亜米利加ニモ負ケズ
2015年12月21日(月)
アーサー・ビナード著の「亜米利加ニモ負ケズ」です。私はこの本を読んで、ビナードさんの知性を凄く感じました。と同時にウィットネスも。短編集ですが、実に興味深くかつ面白い話が綴られています。ビナードさんは、アメリカ人ですが、日本文化に日本人以上に精通していて、その見識の上での両文化の対比が語られ、目から鱗でした。
無断複写複製は著作権侵害になります。しかし、私としては紹介したくてたまらず、一部を黒塗りで出します。(画面上では「白塗り」ですが。)著作権は侵害していないのではないかと思うからです。(全部コピーではないですから。つまり、一部の引用ですので。)それでも、著作権の侵害になると指摘されたら、直ぐに削除します。)
まず最初は、宮沢賢治の「「雨ニモマケズ」に関してのものです。ビナードさんの調査では、アメリカの郵便局のスローガンに似ており、更にその根源はヘロドトスにあるのではないかと言うのです。
次は、匂いを盗んだ話で、ビナードさんは、日本古典落語で知ったのですが、そのルーツを突き止めたという話です。これは、日本がパクったのですね。私には、最も面白い話でした。
これ、日本がパクったのでなければ、文明というのは、何処の国でも共通点があるのだということになりますが・・。