さて、大分間が空いてしまいましたが、「健康的身体操作について考える02」の続きです。
Aくんの背骨の動きを正した「立ち幅跳び」
その効果や作用仮説から、私は
『ひょっとしたらこの立ち幅跳びには全身の連動性を高め、瞬発力を引き出す効果があるかもしれない』
と考えたわけです。
で、『息子と二人で実験をしよう♪』となりました。
嫌がる息子(小6)を引っ張って、
向かった先は近所の緩めの坂道(上り)です。
息子には軽いジョグを中心に通常のアップをしてから20Mほどを全力で走ってもらいました。
私は「立ち幅跳び」でのアップをします。
共に5本走り、タイムを確認します。
息子は3本目に一番いいタイムを出し、その後タイムは落ちてゆきました。
私は2本目が一番でした。
疲労が見えたところで30分の休憩です。
息子「も~帰ろうよ~~~(;´Д`)」
私「やっかましぃ~!
深呼吸~~~~~!
休憩終わったら立ち幅跳びするよ~~~~~~~!!」
息子「え~~~~~(;´Д`)
何の罰ゲーム~???(ノД`)・゜・。」
私「いいから休め!!」
と、そんなこんなで
嫌がる息子を紳士的に説得し、群る蚊と闘いながら30分が過ぎました。
今度は私がジョグでのアップ、息子が「立ち幅跳び」を行います。
息子の第一走。
タイムを計ると先ほどのベストよりも0.17秒早く走っています。
二本目は0.22秒早い!
手ごたえを感じつつも、人が測っている以上は誤差もある。
0,2秒は誤差の範疇かもしれません。
ってことで、前後半の平均を比べてみることに。
結果は「立ち幅跳び」を行った後半に0,15秒の向上がみられました。
対して、「軽いジョグ」でのアップを行った私は前半よりも0.23秒平均が落ちていました。
つまり、私も息子も「立ち幅跳び」をやった回でタイムが挙がっていたということです。
これで効果ありと言える!!!!!…?
わけではないですね。(^^;)
もっと休憩時間をしっかりとって前半と後半の条件を合わせるとか
被検者の数を増やすとか、しなくては到底結論は出せません。
でも、一先ず思った変化がみられたことに手ごたえは感じました。
後日、弱視のスプリンターS君に試してみてもらったところ、
やはりコンマ0.0数秒ではありましたが、いつもよりもいいタイムが引き出せました。
そうした変化を見るに、やはり「立ち幅跳び」による瞬間的な筋力発揮の即時的な向上効果はありそうだと思いました。
こうした効果を引き出すコツは以下の2点です。
・全身が反るぐらい腕を大きく振って、できる限り遠くへ跳ぼう!
・着地は身体を丸め、「忍者」のようにフワリと音をたてないように!
こうすることで手足を前後に振るために必要な体幹部の安定性(とりわけ腹部の予備的収縮)を高める効果が引き出せると考えています。
一回の目安は「動きがこなれるまで」です。
股関節が伸びきっていなかったり、腕が降り切れていなかったり、着地に大きな音を立てているうちは休憩をはさんででも反復しましょう。
伸びやかに跳び、フワリと着地しだしたら調整完了!
体幹の安定性と手足の連動性が機能しだしたサインです。
我ながらいい方法だと思います。
ウォームアップの仕上げあたりにぜひ、ご活用ください!