脳出血による左半身の麻痺を発症して3年を経過(慢性例)したAさんが
当院に来院されて一年になります。
私の介入のみならず、Aさんの多大なる努力により
とても大きな変化が得られました。
その治療の軌跡をAさんのご理解を得てここに紹介させていただきます。
やったことの中身は、
マニュアルメディシン(徒手医学)による介入(可動制限の解除)と、
同じくマニュアルメディシンの理論を運動療法に応用した機能訓練です。
Aさんの身体の変化は「歩容」以外にも、様々な変化が見られました。
例えば、介入当初ほとんど感じられなかった左手の握力は、
いまや「握力」と呼ぶに相応しいまでになりました。
手首を中間位に固定すると、それまで動くことのなかった薬指・小指も
動かすことができるようになってきました。
(動き始めたころは2回。現在は6回まで綺麗にグーパーができるまでになっています。)
※健常者から高次機能に障害を持つ方までの「歩行機能の回復」に関するノウハウは、
自主開催のセミナーで医療従事者および運動指導者へ紹介しています。
近日、ご要望にお応えして【骨盤下肢の徒手的臨床-歩行機能の回復-】の再公演を計画中です。
ご興味をお持ち頂いた方はコチラヘ。
progress of himiplegicgait treatment's. 1
週1回1時間の介入を二ヶ月間継続した後の映像。
当日の介入前に撮影。
progress of himiplegicgait treatment's3-side veiw-
週1回1時間の介入を三ヶ月間継続した後の映像。
当日の介入後に撮影。
progress of himiplegicgait treatment's.5-side view-
週1回1時間の介入を八ヶ月間継続した後の映像。
当日の介入後に撮影。
progress of himiplegicgait treatment's.6-side view-
週1回1時間の介入を12ヶ月間継続した後の映像。
当日の介入後に撮影。
progress of himiplegicgait treatment's. 1
比較のために再度、一番最初の「週1回1時間の介入を二ヶ月間継続した後の映像」を張ります。比較してみてください。
※全て装具は外して撮影しています。外しても、きちんと介入できればAさんは歩くことができます。
この映像から私が訴えたいことは、
発症後2年ほどで症状固定(大きな改善は見られなくなる)と考えられている脳梗塞や出血後の後遺障害も
その介入如何では、まだまだ変化する可能性があるということです。
今までにも、在宅での寝たきりの患者さまに機能訓練をする中で、
同様の変化がみられることは珍しいことではありませんでした。
きっと受け皿さえ整っていれば(現行の制度が機能的に働いていれば)
もっと変わる方っているんだと思うのです。
だって、そんなに特別なことしてないですもん。
僕のような凡人にできること。
知っていれば誰にだってできるんです。
それがなされていないのは、仕組み上の問題もあるのかも知れません。
以前、在宅で診させていただいていた患者様に
ピックアップウォーカーを介護保険で借りてもらいたくて
現状を説明し、その必要性を説くために最近の介入前後の動画を
担当のケアマネージャーさんに見ていただいたことがありました。
映像を見せた後、
担当「はあ、でこれ何年前の動画ですか?」
なぜこんな昔の映像を見せるのか?といった反応でした。
私「先週です…」
担当「え…。」
といったやり取りになりまして…
私としては、やりようによってはこういった状態が引き出せるということを伝えたかったのです。
今の生活環境では麻痺による痙縮が容易に出てしまうため
患者様の日常生活動作のレベルは一見して低いのですが、
それはあくまで合わない杖や、ベッドの高さの影響が強いことが原因であって、
環境の整備によっては痙縮の影響を軽減することができうることを
知ってもらいたくてとった行動だったのですが、
どういう訳か担当さんには拒絶されてしまいました。
その後もその患者様の家の玄関には
使われることのない杖や手押し車が埃をかぶったまま飾られ続けていました。
話が逸れてしまいましたね。
それたついでに。
常々感じていることなのですが、『回復』や『治癒』を逃す最大の理由は、
変に納得してしまうことではないかと思うのです。
『もう歳だからしょうがない』
とか
『症状固定です』
などの一言に納得してしまった時点で、
その先の、その上のゴールにはたどり着くことはありません。
『もう歳だから』って、同い年の方はみんな同じ痛みや故障を抱えていますか!?
『症状固定』って烙印を押されて、その烙印が真実なら、
Aさんの身体に起こった変化っていったい何なんでしょうか!?
そもそも『歳のせい』とはどういうことなんでしょう?
加齢性の変化が、今抱える症状にどう絡んでくるのか?
そしてその加齢性変化が、具体的に症状回復にどのような影を落としているのか?
『症状固定』とは?
即時的・短期的変化がなくとも、長期的に見込まれる変化は本当にもうないのか?
そしてそれらを踏まえて『納得』の行く説明があったのか?
機能を取り戻すことができないなら、何かで補うことはできないのか?
よりよい状態になるために、まだできることが本当にないのか?
なにも理論的な説明になっていないものに、私なら『納得』することはできません。
でも、なんとなく『もっともらしい』この言葉たちに
『それはしょうがないね…』
と飲み込まれてしまう。
一度きりの人生、それではあまりにもったいない。
自分の人生を諦めずにもっと足掻いてみませんか?
精一杯のお手伝いをさせていただきます。
だから、もう一度。
当院に来院されて一年になります。
私の介入のみならず、Aさんの多大なる努力により
とても大きな変化が得られました。
その治療の軌跡をAさんのご理解を得てここに紹介させていただきます。
やったことの中身は、
マニュアルメディシン(徒手医学)による介入(可動制限の解除)と、
同じくマニュアルメディシンの理論を運動療法に応用した機能訓練です。
Aさんの身体の変化は「歩容」以外にも、様々な変化が見られました。
例えば、介入当初ほとんど感じられなかった左手の握力は、
いまや「握力」と呼ぶに相応しいまでになりました。
手首を中間位に固定すると、それまで動くことのなかった薬指・小指も
動かすことができるようになってきました。
(動き始めたころは2回。現在は6回まで綺麗にグーパーができるまでになっています。)
※健常者から高次機能に障害を持つ方までの「歩行機能の回復」に関するノウハウは、
自主開催のセミナーで医療従事者および運動指導者へ紹介しています。
近日、ご要望にお応えして【骨盤下肢の徒手的臨床-歩行機能の回復-】の再公演を計画中です。
ご興味をお持ち頂いた方はコチラヘ。
progress of himiplegicgait treatment's. 1
週1回1時間の介入を二ヶ月間継続した後の映像。
当日の介入前に撮影。
progress of himiplegicgait treatment's3-side veiw-
週1回1時間の介入を三ヶ月間継続した後の映像。
当日の介入後に撮影。
progress of himiplegicgait treatment's.5-side view-
週1回1時間の介入を八ヶ月間継続した後の映像。
当日の介入後に撮影。
progress of himiplegicgait treatment's.6-side view-
週1回1時間の介入を12ヶ月間継続した後の映像。
当日の介入後に撮影。
progress of himiplegicgait treatment's. 1
比較のために再度、一番最初の「週1回1時間の介入を二ヶ月間継続した後の映像」を張ります。比較してみてください。
※全て装具は外して撮影しています。外しても、きちんと介入できればAさんは歩くことができます。
この映像から私が訴えたいことは、
発症後2年ほどで症状固定(大きな改善は見られなくなる)と考えられている脳梗塞や出血後の後遺障害も
その介入如何では、まだまだ変化する可能性があるということです。
今までにも、在宅での寝たきりの患者さまに機能訓練をする中で、
同様の変化がみられることは珍しいことではありませんでした。
きっと受け皿さえ整っていれば(現行の制度が機能的に働いていれば)
もっと変わる方っているんだと思うのです。
だって、そんなに特別なことしてないですもん。
僕のような凡人にできること。
知っていれば誰にだってできるんです。
それがなされていないのは、仕組み上の問題もあるのかも知れません。
以前、在宅で診させていただいていた患者様に
ピックアップウォーカーを介護保険で借りてもらいたくて
現状を説明し、その必要性を説くために最近の介入前後の動画を
担当のケアマネージャーさんに見ていただいたことがありました。
映像を見せた後、
担当「はあ、でこれ何年前の動画ですか?」
なぜこんな昔の映像を見せるのか?といった反応でした。
私「先週です…」
担当「え…。」
といったやり取りになりまして…
私としては、やりようによってはこういった状態が引き出せるということを伝えたかったのです。
今の生活環境では麻痺による痙縮が容易に出てしまうため
患者様の日常生活動作のレベルは一見して低いのですが、
それはあくまで合わない杖や、ベッドの高さの影響が強いことが原因であって、
環境の整備によっては痙縮の影響を軽減することができうることを
知ってもらいたくてとった行動だったのですが、
どういう訳か担当さんには拒絶されてしまいました。
その後もその患者様の家の玄関には
使われることのない杖や手押し車が埃をかぶったまま飾られ続けていました。
話が逸れてしまいましたね。
それたついでに。
常々感じていることなのですが、『回復』や『治癒』を逃す最大の理由は、
変に納得してしまうことではないかと思うのです。
『もう歳だからしょうがない』
とか
『症状固定です』
などの一言に納得してしまった時点で、
その先の、その上のゴールにはたどり着くことはありません。
『もう歳だから』って、同い年の方はみんな同じ痛みや故障を抱えていますか!?
『症状固定』って烙印を押されて、その烙印が真実なら、
Aさんの身体に起こった変化っていったい何なんでしょうか!?
そもそも『歳のせい』とはどういうことなんでしょう?
加齢性の変化が、今抱える症状にどう絡んでくるのか?
そしてその加齢性変化が、具体的に症状回復にどのような影を落としているのか?
『症状固定』とは?
即時的・短期的変化がなくとも、長期的に見込まれる変化は本当にもうないのか?
そしてそれらを踏まえて『納得』の行く説明があったのか?
機能を取り戻すことができないなら、何かで補うことはできないのか?
よりよい状態になるために、まだできることが本当にないのか?
なにも理論的な説明になっていないものに、私なら『納得』することはできません。
でも、なんとなく『もっともらしい』この言葉たちに
『それはしょうがないね…』
と飲み込まれてしまう。
一度きりの人生、それではあまりにもったいない。
自分の人生を諦めずにもっと足掻いてみませんか?
精一杯のお手伝いをさせていただきます。
だから、もう一度。