威風堂々 クラシック in Hirshima
2015年12月14日(月)
今年で3回目です。大植マエストロは「音楽祭」と言っていましたが、そこまでの認知はないようです。この音楽会の一番の特徴は、楽団員の審査がないということです。率直に言って下手です。ただ、でも、音楽には感動します。
いろんな地方で「国際」音楽祭と称して、有名な演奏者を招いて開催していますが、私はそれはそれとして否定するものではありませんが、もっと地元に根付いた演奏会をまず充実すべきとかねがね思っていました。この演奏会はそういう意味で意義があると思います。この演奏会に参加した演奏者の現在は「卵」ですが、何時か羽ばたいていくと思います。
・2015年11月29日、広島市中区「広島市役所ロビー」、「フェニックスホール」
二日間にわたって、いろんな場所で短時間ではありますが、演奏するんです。移動しなければなりませんので、体力要りますよね。
広島市役所です。朝8:00からの演奏会でしたので、そんなに多く物好きはいないと思っていたのですが・・。
ロビーに300人程度はいたでしょうか。熱気に包まれました。最初の曲は威風堂々です。直ぐ目の前で音がするのですが、近くだからかも知れませんが粗が目立ちます。でも音楽には感動します。最後は運命の最終楽章でしたが、身体が熱くなりました。
市役所の玄関です。
市役所の敷地ですが、この樹木は被爆しているんです。
言わずと知れた原爆ドームです。このイヴェントの最後の演奏会は料金が要るのです。ということでパスするつもりだったのですが、小学校の同級生からTELがあり、「招待券をあげる」というのです。勿論、行くことにしましたですよ。会場へ行く途中です。
フェニックスホールですが、地下部分があります。建物の高さを制限しているためです。丹下健三氏による設計ですが、中が迷路のようです。
私が座った席です。最前列の中央です。最前列だったせいか、新しい発見がありました。チョロのトップは艶やかな音を出すのですが、あまり響かないのです。その後ろに座っている人は音は艶やかではないのですが、良く響くのです。オケの音って結局そのような色んな音が総合されるのですね。
威風堂々 クラシック in Hiroshima
・コープランド 市民のためのファンファーレ
・コープランド リンカーンの肖像
・ウィリアムズ ハリーポッターからヘドウィックのテーマ
・バーバー 弦楽のためのアダージョ
・シベリウス フィンランディア
・ホルスト 組曲「惑星」からジュピター
・バーンスタイン ウェストサイドストーリー
・チャイコフスキー 序曲「1812年」
・赤とんぼ(全員で合唱)
・民謡
・ふるさと(全員で合唱)
大植英次:広島心音オーケストラ
~2015.11.29 フェニックスホール~
大植マエストロの独壇場です。トークや演出が多過ぎです。その場は盛り上がりますが、肝心の音楽の印象が薄れます。
最後、皆で「ふるさと」を合唱しました。私の後ろに座っていた方が、伸びやかなソプラノで歌うのです。終了後、「どこかで習われたのですか?」と質問したんですが、「おじさま、マエストロと握手できますよ。」と急き立てたので、あまりこういうのって好きではないのですが、マエストロと握手しました。アラフィフの女性から「おじさま」とは意外でしたが、よく考えると爺の年ですね。
これは、平和公園内にある母子像です。原爆の渦中で逃げ惑う姿です。
大植英次マエストロの言葉が印象的でした。「指揮者は、政治、宗教、人種の話はしない」と言いながらも平和について熱っぽく語っていました。識者でもあります。