団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

甘利経済再生大臣辞任劇の茶番と謀略

2016-01-30 07:40:06 | 政治

甘利経済再生大臣辞任劇の茶番と謀略

 2016年1月30日(土)

 甘利大臣が28日、辞任しました。週間文春の記事に端を発した現金授受「疑惑」が、真正であることを暴かれ、世間の批判を浴び、辞任せざるを得なくなったものです。

 朝日新聞は、辞任の理由を「現金授受『疑惑』の責任を取り」と書いていますが、本人が現金の授受を認めた訳ですので、「疑惑」ではありません。朝日新聞は「マスゴミ」と言われないように、事実を報道するようにしましょうね。

 

 28日に記者会見を開いた甘利氏ですが、一転多弁になりました。1週間前に疑惑を報道された時は、「記憶があいまい」などとだんまりを決めていたものが、よくもしゃべるしゃべる。現金を渡した側が「50万円の封筒の入ったスーツの内ポケットにしまった」と言っていることに対して、「本当だとしたら政治家以前に人間の品格を疑われる。そんなことはするはずがない。」と血相を変えていました。な~んだ、甘利さん、よくご記憶ではないですか。一体「記憶があいまい」と言っていたのは何だったのですか? こりゃ、私には茶番としか思えません。記憶がなかったのではなく、どのように言い訳するかを考える時間だったとしか考えようがないです~。

 秘書が行ったとされる口利きに関しては、全く知らなかったとし、しかし、「国会議員としての秘書の監督責任、閣僚としての責務、および政治家としての矜持に鑑み、閣僚の職を辞する決断をした」とあたかも、自らが被害者のように振る舞い、最後はお涙頂戴です。こりゃ、どさ回りの茶番劇ですワ。

 甘利氏は、大臣室で50万円の現金を受け取った経緯について、「重い紙袋を受取り、秘書に渡した。後になって秘書から現金が入っているとの報告を受け、政治資金として処理するよう指示した。」と言っています。これ、私なら(と言っても50万円くれる人は居ませんので、「仮に」の話ですが、)相手に「どういう趣旨のお金でしょうか?」と尋ねますです。甘利氏は、兎に角誰から貰ったお金でも勝手に政治資金と解釈しちゃうんですね。こんな輩が国会議員ましてや閣僚をしていたなんて、一体誰が投票したの! それこそ責任を取ってください、と思いますです。

 

 ヤベー首相は、国会の答弁で、辞任記者会見の当日まで甘利氏を「かばう」姿勢を示していました。しかし、その後の漏れ聞こえる報道によると、甘利氏は早い時期に辞意の意志を持っていたようです。当然ヤベー首相はこのことを知っていました。これ、私の解釈では、甘利氏の「潔さ」の演出ですワ。国民感情としては、これだけの疑惑に対して「だんまり」を決め込むこと自体が大臣の罷免に値すると感じていて、鬱憤が溜まっていたところ、「早めの辞任」というカードで甘利氏を潔い人物と印象付けたかった訳ですね。実際、自民党の国会議員で、TVでシャシャーと「甘利さんは潔い」と評価している人がいましたですよ。誰がこのようなシナリオを描いたか、知りませんが、政権にダメージを与えない様に考えに考え抜いた「演出」ですね。私しゃ、これは国民を欺く謀略だと思っています。

 

 本丸は口利きの問題です。甘利氏は、「知らなかった」とシラを切っていますが、これ、余り信じている人はいないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

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