中沢桂
2016年1月13日(水)
ソプラノ歌手の中沢桂が、10日気管支不全で死去しました。82歳ということは、私と14歳違いになります。私がクラシックを聴きだしたのは、1960年末期頃からですが、中沢は1960年代から1970年代が全盛だったような気がします。年末のベートーヴェンの第九にはソリストとして出ることが多かったし、年始のニューイヤーオペラコンサートではトップ扱いでした。
1988年前後だったですが、広島交響楽団でベートーヴェンの第九を合唱団で歌ったことがあるのですが、その時のソリストが中沢さんでした。ソリストとは、ゲネプロで初お目見えということもあったと思うのですが、その時は合唱団の練習の場に来られたのを覚えています。中沢さんは決して派手目の方ではないのですが、それでも、その場の雰囲気が華やいだのを覚えています。
ところで、死因の気管支不全というのが気になります。歌手として気管支を酷使した影響があるのでしょうか・・。でも、誰からも、そんな話は聞かんし・・。
他の新聞では、1970年に歌劇「沖縄」に出演というのがありました。私は1972年前後に聴いたことがあります。その時は、外山雄三の指揮でした。演奏終了後外山他と感想会があり、司会者が私に感想を求めたので、私が「もう少し、ダイナミックさが欲しかった。たとえば、ボリスゴドノフのような」と知ったかぶりのことを言ったことがあります。(汗顔)その時、中沢さんが出演したかどうかは覚えていません。
中沢さんですが、ソフトで厚みのある声だったような気がします。彼女が第九を歌った音源を持っていますので、聴いてみようと思います。
合掌