桜三里を通る度に気になっていた、お菓子メーカーポエムの新工場。 着々と工事が進み、最近では
「5月20日10:00開店」
の大きな看板が掲げられていました。
で、5月20日10時3分、ちょうどここを通りかかりますと、駐車場に車が並んでなんだかにぎやかな雰囲気。 ちょっと覗いてみることにしました。
建物北側の国道に面したお客様用駐車場はいっぱいで、工場の西にまわったらそこもいっぱいで、南側にまわったらやっと2台ほどのすぺーすがあって係の人が案内してくれました。
車から降りて工場の東側へ歩いていくと(つまり、工場を一周したわけ)
あらまあ~
道路からは見えなかったんだけど、なが~い行列ができていました。 ラジオの移動放送車キャピイまで来ています。
なんだかわからないけどならんでみた 30分くらいならいいかな?
左が工場と新社屋、右が直売店、その間に人が並んでいます。 とても日差しの強い暑い日で、帽子を持たない人がハンカチをかぶったりして並んでいました。
向こうから、お茶を持った女性がー。 ぶじこのお友だちのひろしちゃんによく似た細面の美人です。 ひろしちゃんが10年歳をとったらこんなになるだろうなと思うくらいよく似ている。 そして、足が身長の半分くらいある!
その人は、目の前にやってきたかと思うと
「大変お待たせして申し訳ございません。 お茶はいかがでしょうか。」
と、紙コップに入ったお茶を差し出したのです。
いやあ~、もちろん頂きましたよ。 今まで行列してお茶を頂いたのは、お葬式くらいのものでした。 暑い日でしたのでありがたかったです。 冷たくておいしいお茶でした。
その人は配り終えると小走りでどこかへ行き、またお茶を持ってきました。 後から後から人が並ぶので、何回もお茶を運んでいましたが、そのうちに
「お茶のお代わりはいかがでしょうか。」
と先に配った人たちに声をかけながら、最後尾あたりに運んでいきました。
まあそのしぐさといい、心配りといい、これぞ美人と呼ぶにふさわしいーなんて思いながらしばらくその人にみとれておりました。 そのうち列が進んでやっとお店の入り口に近いところに来ました。
ここから入り口まではざっと25人ほど並んでいます。 ここまできてやっと行列のわけがわかりました。 花のスタンドの横の方に長机が置いてあって、買い物を終えて出てくる人ひとりひとりに
「大変長くお待たせいたしました。 これはお土産です、どうぞお召し上がりください。」
と、ていねいなあいさつと一緒にお菓子の袋が手渡されていたのです。
うちのほうにはチラシが入ってないので分からなかったのですが、店に張り出されているポスターを見るとなにやら新作のお菓子をくれるらしいのです。 それがあの袋に入っているんでしょうか。
長机の向きは南向き。 係のお嬢さん二人は、降り注ぐ太陽の光を真っ正面から受け止めながらにこやかに笑っています。 えらいこと日焼けするだろうなあ、と見ていて気の毒になりました。 が、上司らしい男性がやってきて「帽子をかぶったら?」「いいんですか」 一人が帽子を取りに走っていき、男性がその場をカバーしていました。
そうこうするうちに後ろの列が動きました。 どうやら建物の陰に並んでもらうことにしたらしいです。 そして赤ちゃんを抱いたお母さんの所に椅子が運ばれました。 そしてわたしもやっとお店の中に入れたのです。
並んでいる間にしっかりと買いたいものをチェック
今日のサービス品はバウムクーヘン YOONシュー(これは地元東温市の小麦粉や麦焦がしを使って作ったシュークリームらしいです)。
わたしはここのシフォンケーキがすきなのだけど、きょうはバウムクーヘンにしました。 そして新作のTOONシュー、久し振りにベビー母恵夢を買いました。 すると、新作の「のびやがり狸」の箱を・・・・・・え? じゃあ外で配ってるお菓子は?
買い物を終えて外に出ると、
おお~、記念撮影みたい
日陰にたくさんの椅子が並べられて、皆さん座って待っていました。 相変わらずあのきれいな女性がお茶を運んでおりました。
これがベビー母恵夢。 普通の母恵夢より一回り小さくて手頃な大きさです。和菓子なのですがミルクの味たっぷり。 今でこそどこにでも似たようなお菓子がありますが、これを初めて食べたときの新鮮な驚きは忘れられません。 うちの子はこれが大好きなんです。
サービスでもらったのびやがり狸とお菓子の袋。 袋のお菓子はお待たせのお詫びだったのでしょうかね。
のびやがり狸の箱には命名いわれが書いてあります。 東温市の狸の民話に基づいているらしいです。
袋の中には、こんなにたくさんのお菓子が入っていました。 これってTOONシュー一箱より高いんじゃないかしら。
ところで、行列に並んだのが10時5分ころでしたが、お店を出たのは
11時8分!
大幅に予定が狂ってしまいました。 でも、予想外だったであろう長い行列へ、精一杯の気配りをしていたのが快かったので、待つことがあまり苦にはなりませんでした。 人間ウォッチングもおもしろかったし、たくさんお菓子ももらったし・・・・・