リアルな部分

2015年09月05日 | よもやま話

今日も目いっぱい治療をし、

面白い症例にも出会い、そしてその症例の今後の経過にワクワクしつつ、

さっさと帰って晩酌でもしたい欲求をぐっとこらえて、

講義の模様を収めた映像をチェックする自分。 ←に酔う自分

『伝えたいこと』を受け取ってもらえるように毎回工夫して、

それが客観的にどう映っているのか、

これまた第三者目線で見返しています。

それを見て、

もっとこうしたら伝わったんじゃないか?

とか、

ここはあえて参加者自身に預けたほうが良かったんじゃないか?

なんて、次回の講義に向けて一人反省会をしています。

ノンアルコールで…。

 

ヒトは興味を持てば放っておいても前へ進んでゆきます。

なので私の講義では「興味を持ってもらう」ことは大事なファクターなんです。

具体的には、

「わ!面白い!!」「わ!自分にもできた!!」

そんな体験をしてもらうこと。

映像を見渡して、参加される先生方の反応がいいのはやっぱり技法の効果を体験した時のようです。

みんな嬉しそう。

でも一日の講義の中には、『む?これは難しいぞ!』って感じるような技も用意してます。

そこを『いや、俺にできないわけがない!』と突き進めるかどうか。

そんな気持ちを持たせてあげられるかどうか。

僕サイドは毎回そんな挑戦をしてるんです。

そうやって、難しさも含めてこの治療の技法を好きになってもらおうと、

静かに、地味~に、躍起になっているわけです。

ただ、最も伝えたい事は技の他にあります。

最近撮った映像に、そんな気持ちがズルリとこぼれた瞬間が写っていました。

中身を要約すると、画面の自分はこんなことを言っていました。

 

お勉強ができなくていいとは言わない。

お勉強も大事。

でも、頭でっかちはダメ。

手が動かなきゃ仕事になんないもんね。

その勉強を治療で活かせる腕を手に入れる努力を重ねられることは

お勉強ができることよりも大事。

動く手がないと「でっかい知識」が「できない自分」を正当化して患者さんの口を塞ぐことにばっかり使われちゃう。

これってけっこう多いでしょ!?

そうならないように、触診力と技の切れを磨こう。

そして、治療家の「職人としての腕」を持ったら職人としての「心意気」を持ってもらいたい。

まっとうな仕事をするには自分の仕事の目指す先がブレないことが大事だと思う。

それには「心」が何よりも大事。

努力の先に自分が写っていないかい?

自分のためにふるう技はどんどん濁ってっちゃうよ。

技が濁らないために、その仕事の本質をしっかりと見つめよう。

そうしたら、この仕事はもっともっと楽しい仕事になるよ。

そうすると人生がカラフルになるよ。

 

 

一瞬、その場面を編集してYOUTUBEに公開しようかと思ったんですが、

鼻に付くかな?(´・ω・`)

とおもって途中まで作っていたんですが、

その場の空気、その場の熱量をともに過ごして初めて伝わる言葉だろうなと思いまして

消去しました。

僕が本当に伝えたい「リアル」な部分はやはり相手の眼を見て手から手へ、

でないと受け取ってはもらえないとおもいます。

本当に伝えたい事に手は抜いちゃいけないなと、ちょっと反省。

楽をしようとせずに、自分らしく泥臭く行かねばならんと気を引き締めました。

月末は東京、来月は大阪、12月には福岡が待ってます。

参加してくれる先生方にとって意味のある一日にできるよう、

頑張ろうと思います。


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