塾でアルバイトをしてきた
楽しいなぁ。実に楽しい。何が?・・・・・塾である。オレって根っからの教育好きであると思うのだ。好きなんだな。教育が。けふも中学生の男子と英語をやってきた。楽しい、楽しい。
というより、これって亡母の影響だな。生きていたら、91歳だ。懐かしいよん。別にマザコンではないけど、オフクロの生き方ちゅうのは、エライもんだったと思うからである。
亡母は、根っからの教育実践人だった。旧制の山形師範学校(現山形大学)を出た教育の専門家であった。ちなみに、国語と音楽と体育ができた。オレも一緒だ。もっともオレの場合、音楽は小椋佳専門。つまりカラオケしかできない。体育は柔道だけであるが。
だから、愚生にはうっとうしい存在であったのである。それこそ殴られるかもしれないが。超えることができない存在であったからである。しかも、64歳であの世に行ってしまった。退職してから、九十九里の海を見るのが好きでちょこちょこ来ていたのが、たった3年くらいで脳梗塞で死んでしまった。
そんなに早く死んじゃうんだったら、もっともっと旅行にも連れていきたかったなぁ。唯一、最初に就職した中学校の国語教師時代に、けっこうあちこち両親を連れて温泉めぐりをしてやったのが救いかな。せめてもの恩返しだ。
そもそも、オレは両親に迷惑をかけた。高校は県内でも有数の進学校であったが、オレは勉強が嫌いで両親を困らせた。申し訳ないと今でも思っている。だからオレは、問題を抱えている生徒がちっとも怖くない。オレ自身が問題児であったからである。
それが文学に向かわせたのだ。やはり自分のこころの中になんか得体の知れないものを抱えている生徒が、文学部を選ぶのかもしれないと大人になったオレは思うのである。あ、違った。大人になったオレ、ではない。じじぃになったオレである。(^0^)
フムフム、そもそもである。そもそも、文学とか哲学とかやりたがる十代後半の少年って、「破滅」を志向しているんじゃないかねぇ。どっかにあるような気がする。体験上だけど。
だから塾に行って勉強を一緒にやっていると、ちゅーぼーたちがかわいそうになるのだ。成果主義がそこにはあるからで、だからオレはかわいそうになる。
オレのように破滅を志向しているようなそんな馬鹿はいないだろうから、そういう意味では普通の受験秀才を目指しているだけだ。
なにも勉強だけが人生ではないと、塾のアルバイト講師としては言っちゃいけないことばかり考えているんだ。いけないねぇ。人間味というのが、オレは大事なような気がするから。
そんなこともどうでもいいことだけどねぇ。
ノイローゼになるほど勉強してそれがどれだけの価値があるのだと思う。もう、オレは古い人間なのかもしれない。それでもいいのだ。古い人間だからすっこんでおれと言われても、逆襲はできない。
そんな程度だよん。
(^_-)-☆