ついこの間、生まれて、
ついこの間、言葉を発し、
ついこの間、保育園に入園した息子。
休みの日に、お手てつないで公園に行ったのはつい先月のことだったろうか?
私の手を握り切れずに薬指と小指を握って、膝の高さから見上げる瞳は黒目がち。
抱き上げるとミルクの香りがしていたのは、やっぱり先月当たりの事だったような気が…
するってぇーと、小学校の入学式は先々週ぐらいの事だったかな?
0点のテストをベッドの下にため込んで、
それをお母さんに見つかって、
鬼の形相で叱りつけられていたのは四年生だったっけ⁉
ヒートアップしているところに私が帰宅して、
「ちょっと!これ見てよ!ベッドの下に隠してたのよ!」
と憤る嫁さんをしり目に
正座して小さくなっている『リアルのびたくん』をみて噴き出しちゃったのは先週?
そんな漫画みたいな息子を可愛く思ったっけなぁ。
あれ?
じゃあ、卒業式は?
中学校の入学式は?
おかしい。
記憶と現実の時間の流れが合わない。
生まれたばかりだった息子が気が付いたら中学1年生になってる。
いま、目の前にはウエイトリフティングに没頭する息子がいる。
日に日に力をつけてゆく息子がいる。
毎回のように自己ベストが塗り替えられていく。
プラットホームの上には漢の顔をした息子が立っている。
来年には私のスコアを超えるんだろうな。
見た目は冴えないボラみたいになっちゃったけど…中学生の息子も、やっぱり可愛い。
…どうやら目もおかしくなってしまったみたいだ。
きょうも自己ベスト更新、おめでとう。