田トートにやられてしまった。
顔良し スタイル良し 声の質良し
舞台ばえ申し分なかった。
しかも若いんだもの。タルミも皆無なんだもの(笑)
かなりの長身なので、他の出演者たちから頭一つ抜きん出て、異様に白い陶器のような皮膚が人間外の設定にマッチ。
歌もここまで歌えるのねーとある意味びっくり。



「ミュージカルってロンドンでファントム見て以来だなぁ。日本のもいいもんだねぇ」などと生意気言う娘、自分のサークルの公演を作っている今、衣装その他が非常に参考になったらしい。
ホントこの舞台は東宝の力(お金)入れてる感もあり、リピーターの多そうな観客の温かくもシビアな視線に耐える意気込みが感じられる。アイーダの時の脱力感、チケ代もったいなかった感(私もしつこいわね)は皆無である。
今回は娘と同じ空間で同じ感動を分かち合えたのは嬉しかった。普段はイマヒトツ趣味が一致しないものだから。

伊礼くんのルドルフも良かった。



ルドルフが父に逆らい、頼みの母からは拒絶され、絶望感の中で死(トートね)の誘惑に身を委ねるシーン
城田くんとの歌とダンス(私はこの場面大好きなのですが)この二人の若い達者なイケメンの絡みが見られただけで、チケ代を払った価値あり。目の幸福であった。
オトコ同士のキスシーンなど特に濃密かつ美しくエロチック。

他、エリザベートが自我に目覚め決意を歌う 私だけに~前回も思ったが、エリザベートの娘から大人の女としての強さを身にまとい人生に立ち向かっていく感がひしひしと感じられ、いつも涙目になってしまう。瀬奈エリザも先月よりこなれ感もあり良かった。

エンディングはみんなスタンディングだった。
最後の幕開きシーンでは瀬奈&城田二人だけ立っていて、それは非常に絵になるシーンであった。
私たち親子の後ろの三人オバがエンディングの時だけだったが 「きれいねー」「お似合いねー」 とかしましく、最後に城田くんが投げキッスしたのに「キャー」と幾分野太い黄色い悲鳴を上げたのに娘が反応して吹き出していた。
後で 「韓流ファンのオバサンてあんな感じなんだろうなぁ、ママは冷静で良かったよ」 と感想を述べていた。
そのママが城田のファンクラブの検索をしようと思っているのは秘密である。
ホント、かっこよかったのよねー
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敬老の日と香水瓶と誕生日

2010-09-20 21:54:22 | 見る(映画 劇場 美術館など)
ちょっと姑のところに事務用があったのでオットと訪ねる。
おりしも敬老の日。姑の好きそうなお菓子とパンを買って訪問。
そして たまには美術館でも連れ出してあげようと 白金の庭園美術館に行くことにした。



香水瓶の世界 ~ きらめく装いの美 2010 9.18~11.28 東京都庭園美術館



「んまぁ ステキな場所ね」 と ご満悦な姑

ここ旧朝香宮邸だった美術館は庭や建物も素晴らしく都会の真ん中にもかかわらず深い緑に囲まれた場所である。

去年は海を渡った古伊万里の展示を観にいった
壁面に飾られた絵を見るというより こういった立体物を鑑賞するのに適しているような空間。

古代エジプト・オリエントの香が宗教と密接に結びついていた時代のものから 近代 上流貴族の物だった時代を経て 現在に至る。その香水瓶の変遷である。
アンティーク好きの人にはたまらないのではないだろうか?





↑ゲラン 夜間飛行 の瓶です。 サン・テクジュベリの小説にちなんだ香水 ゲラン三代目さんはストーリー性のある名香を世に送り出したそうな。 ミツコとか リウ(トゥーランドットにちなむ)香というのは音楽 文学 その周辺のドラマを感じさせるものである。

各パフューマーが工夫を凝らして美意識を結集させて作った香水瓶たち。その香水周りのポスターやそれが生み出された工房などの写真もみんなステキだった。

姑・・・ 今は骨粗しょう症もありすっかり縮んだおばあさんになってしまったが、ワタシがオットと結婚した頃は身長160cmをだいぶ超えて背筋もしゃんと伸びた人であった。
短大で服飾を学び、「デザイナーになりたい、パリに行きたい」という夢を持っていたそうである。

「あの頃の夢が甦ったわよ」と喜んでいた。

 

建物も庭園もシック 長かった夏が一区切りとなりちょうど良い気候の一日だった。

 

西洋庭園



仲良さげな姑と嫁の図(笑)

  

帰りはこの中にある 金田中のカフェにより三人でティータイム



塗りのおわんに入った深炒りのコーヒー





キナコと黒蜜がまぶしてある白玉だんごや焼きフルーツ リンゴのタルトなどいただく

知らなかったがこちらは目黒通り沿いの入り口から奥の方に入ったところに駐車場があった。
入り口の警備員さんに言うと案内してくれる。 3時間1000円とこの近隣の100円パークを利用するよりお得である。
足の悪い姑を連れて行くにはちょうど良かった。(毎年敬老の日はここにしようかと思った)

一方 もう一組の敬老対象 ワタシの実家の方はというと

ドラが表敬訪問をしていた。この三連休ドラは関東某所でスポーツの大会があり、一日目は風邪で出られなかったが、一日遅れで参加してその帰りに実家に寄ってきたらしい。(彼女M子連れ)

孫びいきのジジババ大喜びである。

「ホントにOOは優しい子よ」
「M子ちゃんも器量よしで気が利いて良い子ね~」
「ジイジもひ孫を見てから死ねるかなあ」と勝手に盛り上がっていた。

ところで今日はドラの誕生日
ウチに車を返しに寄るというので、タルトを買っておいたのである。



あの2390gで生まれたヒヨヒヨした赤ちゃんがいっぱしの社会人しているなんて改めて振り返ると感慨深いものである。



しかし相変わらず オフはテキ屋ファッションのムスコ。



玄関に脱ぎ置かれたこのビーサンを見て 娘が

「兄ちゃん帰ってるの?」と帰って来たとたんに気づいていた。












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すぐれもの 二つ

2010-09-19 17:52:50 | 日々の生活
指をネンザした。

会社に行ったらあまりにも出荷が忙しそうで 私の友人の事務の女性も倉庫のおじさんたちに混じって荷造りなぞしているので、せめて出荷伝票の打ち出しくらいお手伝いしようと思ったのである。
キーボードの早撃ちだけは自信があるワタシである。

そしてそれだけなら何も力もいらないが、その打った伝票を切り離して個々の箱に放り込んで行く作業もやった。
誰もそんなもの力仕事だと思わないではないですか。
それが力仕事だったのよね~

積み重なった箱(プラスチックの組み立て式のヤツ)をちょっと持ち上げて伝票を滑り込ませていく。
ところが上の方はいいけど 5段 6段と積み重なった箱の一番下あたりを持ち上げると 一つだとそんな重くもない箱も積もれば山 かなりの重みになっていたのよね。 その箱の隙間に指を突っ込んで指をてこ代わりにして持ち上げてたら・・・
やられてしまった。

ズキズキして痛いこと。 指をチョキの形にしたりねじったりしたりすると ピキッとすごくいや~な傷みが走る。

かといって 骨が折れているはずはないし、整形外科に行くほどのこともないだろうと思ってオットに泣きついてみた。

「何したんだよ?」

「これこれこういうことでさぁ~」

「お前な 慣れないことするんじゃないよ。どうせ大して役にもたってないんだし、後でオレがめんどくさい思いすることになるんだから 」 だと。

全く ツマの社会貢献意識 労働意欲をそぐオトコである。

しかし、その夜は何かをするたびに 痛い痛いといいまくったら 次の日どこかからこんなもんを探してウチに帰って来た。

元々は一枚の布だった。

それを熱い湯に浸して ワタシの指に巻きつけて・・・



「何するのよ 熱いじゃん」

「そのくらいガマンしろ」 の会話あり(笑)

そのまま冷ますと あ~ら不思議 



簡易ギブスになっているのである。

「こんなので痛くなくなるの?」と半信半疑だったが ひねる動作がなければいいので確かに痛い思いはしないですむ。

形をかえたきゃ 60℃以上のお湯につければ元通りになるんですと。 それ以下の温度なら形は変わらないので汚れたら洗える。

痛くてシャンプーしづらかったのがこれをはめたままできる。

へ~ すぐれもの!
オットのドヤ顔(ナナママさんに教えてもらった どんなもんだい顔)はともかく 今はありがたく自然治癒を待っている状態である。


もう一つスグレモノは



この椿油スプレー
今まで普通のオイルを使ったことはあるが これって椿油100%で添加物はないし、手は汚れないしつけすぎでベタってすることはないし 使い心地がよろしい。
髪に艶はでるししっとり落ち着く。 ジムで使っていたら 私にも使わせてって友人が 次に会った時には
「あれすごく良かった どこで買ったの? よかったら今度私にも買ってきてくれない?」と三人が三人ともに言われた。

やっぱり昔から良いってことで使い続けられてきたものって良いもんですね
ケラス☆ターゼよりずっと安いし。

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お一人様の一日

2010-09-17 00:15:42 | 見る(映画 劇場 美術館など)
今日は友人昼行灯と久しぶりに出かける予定にしていた。
ただ 会ってランチしておしゃべりするだけっていうのも芸がないので、ワタシは絶対に見ようと思っていた美術展に一緒に行くことを提案していたのである。



左の画が 焔 右の画が 序の舞

上村松園展 @  国立近代美術館

ここのクイーンアリス・アクアあたりでランチしてから画をじっくり見て お茶飲んでおしゃべりして解散という心づもりであった。
そして
「上村松園展行こうよ」と誘ったら
「何それ?」と昼行灯 
「ワタシの好きな日本画家 嫌なら映画でもいいよ」と言っといたら 昼行灯何かで調べたらしい。
「行く行く 面白そうだよね」との返事があった。
更に
「ワタシこの時代に生まれなくてよかった。一重の切れ長 下膨れ 色白が美人」と
「そうだね それってあーたと真逆じゃん 」と返すと
「うん 今だから美人って言えるけどね~」と相変わらず自分好きな返事が返ってきた

やれやれと思いながらも出かける準備をしていたら 彼女より電話

「局ちゃん~~ 今日やっぱりダメだ~ ワタシ仕事だったよ それも早番!」

「うっそ~ 何時からなの?」

「9時半に入店しなきゃならなかったの~~!!!」 時すでに10時半である。

「なんでよ あーた自信たっぷりに 木曜は休みだよって言ってたじゃん」

「うん それがさあ シフト表一段読み間違えてたみたい よくみたら休みは明日だった。今 スタッフ一人でてんてこまいしてるみたいなんだよ」

「んじゃ 早く行ってやりなよ それから老眼鏡かけろ!」

「わかった~ ごめんね~」

と ドタキャンをくらったワタシ。しかし朝から松園モードになっていたワタシはどうしても今日見たかったのである。

で、雨の中一人で行きましたよ。

 

お天気のせいか 思ったより人の少なかった美術展。 東京でこんなにゆったりした空間で好きな絵を見られるなんて やはり今日きて正解だったと思った。

それに一人で来たのも正解だった。

なんでこんなに画を見て涙があふれるんだろう?
いわゆる「美人画」 美しい人を美しい背景の中に描いてある画がこんなにも心をうつんだろう?

ワタクシ 割りにクール あるいは薄情と周りに思われる女であります。 卒業式とかその手のものでも殆ど泣かない。 世の心優しき皆様が感動して寄付する行事であるらしい OO時間TV等の感動鼓舞系番組はどっちかと言えば毛嫌いし避けて通るタイプ。よっぽどじゃないと涙を誘われぬ女だと自覚しておるわけです。

しかし なぜここで心が震えるのだ?
どうして鳥肌がたつんだ?

と うまい具合に薄暗い会場の中で頬を伝う涙をごまかしながら(だってここで泣き所って変な人じゃないですか?)何度も自分に聞いた。

それほど圧倒された画の数々であった。

女性の清らかさ 無邪気さ 粋な仇っぽさ ナルシズム 嫉妬 悲しみ 恋情 母の愛・・・
それらが彼女の筆によって昇華されて表現された世界。

↑先にあげた 焔は 六条御息所の生霊を描いたもの。美しい けど 恐ろしい。年下の源氏に対する自分の押さえ切れない想いとプライドがせめぎあって生霊となった年上の高貴な女性の姿。 能面で嫉妬を表す 泥眼のように 目の部分が金で裏から描かれているらしい。



↑これは 花がたみ 能から題材をとった作品。後に天皇になる皇子に捨てられた照日の前が悲しさのために気が狂って皇子に贈られた花かごを持って舞い踊る図 松園はこの気を病んだ人の表情を描くために精神病院に取材したそうだ。

このように古典を題材に女性の情念を描いた作品にも惹かれたが、市井の女性の生活の姿を描いた物も興味深かった。



↑ 粧 けだるいポーズであわせ鏡で自分の後ろ姿を確かめているのだろうか
ゆったりとした着付 乱れた裾 苔色の着物に合う渋い半衿の下とみやつ口からのぞく緋色の長襦袢がなまめかしく・・ 
この作品はまだ松園の20代のころの作と知って驚いてしまう。

そして作中の女性たちが身にまとった着物たち。
柔らかな友禅 仕立ておろしの張りのある帯 夏の着物のしゃりっとした感触 細かい絞り染めをされた長襦袢が素肌にそうすべらかなさま。 障子に切り張りするつましい生活ながら すっきりした浅葱色の無地を着こなして 着慣れた博多帯をきりっと結んでいるさま。

その一枚一枚の着物たちの表現が感触が自分が着てきた着物の感触を呼び起こす。
それが感じられたのはやはり自分に40過ぎて着物を着るっていう習慣があったため 着物が少しは身近なものであってくれたおかげである。

その他 まだまだ無教養ってことは自覚してるが 母から無理やり押し付けられる能のチケットゆえ 居眠りしながらでも鑑賞したいくつかの能。時々行く歌舞伎 着物の会や源氏サークルで学んだ着物や古典の知識。

そんな切れ切れの知識ながらもこの手の日本画を楽しめる背景になるんだな~ってつくづく思った。

印象画展もいいけど 最近日本画にひかれるのは 自分が育ってきた環境に近いところの文化的背景が馴染むからなのだろうか?
オペラより歌舞伎 シェークスピアより源氏ってことなのかしら? できれば両方欲張ってもっと知りたいことは知りたいけどね。

なんにせよ 日本人に生まれてよかった~ってつくづく思った美術展だった。
ホント これ お薦めです。この数年来の中で一番ワタシは感動した。

 

帰りはちょっと寄り道して 雨の表参道で 包種茶といちじくのタルトで一休み。

ドタキャンのおかげでお一人様で過ごした一日だったが今日はそれを堪能した。
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テンプレート

2010-09-16 11:02:19 | 日々の生活
おとといから秋らしいテンプレートに変更してみたら
一部の方よりコメント欄が表示されないとの声がありましたので また戻します。

何でだろ?

そういえば会社でコメントにお返事しようと思ったら
永遠にコメント認証数字の画面が出て投稿できなかったのよね
(会社で遊ぶなってこっちゃねw)

まだ 不具合があったら連絡してくださいね♪
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カタカナに弱いオトコ

2010-09-14 21:18:09 | 日々の生活
ワタシがパートで顔を出している会社の社長である。

60代後半 讃岐出身

零細企業なので社長自ら電話をとることはしょっちゅうである。

そして注文もとる。ものすごく読みづらい字でその注文を殴り書きする。事務の女性(私の友人)は長年の勘(心の目と言っていた)それを解読して正しい答えを導き出す。

最近とみに固有名詞を忘れる。ワタシも人のことは言えないが 社長はその頻度が激しくなってきたのを感じる

「局さん あれ なんやったっけなあ ほれ小さくて青い箱でなあ・・・ あの在庫はいくつあるんや?」何百という商品の中で小さくて青い箱のものを思い出し
「OOOですか?」「そやないな」「じゃ×××」「う~~ん それやない」 そうなるとこちらの仕事を中断してマスター画面を出して探さなくちゃならないのでなかなか面倒は面倒だが 老人介護の一環と割り切ることにしている。

また 自信たっぷりに商品名を出すこともある。
「局さん 今月はこれをたくさん仕入れて売ることにするからスポットに入れといてくださいね」
「はいはい なんですか?」
「グリーンレンタルな」
へっ? グリーンレンタル? なんか植木屋かオフィス向けのグリーンの管理業でも始めるんかいな?
「ほれ OOから出てるチューブがあったやろ」
「ああ社長 それをいうなら クリーンデンタルですけど・・・」

なんてこともしょっちゅうである。

今日は飛び込みで某銀行の某支店の営業が訪ねてきた。どう考えても最近はもうかっていなそうな会社なんだけど融資先になるかどうかの打診だった模様。
まだ若い営業マンのお兄ちゃん グローバル経済がなんちゃらかんちゃら とか 「お宅様は当然ご存じだと思いますが」と絶対知らないだろうなって経済用語を使って社長に講釈している。
確かに社長は地方から出てきて 同じ業界の営業マンとして一から築き上げて規模は小さいとはいえ結構都心に自社ビルを建てて地方にも一つ支店を立ち上げた人。
商品を安く仕入れて 高く売る その商売勘ってのは鋭いと思う。 しかし 何かを読んだり聞いたりして理解して次にすすめるとか  大局的に物事考えるってタイプの人じゃないのよね
だから家の会社 このところ縮小縮小傾向にあるのよね。

ただ こういった銀行相手に威張るのは好きみたい。
リーマンショックのちょっと前世の中が今より景気がよくてお金があまってて家の会社も儲かっていて 本気で銀行が融資したかった頃。
若い営業の子と一緒に支店長あたりまで来て「お金借りてください」と頭を下げるのを見るのがホントに嬉しそうであった。

しかし今日の営業マンは探りを入れに来たのが見え見えであまり下手には出ず、社長のツボにはひっかからない営業トークだったと思われ、途中から明らかに飽きたようで社長も生返事をしていた。

ワタシも全部の会話に聞き耳をたてていたわけではないが 社長がもう話を切り上げるというところで

「そうやなあ 家の会社とはジャングルが違うからな」という言葉を聞いて吹き出すのをこらえるのを我慢するのが大変であった。

(社長~~ それをいうなら ジャンルだよ~~) ←心の叫び

しかし礼儀正しい営業マン 何事もなかったように

「それではお忙しいところお時間をとっていただきましてありがとうございました。 また寄らせていただきます」と告げて帰って行ったのであった。あっぱれ・・・

そして先日髪を切ったワタシに

「局さん なんか感じがちごうたように見えてたけど あんた髪切ったん?」
「そうなんですよ 社長」
「なかなか ええやないか。なんかはしっこいっていうかなあ そうそう ボーイフレッシュになったなあ
「そうですか ありがとうございます」

そう言ってやりすごしたワタシ そういえばこの会社にいるのも長くなったなぁと改めて感慨に浸ったのであります。






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無計画家族旅行 続き

2010-09-12 17:09:48 | 
さて 台風も通り過ぎ周りの道路の寸断もさほどではないという情報を得たので 私たち親子三人と愛犬は10時チェックアウトぎりぎりに宿を出てのんびりドライブしながら今日中に家にたどりつけばいいよね のノリで車を走らせはじめた。

前記事でも書いたとおり 薄曇りでちょうど良い温度の日。

道路標示を見たら 天城峠と書いてあったので お約束どおり 「天城越え」を歌ってムスメに嫌がられる。

しばらく走ると河津という地名のエリアに入る。 これが有名な河津桜の里ね 川のほとりに延々と桜の並木がある。花の頃は壮観だろうけど多分行かないであろう(混雑嫌いなもんで)

夏休みも終わった平日 加えて台風の翌日ってことで この辺の観光地は本当に人がいなかった。人がぞろぞろいる所としつけの悪い子供連れ一家が嫌いな我が家族にはこの上ない環境である。

河津七滝という表示があったのでそこで車を停めて歩いてみることにした。



なかなかいい散歩道



伊豆と言えばこれっていう 踊り子と学生さんもいる。
他には殆ど観光客はいなかった。



踊り子カップルを邪魔する局と それを眺める娘と犬

このそばのトイレにムスメと二人で入ったのだが
隣の個室で ムスメが 「か☆ か☆」と騒いでいるから 紙がないのかいな?と思って ワタシの個室にあった予備のトイレットペーパーを持って行ったら 「紙」ではなく 「カニ」であった。 沢蟹がトイレにいると大騒ぎしていたのである。
まぎらわしい・・・





台風の前日まで残暑というには暑すぎる日が続いていたが この日も夏と秋が混在していた。大きな朝顔が咲き 栗の大きな実が実っていた。

ここで 名物のわさび漬けと 踊り子さんの像のそばの店でここでとれる柑橘類で作ったというママレードを買った。
お土産屋のおばちゃん作で 保存料入ってないから早く食べてね とのこと 200円だったが これが適度に香ばしく非常に美味であった。(もっと買ってくればよかった)

河津に別れを告げて 西伊豆の方に行って北上することにした。




富士山ビュースポットは裾野だけ見えた(笑)

しかし伊豆も西のほうに行くと何にもないのね。これはこれでいいものである。

日もだいぶ暮れたころに御殿場へ・・・



今まで行った中で一番空いていたアウトレットモール。

早めの夕飯をとった。犬連れのためフードコートそしてテラス席しか選択肢はなかったのだが。涼しい日でよかったけど ここのフードのお粗末さはあまり進歩していないのね。



オットがピラフとチキンのプレートを持ってきたが 久しぶりにここまでマズイモノを出すレストランがあるんだな~とある種感慨深いものがあった。高級なものを食べたいんじゃないんですよ。どうやったらこんなにベタベタしたらシロモノが出来上がるのだろうか?ってことね。客に出すんだからもうちょっと真面目に作ってよね。
ワタシはその洋食プレートに仰天して、蕎麦ならまだマシだろうと蕎麦にしたが、これもコンビニの蕎麦の方がナンボましなシロモノであった。
こちらには何度も来ているが もうちょっと食事方面がどうにかならないものだろうかいな・・・

と ブツクサ言いながらも ブティックを何軒か廻ってみた。夏物の売れ残りと出始めた秋物がせめぎあってるという品揃えだった。
ムスメは嬉々として一人で廻っていたので 夫婦と犬連れだと一人ずつしか店に入れない。
いつも 変わり映えしないというか もうちょっとどうにかならない? のファッションのオットにたまにはまともな服を買って欲しかったのだが オットはしゃれっ気というのがまるでないオトコ。めんどくさがってちゃんと試着もしようとしない。
店の前で(犬連れのため入れず) 「それを買いなよ~」とか「試着~」とかジェスチャーでメッセージを送ったのに(ハタで見ていたらワタシは変な人だったであろう)買ったのはポロシャツ一枚。
同じ店でパンツも買えばいいのに Lサイズのポロシャツを持っていたら店員の女の子が 「お客様 こちらは日本サイズになっております」と暗に 「そりゃ きついだろうよ」と示唆したのが気に入らなかった様子
「XLがいいならはっきり言えよ」と後でブツクサ怒っていた。

 



ムスメはブーツとハイカットのスニーカー



ワタシはヒールに一目ぼれしたパテントのパンプスを購入

本来の旅行計画より大分安上がりに終わった旅だったので オットが太っ腹に買ってくれた。

御殿場からの東名は一部車線規制もあったが渋滞もなくてスムーズに帰宅。
どうなることかと思ったが これはこれで楽しめた無計画旅行だった。











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無計画家族旅行

2010-09-10 22:49:51 | 
って ホントはね、一応計画をたてていたのよね。

去年も同じくらいの時期にオットは遅めの夏休みをとり、ムスメと三人で屋久島に行ったのであった。

その旅 「家族で縄文杉を見たっ」 汗と涙と笑いの奮闘連作はこちら↓

 


あれから一年たっちゃったのね~ってのは感慨深いものがありますが・・・

今年はどこにしようかって夫婦で話し合い、(と言っても適当なんですが) 「去年は杉で針葉樹だったから 今年は広葉樹にしようぜ」ってことで やはり世界遺産で広葉樹編 白神山地トレッキング三日間に申し込んだのである(七月終わりくらいだったかな・・・)

割りにいいホテルと三日間のトレッキングガイド付き 行き帰りの飛行機は選択っていうプランであった。

その時点ではすんなり予約できたはずだったのだが 帰りの飛行機にオットが難色を示した。羽田着が21時ってのは遅すぎるというのである。
三日間しか連続してとる予定のない夏休み、休み明けにたまりたまった仕事を考えるともっと早い飛行機じゃないと気が重いんですと。

その一本はやい飛行機はすでに満席だったが、今から申し込んでおけばキャンセルでるだろう(去年の屋久島もお盆の頃にキャンセル繰上げで無事に行けたし)ってことで飛行機をリザーブにしたのが間違い。
待てど暮らせどキャンセルなんて出やしない。

加えて愛犬のトラブルなども   起こり ちょっと犬を置いて旅行に行くのは心配だし行けるかな~?って状況になってしまった。

乗りもいいが醒めるのも早い我が家族。

そうなると 「行けるところに行ければいいよね」と去年の情熱はどこかに行ってしまい、その上オットが 「OOちゃんも大分年をとってきたから今年は一緒に旅をしてみよう」と言い出した(一週間前くらい)

犬と泊まれるところってのはあまり期待はできないような気がするんだけれどな~ という懸念はあったが、こうなったら率先して決めるのはオットなので お好きなようにと全面委任した。

それで出発予定日二日前に 那須の温泉(源泉かけながし)のホテルを決めたらしい。
建物や部屋の外観もキレイだし 旅サイトのレビューもなかなか良さそうであった。(まあ値段もそれなりではあった)

「ここならいいんじゃない」ってことでワタシも賛成して行く気だったが・・・

台風9号である・・・ 

珍しく北陸を抜けて東北(福島あたり)に行くというのが前日の予報。

「やばいぞ お前 行き先ど真ん中だよ」とオット

そしてオットはその時に前日の予約を取り消して (台風など天災の場合はキャンセル料はいただきませんととても誠実な対応であったらしい) 上陸しないはずだった伊豆高原のホテルに予約を変更したのであった。

ところが・・・・ 
一昨日の台風 どんな進路をたどったか 皆様お分かりでございましょう。

<大雨>神奈川や静岡で被害相次ぐ
毎日新聞 9月8日(水)20時30分配信


濁流の中、酒匂川の中州から消防隊員によって救出される男性=神奈川県小田原市で2010年9月8日午後7時16分、梅田麻衣子撮影
 台風9号から変わった熱帯低気圧による大雨の影響で、神奈川や静岡県では8日、被害が相次いだ。

【写真特集】列島直撃 台風9号

 神奈川県小田原市の酒匂(さかわ)川では、河口から約3キロ上流の中州にいた62歳と68歳の男性2人が増水のため取り残され、消防隊員らが救助。富士道橋付近では危険水位に達したため、市は周囲の約1万世帯に避難勧告を出した。

 1日の降水量が観測史上最大の495.5ミリを記録した同県山北町では午後4時ごろ、世附(よづく)地区で土砂崩れが発生し、住宅1棟が巻き込まれた。県警によると男性(87)と女性(65)が重傷で、別の男性(74)が軽傷。

 静岡県小山町では、湯船川と野沢川があふれ道路が冠水。柳島地区の66世帯が孤立したため、町は自衛隊に災害派遣を要請した。同町では午後8時50分ごろ、豪雨被害の取材をしていたフジテレビ関係者3人のうち男性1人が、増水で削られてできた穴に転落。県警によると、男性は頭を強打し、病院に搬送された。撮影のためカメラマンと一緒に後退しているうちに落ちたらしい。


とにかく 前日の予想進路から南にそれたおかげで、観測史上初と色々なところで記録される雨台風の真っ只中を突っ切って伊豆高原に行くハメになったのである。そのまま那須にしとけばよかったのよね~~

「ホントに行くのかいな?」 一応 「やめたほうがいいですよ」と言ってくれないかな との期待も半分 予約した宿に電話してみたが・・
「雨だけですよ ウチは大丈夫です お待ちしてます」と言われてしまった。 ウチは大丈夫だけど行くまではどないするんだ?

しかし 行けなきゃ行けないで途中から引き返そうぜ ってことで出発 (ワタシも開き直れば強いのである)
早く行っても仕方ないので昼過ぎにゆっくり出発。



ワイパー大忙し。

しかし、こんな時にはよっぽどの用事でもなければ行楽には出かけないだろう 道もPAも空いてるよ。

途中 真鶴で降りて 前々から行ってみたかった中川一政美術館も貸切だったもの

 



ワタシはこの方の絵も書も大好きなのである。





特に彼の描く花たち。
80代の頃好んで画材にした花たちみたいだけど 明るく深く静かな生命力を感じさせる花たち。
三人だけという贅沢な環境で見られたのは嬉しかった。(今年の5月には天皇皇后ご夫妻が訪れたらしいが同じくらいのVIP待遇であろう 笑)

そしてまた伊豆高原を目指している途中に 建築家Nちゃんの設計した作品が見られた。Dとコラボして作ったという Oの駅



実にNちゃんらしい色使いだと思った。

雨は時折激しくは降っていたが、道路上が川になるほどではなく風はあまりなかったのでそんなに危険は感じなかった。

どうやら目的の宿にたどりついたのが5時ごろ。

ホテルというよりペンションに近い。4組しか泊まれないらしい。

うるさいことも言われず 犬もそのまま部屋に入れてもいいという。ってことは部屋は広かったが清潔感もそれなりである。
レビューは結構良かったが 評価していた年齢層は30代家族(犬も)連れの人が多かった。 料理は量も味もばつぐん! と結構褒めていたが こちらアラフィのひねた夫婦である。この山の中でフレンチフルコースってのはどうかしら?とは思っていたが・・・



オットがこれが食べたくてほぼ決めた金目鯛のカルパッチョが前菜(量はたっぷりだがソースが素人っぽい)



ちょっと乾き気味のイセエビ



ひな鳥のローストはとてもおいしかった。この他スープ サラダ デザートプレートにコーヒーというコース 家庭的な料理で量はたっぷり。



自慢のバーもこんなもん。まあ気取ってないので10年もののTシャツを着たオットとマッチ

源泉をひいたという温泉のウチ湯は熱すぎてとても漬かれなかった。(50度はあったと思う)仕方がないので雨の中 果敢に露天風呂に入るはめになった。

慣れない環境で落ち着かない犬がゴソゴソ動き回るのと カーペット敷きの室内のため 粗相したら申し訳ないとの思いで熟睡できず・・・(オットと娘は健やかに熟睡 ペット持込可だったらフローリングにしておいてもらいたいものであります)



朝食は洋食でオムレツにパンとソーセージとサラダ それになぜか金目鯛の粗汁つき (これが一番おいしかった 笑)
チェックアウト時に清算してびっくり 直前予約の特典とやらで割引もあってかなり安かった。
キャンセルした那須のほぼ半額である。オーナーも感じよかったから この値段だったら文句言ったら申し訳ないかもしれない。



ちょっと雲は多いが 前々日までの酷暑は影を潜め やっとこの季節らしい涼しさを感じさせる朝である。



近くにナゾの廃屋があった。ネットがかぶった門柱には何も表示されておらず、大きな温室にはジャングルのような熱帯植物がしげっていた。あれはなんだったのだろうか?

この日は薄曇だったが台風一過の穏やかで涼しい一日で 紫外線を敵とするワタシにも 暑いのが苦手な短足犬にとってもちょうどいい観光日和であった。

            そう大したことはないが 続きます。














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台風一過

2010-09-09 10:36:11 | 日々の生活
まだ雲は多いけど穏やかな伊豆の海を望む。大島が見えた。
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行きはよいよい~台風のど真ん中を突っ切る

2010-09-09 00:19:43 | 日々の生活
よりによって希少なオットの夏休み&一年ぶりの夫婦&娘との旅行日程と目的地が台風ど真ん中とはね。
どんだけ心がけが悪いんだ、局家…

この目的地については二転三転、本来のブナの原生林トレッキングのキャンセル待ちがダメになり、一旦気勢をそがれたためにどうでもよくなって昨日まで決まらず一度決めた北方面を台風のためにキャンセルして南西にしたら、あれま台風進路ど真ん中さ。

運転は大変だったけど、途中唯一寄り道した中川一政美術館は貸し切り。ホテルには無事にたどり着いた。
明日の東名はちゃんとつながってるのかな?
帰れたらまたご報告します。
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残暑の赤っ恥

2010-09-07 22:01:57 | 記憶の箱
この夏は 「マキシ」なぞと我々年代には懐かしい響きを感じるファッションが若いオナゴの間に流行っているようであった。

ちょっとリゾートっぽいニュアンスを持つワンピースや 何段も切り替えがあるティアードスカートなどワカモノの街でよく見かけるファッションである。
これって アラフィのみなさま。 我々の大学時代あたりに流行ったもんじゃありませんか? 流行は繰り返すってホントだね。

思い出しついでに掘り起こすと ワタシの大学時代はJJという読者モデルのハシリになった雑誌が台頭して 既存のanan とかnonnoといったファッション雑誌と拮抗してきた時代であった。 
ワタシの居た大学でも 地方の進学校からきたマジメなジョシはnonno系。 東横線 横須賀線などから北進してくる 垢抜けた横浜や田園FとかFとかのミッション系ジョシは ハマトラという特異なファッション そのほかちょっと遊び人テイストの入った神奈川県立共学高のジョシは サーファー という分野をそれぞれ確立して混在しつつ共存をはかっていた感がある。

ワタシはどうしていたかと言えば、テストの時は地方進学校マジメ女子のノートにすがり、サーファー女子と飲みに行ったり、横浜元町をミッション系女子に案内してもらったりと 割りに色々バラエティに富んだ友人関係を楽しんでいたような気がする。
したがって 当時のアルバムを見ると 聖子ちゃんカットにフクゾーのポロシャツを着て紺色ハイソックスを履いた姿や すそ広がりのパンツに花のついたイアリングをつけた写真もあって 結構笑えるもんであります。

そして今年の夏 巷で見られたのは当時の nonno系女子が好んでいたファッション(当時は今年バージョンほど露出はすすんではいなかったが)に似ている。
懐かしくなって私も一枚だけくるぶしのちょっと上くらいの長い丈のティアードスカートをこの夏購入したのであります。



今日は仕事のあと原宿に出てちょっと用をすませてウチに帰って来た。
すぐに着替えればよかったのだが この暑さにソファにへたりこみ冷蔵庫のお茶を飲んだついでに そうだお米だけといじゃおうなどと思い立ち そうなると犬のおしっこシートの取替えやら色々用事も思いつき 帰って来た格好のまま 色々動き回っていた。(途中宅急便の再配達も来た)

ところでまた ジョシのみなさま。

ゴムとびって遊びをしたことがありますでしょうか? なんのことはない 輪ゴムをなが~く繋げて一本のひも状にしてそれを飛び越す遊びである。なぜか興じるのはジョシであった。
輪ゴムのひもさえあればそんなに場所も使わず 人数も4,5人から10人以上でも遊べるし、めんどうなルールも少ないが案外チャレンジ心も刺激されて、放課後の小学校の校庭、公園の片隅などで遊んだものであった。

で 唐突になにを?とここまで読まれた方は思うかもしれない、それとももう題名を見て 「あ~ それか」と思った勘の良い方もおられるかもしれない・・・

何を言いたいかと言えばですね。 ゴム飛び時のお約束というのは 少しでも高く飛ぶためにスカートのすそはパンツ(ってスラックスじゃなくショーツね)の裾に挟みこむってものであります。
やったよね? ワタシの実家地方だけじゃないよね?

そう、ワタクシそれを無意識のうちにやっていたのである。 暑いんだもん。久々に履いたロングスカートって家事の邪魔以外のなにものでもないのである。

そして 玄関のチャイムが鳴った。犬友でもある前の家のおしゃれな奥様であった。
「局さん カボスをいただいたからおすそわけよ~」 あら今日は秋刀魚を焼こうと思っていた なんとタイムリー。
ワタシも宅配便で届いたばかりの梨を袋に入れつつ玄関を開けた。
笑い転げる前の家の奥様。
「や~だ~ 局さんったらそのスカート」
気がつけばワタシはゴム縄飛びファッションのままに玄関のドアを開けていたのであった。

まあ近所の奥様はワタシのボケは常日頃からわかっているので今更仕方がない。ただその前に応対した飛脚のお兄ちゃんの時はどうだったのであろうか? 帰宅後すぐだったからまだゴム縄にはなっていなかったのかもしれないけど・・・

この残暑 みなさまも気をつけましょう(こんなことするのはワタシだけか)



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