京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 





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人形師、辻村寿三郎の百段階段展に行って来ました。
会場になっている「目黒雅叙園」は昭和3年創業の日本初の総合結婚式場
かつて”昭和の竜宮城”と呼ばれたこともあり内部は正しく豪華絢爛!

昭和初期の画家や芸術家達などによって手がけられた
壁画や天井画、彫刻などが各部屋や廊下、階段、洗面所に至るまで豪華に施されています。
中でも百段階段と呼ばれる総欅木造りの99段の階段は圧巻で
東京都指定有形文化財にもなっています。
その階段から繋がる7つの部屋が今回の展示室。

残念ながら保存建築の旧館内部は写真撮影は禁止なので
上の写真は全て絵葉書&パンフレットですがとにかく凄い!です(笑)

現在は新しいビルに建替えられていますが
一部は創業当時の建築が残され新館にも美術品などが取り入れられています。

旧館の頃は新年会など度々訪れることがありましたが
建替えられてからは初めてなので装飾にはビックリでした。
超余談ですが雅叙園さんのトイレは昔から広さと豪華さが半端ではありませんでしたが
1階ではその雰囲気を残しています。

玄関ホールから会場までに乗るエレベーターも
まず驚くのはその豪華な装飾、黒漆に蝶貝の螺鈿が前面に埋め尽くされています

さて、今回の寿三郎先生の展示会は「雨月物語」序章と「平家物語縁起」をテーマとする
新作を含む約50点が展示されています。
部屋の装飾とお人形が見事にマッチし独特の世界観が広がっていました。
中には洋風の作品もあり妖艶な雰囲気と色彩が和とは違った魅力を出していました。

帰りにショップに寄るとちょうど先生のサイン会が行われていて
ふくさを買いサインして頂きました。
穏やかかつエネルギッシュで素敵な方です。

辻村ジュサブローといえば昔NHKで「南総里見八犬伝」という人形劇が放映されていましたが
その人形を手がけられて事でも有名です。
子供ながらに”玉梓が怨霊”のあのおどろおどろしい迫力は
かなりのインパクトだった事を思いだします(笑)

新館のカフェでお茶を頂いてきました。

竜宮城の門をくぐるような入り口になっています。

和菓子の付いた玉露セット

抹茶セット

テラスの外には滝が流れ周りは散策することもできます。

胎動巡りは滝の裏側まで行くことができます。

庭には既に秋の七草が演出されていました。

辻村寿三郎展は8月16日(日)まで
百段階段や各部屋など普段はなかなか見ることのできない建築内部も見学でき
2つの要素を楽しめる展示会です。

秋には昨年大好評だった假屋崎先生の華道展も百段階段で行われるようです。
(10月30日~11月15日)



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