2017年度自動車の新税制
2015年12月27日(日)
新聞報道にあるように、来年度から自動車税制が変わります。私には、イマイチ趣旨がよく理解できないのですが、仮にCO2の排出を少なくするためという目的であれば、極めてナンセンスと思います。
次のようになります。
この新聞の中の表では、軽以外で比較的大きな車(例えば、トヨタのクラウン)が出ていませんが、クラウンのハイブリッドは、燃費が小型車より悪くても「非課税」になるのです。
問題は、CO2を排出するかどうかですから、燃料に課税するというのが筋だと思います。仮に大型車で燃費が超悪い車を買った人が、しかし、その人は殆ど車に乗ることはなく、したがってCO2の排出をほとんどしない場合は、この税制には納得いかないでしょう。反対に、小型車で燃費が良いとしても、無駄な走行を繰り返しCO2を多く出す人は、ペナルティ(税金)を課しても良いでしょう。
こんな分かり切ったことを何故しないかということです。それは、比較的大きな車を比較的大量に生産している会社の保護のためと考えざるを得ません。日本ではトヨタですね。燃料に課税する仕組みにしたら、大型小型を問わず燃費の絶対数値が悪い車が売れなくなるのは、自明ですが、それによって、一番打撃を被るのは、これも自明ですがトヨタです。
私は、政治やそれによって方向づけされる行政は、謀略によって動かされていると考えざるを得ないことが多いと感じていますが、この税制なんかも、その最たるものと思います。日本政府は、トヨタに不利になるようなことは、出来ないでしょう。というか、そのような仕組みにしないでしょう。自民党は、政治献金を沢山貰ってますからね。
「謀略」の説明が荒っぽいことは自覚しています。まぁ、「筋の通らないこと」程度とお考えください。