団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

広島交響楽団 ブルックナー8番

2010-04-02 18:30:06 | 音楽
              広島交響楽団 ブルックナー8番

                                2010年4月2日(金)

 広島交響楽団でブルックナーを聞くのは、初めてのような気がします。

 その昔、広響がまだアマ時代、広島交響楽協会と言っていたころ、マーラーやブルックナーの交響曲を何時になったら演奏することができるようになるのだろう、と思ってました。

 立派に演奏できるようになり、嬉しい限りです。

 金管のダイナミックな響きが特徴のこの曲に相応しいように、金管を中心に楽器編成を充実していました。
 何と、ホルンは8本!トランペット3、トロンボーン3、フルート3、オーボエ3、クラリネット3、ファゴット3。
 いつもは6人のコントラバスは8人もいました。
 厚みのある音だったように思います。


 曲の批評ができるほどの知識を持ち合わせている訳ではありませんが、ブルックナーの音楽はエキスタシーへ導く過程のように感じます。
 長く長く溜めていて、最後の爆発的なエクスタシーへ導くのです。

 私には、金管の咆哮が、ゴシック建築の天を突き刺すように鋭く尖った屋根と重なります。つまり、金管が天へ天へと向かって雄叫びを上げているように感じるのです。

 第4楽章のフィナーレでは、身体がわなわなと振え出し止まりません。
 大満足・感激の一夜でした。



 ブルックナーの8番を聞くのは、2回目です。

 1998年9月13日(日)、大阪フェスティバルホール、朝比奈隆指揮大阪フィルハーモニー交響楽団で聞きました。
 かねてより、朝比奈のブルックナーを聞きたいと思っていた私は、新聞で演奏があることを知り、申し込んだのですが、既に良い席は売り切れで、アルプス席でした。
 当時のパンフレットには、「北は北海道札幌から南は宮崎まで、全国の朝比奈ファンが集い、本番2カ月前に早々と完売しました。立ち見券もなくなり、直前まで問い合わせの電話が殺到。」とありました。
 どのような演奏だったかという肝心なことは覚えていませんが、感激したことは確かです。



2010年3月26日、広島市中区「広島厚生年金会館ホール」。



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