大阪フィル 3大交響曲の夕べ
2013年8月9日(金)
「運命」冒頭の、休止符から入っていく指揮振りはどんなだろうと注視しているわが身に、それは落雷のような大音響で降ってきました。「ダダダダーン」という「運命の動機」です。
ゲーテがベートーベンの曲を聞き、「頭を掻き毟った」という気持ちが良く分かりました。(注1)
私は、バイオリンという楽器は、優雅で繊細な音を出すのが特徴と思っていましたが、これほど激しい音を聞いたのは初めてでした。コンサートマスターにいたっては、半ば立ちあがっての力の入れようなんです。
後は、曲の流に身を翻弄され、曲が終わったときは、弛緩した私の身体に気が付いていました。正にコバケンによる炎の演奏と言って良かったと思います。
コンサートマスターが入った時、「エッ!」と思わず声を出しそうでした。我が郷土広島交響楽団のコンサートマスター田野倉雅秋氏ではないですか!でもプログラムを見て安心しました。「特別客演コンサートマスター」ということでした。大フィルにスカウトされたかと思いましたよ。
この日は、最前列のほぼ中央の席で、管楽器がよく聞こえないのは、弦の大音量に埋もれているせいかと思いました。でも、運命でファゴットは明らかに音が小さかったですし、未完成の冒頭クラリネットが音程をちょっと外すというようなこともあり、管楽器がイマイチというような観がしなくもありませんでした。しかし、段々本来の力を取り戻したのか、新世界では、コバケンのホール奥まで届くような素振りに応えて調子を上げていきました。(運命の第3楽章の前に、チューニングをし直すということがありました。管楽器の調子がイマイチということと関連があったのでしょうか?)
(注1) 未完成と運命の間に、コバケンのトークがありました。
メンデルスゾーンがゲーテにベートーベンの曲を演奏したら、ゲーテが地球が壊れるという趣旨の言葉を発し、頭を抱えたという内
内容でした。
・2013年8月4日、大阪フェスティヴァルホール
・シューベルト 交響曲第7番「未完成」
・ベートーベン 交響曲第5番「運命」
・ドボルザーク 交響曲第9番「新世界より」
・指揮:小林研一郎
・演奏:大阪フィルハーモニー交響楽団
先に買ったのが、カシオのZR15で、3万円超しました。
次に買ったのは、ZR15の後継機で、ZR20でした。近くNEWモデルがでるということで、1万数千円でゲットできました。