政務活動費
2014年8月25日(月)
24日の朝日新聞に「政活費 領収書なし容認」と題して記事が出ていました。私だったら、皮肉って「政活費『生活費』になっていました」くらい書きますが、さすがに大新聞にはそのような思い切ったことは書けないのでしょう。
私は、ある自治体で「政務調査費」制度を作成することに携わった人から、話を聞きました。その方が言うには、「政務調査費」(後に「政務活動費」)の本質は、第二給与ということでした。更に興味深いのは、執行者側が議会側を「黙らせる」意図で、制度を作ったと言うのです。つまり、表向きと実際の意図は全く違っていて、しかも、執行者側と議会側は緊張感のある関係でなければならないのに、ある意味つるんでいるということです。
全国的に政務活動費のことが問題になっていますが、これは、この制度の本質が「腐っている」からに他ならないと思います。廃止若しくは大幅な減額が必要なのではないでしょうか。
冒頭の新聞記事ですが、驚愕するような部分がありました。「マイカーで移動する場合、走行距離1㌔当たりガソリン代(17円~37円)を定め・・支出を認めていた。」とあるのです。ガソリン170円で計算すると、1㌔37円は燃費が4.59㎞/ℓとなります。実燃費とJP08モード燃費の差を7掛けとすると、JP08モード燃費は6.6㎞/ℓとなります。こんなマイカーってあるのでしょうか?トヨタのセンチュリーV12、5000㏄ですら7.6㎞/ℓですから・・。
要は、私が言いたいのは、そもそもの政務活動費の積算根拠は水増しされているのではなかろうか、ということです。来年は統一地方選挙があります。政務活動費に関することが選挙争点になる可能性大です。しっかり市民に対して説得力を持って説明できる候補者に期待します。