クイックフィクス

2007年08月01日 | Weblog
整体や鍼治療のイメージにありがちな「一撃必殺」

どんなにひどい症状も「ピタッ」と治る。

マニュアルメディシンではこれを

「クイック・フィクス」と戒めを込めて呼びます。


痛みの原因によってはその場で鎮痛できないものもあります。

表面からは解らない、深部の怪我や

腫瘍や内科的な問題といったことから引き起こされる痛みなどです。

こういった問題が隠れている時に痛みの中身を理解せずに、

悪戯にいじり倒すことは悪化に繋がりますから気をつけないといけません。


確かに、「おおっ!これが取れるか!?俺って天才!?」

ってケースもあります。

人間よくできたことは記憶に残りやすいもので

上手くいかなかったことなんて、「ツルッ」って忘れちゃう。

「俺にかかれば、どんな痛みもチョチョイのチョイだ」

なんて鼻高くしてると、トンでもない事故や失敗を起しかねません。

車の運転と一緒です。

上手くいきだした頃が「危険」



だいたいがですね。

「おおっ!これが取れるか!?」

って驚くって事は

「無理だろうなぁ~これ。」

って判断が間違ってたって事なんで

褒められたことでも、誇れることでもないんです。

一見無理そうなものも、キッチリ「治せる」のか「回数が必要」なのか

見極められることの方が、「無理だと思ってたのに治っちゃった」

より「上等」なのです。

「何でもかんでもこの場で治してやる!!」=クイック・フィクス

ではなくて

「確実に、安全に治すためにはどう治療を組み立てるか」

が大事。



  




と、いつも自分に言い聞かせるようにしています。

すぐ調子に乗る性質なので(恥)…

おすすめ動画