「冷え」です パートⅡ

2007年08月04日 | Weblog
昨日の「冷え性」の続きです。

え~っと「虚血」でしたね。

っと、その前に。


「うっ血」の補足説明があります

前回、静脈を圧迫して起こるのが「うっ血」と説明しました。

その前に、静脈と動脈のちがいを説明してませんでしたね。

【動脈】

動脈は心臓から全身へ血液を送る側の血管です。

比較的強い力がかかるので、血管自体も筋肉質な造りになっています。

動脈の筋肉は交感神経によってコントロールされています。

交感神経の指令で血管は細く縮み、指令が止むと太く弛むように創られています。

動脈の場合、血管の内の圧力が高いので、少々圧迫を受けても血液の流れが滞ることはありません。

勢いよくホースで水を撒いている時のホースを想像してみてください。

パッツンパツンでしょ!?

あんな感じです。


【静脈】

静脈は全身から心臓へ血液を戻す側の血管です。

全身をめぐる血液の7~8割がこの静脈内にあることから「容量血管」

なんて呼ばれたりもします。

静脈の血管は柔らかで薄く、血管内の圧力も低いので、何らかの圧迫を受けると

血液の流れが滞リやすいといった特徴があります。


でもって、再び「うっ血」

【うっ血】

動脈からは血が送られてくるのに、

静脈が硬く縮み上がった筋肉などにせき止められて、

その部分の手前に血が溜まった状態が「うっ血」

ということだとご理解ください。


さて、「うっ血」すると「冷え(この場合は『ほてり』)」以外には

どんなことが起こるのでしょうか


例えば、

朝起きると、「手の指がパンパンになって強張ったまましばらく動かない」

なんて経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

あれなんかも鎖骨の上下の筋肉や周囲の関節による、腕に回る「静脈の圧迫」

が背景にあり、一時的な「うっ血」→「浮腫」を生じた結果として起こるものです。


また、目の下の「くま」なども「うっ血」です。

「うっ血」すると赤黒い血液が静脈内にあふれますから

皮膚から見てもどことなしに「青黒く」見えたりします。


眼球の収まっているくぼみを「眼窩(がんか)」と言います。

「眼窩」から静脈が〔鼻の両脇→顎→頚の前〕を流れていますが、

この静脈の経路のどこかで

(「まぶた」であったり、鼻の両脇の「表情筋」であったりくびの前側の「筋肉」の硬さであったりしますが…)

締め付けがあると起こるようです。(←すみません。

これは文献で確認していません。あくまで私の臨床経験によるものです。)


こういった状態を解消するには、

静脈の流れをせき止めている「硬さ」を見つけ出し

マッサージやストレッチ等で取り除くといった方法をとります。



って…

脱線したなぁ~

お題の「虚血について」はどこいった?



ん~、「虚血について」は

また次回に回したいと思います。

では、また。

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