足し算と引き算

2007年02月20日 | Weblog
大雑把な話をします。

治療において、緊張してガチガチに固くちぢまった筋肉を弛めるのが「引き算」

緩んで関節を支えきれなくなった部分を引き締めるのが「足し算」


東洋医学では「補寫(ほしゃ)」と言う概念に含まれます。

力や働きをおぎなうのが「補(ほ)

余分なものを抜き去るのが「寫(しゃ)


マッサージや指圧、じんわりと伸ばすストレッチなんかは皆「寫

つまり、一般的に治療においてメジャーなのが「寫

よく使われます。


でも、すぐもとの状態に戻ってしまったり、かえって悪化してしまう場合に

必要なのが「補」。

運動療法なんかがそれです


一通り寫の治療を終えて

「先生、まだ痛い

と言う患者さんに、ほんの一手、エクササイズをしてもらうと

「あれ!?痛くない!!

なんてことが良くあります。


そういった方の痛みや歪みは、緩んだ筋肉が関節を支える事ができないせいで

生じていたと言う事です。

上手に「足し算」することで、初めて全体のバランスが整うんですね。

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