ヘクソカズラ
黄色と黒の花器に活けている・・・・ように見えるでしょう? じつは、
下の方はこんなになっています。 いったん地上に芽を出したつるが、ワイヤーの保護カバーのすきまにもぐってしまい、
カバーの中でぐんぐん大きくなって、再び外へ
中間が見えないために、生け花のようになったというわけです。わざわざ暗闇を求めて? ヘクソカズラの意図はわかりませんが。
野生の草花は本当にたくましいです。 わずかな隙間も見逃しません。 まだ新しい道の端っこには、こんなふうにー
コンクリートとアスファルトの隙間から生えています。
道ができてわずか2,3年でこの通り。
うちの近くの古い道では、隙間から生えた草がぼうぼうと茂っているんですよ。 舗装の意味がありません。
隙間といえば、この花。 ヒメヒオウギなんですが、これも隙間の花。
以前勤務していた学校の駐車場のアスファルトとコンクリートの校舎との隙間に、この花がたくさんはえていました。 これはその花の種を採取して蒔いたものです。 蒔いて2年目くらいから花がつき、今年はたくさん花が咲きました。 背丈は10センチくらい。 小さくてとてもかわいいんですよ。 おまけに、駐車場にはなかった白花まで咲いて! こうした偶然によって新しい種類の花が生まれていくんでしょうか。
この花を見る度に、照り返しのきつい、ほとんど雨のしみこまない、砂漠のような環境で健気に咲いていた小さな赤い花を思い出します。 それらは、うちのよりももっと小さく貧相でしたが、ずっとずっと輝いていたように思えるのです。