唐山地震
2008年5月13日(火)
今日の朝日新聞によると、「中国M7.8 死者7000人か」という見出しで、中国中西部の四川省で12日午後2時28分に起こった地震のことが報道されている。
阪神淡路の大地震の時がそうだったように、地震の実態がより明らかになると、死者の数はもっと増えるのではなかろうか。
大変な災害といえるだろう。
大地震といえば、2001年に唐山地震のことを知ったときは、驚きだった。
職場の防災研修に参加して、そのテキストに20世紀に起こった大地震が一覧表になって載っていた。発生年月日、場所、規模、死者数、とかいったものだ。
唐山地震の項目を見て、目を疑った。死者40万人とあるではないか。発生年月日は1976年であるから、私が29歳のときである。いくら私の記憶力が乏しいと言ったって、40万人の死者が出た災害を忘れるはずはないと思い、これは間違いで「誤植」だろうと思った。
しかし、ネットで調べると、むしろ、「非公式には60万人から80万人の死者」!とあった。間違いなく、20世紀最大の災害だろう。
一体、これはどういうことか?
私は手当たりしだいに知人に、唐山地震のことを尋ねた。しかし、知っている者はいなかった。
当時、中国は「文化大革命」の最中で、報道機能が十分ではなかったのだろうか。
日本で、報道されたとは思うが、扱いが小さかったのだろうか。
情報が溢れかえっていると思われる時代ではあるが、大事なことが我々に知らされていなことがあるということを、認識する必要があると考えた。
私が尋ねた人で、一人だけ知っている方がいた。早稲田大学理工学部の教授で、地震を研究している人だ。まぁ、当たり前だが。
教授は、広島に来たときは、同じ高校のスタンドのママさんを訪ねるのだが、たまたま私がよく行くスタンドで、その日偶然に臨席になった。
初めから地震の話をした訳ではないが、当時私は唐山地震のことが頭から離れず、誰かまわず尋ねていて、地震の専門家だということも分かった。
この教授からは、唐山地震のことをいろいろと教えてもらったが、残念なことに酔っ払って忘れてしまった。
ただ、地震発生の前に動物が異常行動をした話は覚えている。
その異常行動であるが、次はネットからの引用である。
「ラバの大逃走、動物の絶食、恐ろしい声で犬は吠え、猫は叫ぶ、兎と羊が狂う、水生動物の恐怖行動反応、金魚の夜のダンス、スッポンの悲鳴、青蛙の没黙の集合、鳥と昆虫の奇怪な行動反応、鸚鵡に驚かされた夜、昆虫の集会、コウモリが白日のもとで飛び回る、鴿は落ちつかない、穴居動物の避難行動、イタチの引っ越し、ネズミは災難を予知、まだら蛇は「警報」、サソリとムカデとアリの大逃去。」
・2016年2月8日(月)追記
私が見た職場の研修資料。70万人の死者と言えば、誰でも目を疑うのではなかろうかと思いました。
ネット情報では、死者は24万2769人とあり、一桁台まで示されていますが、この数字は大いに疑問です。
この唐山地震の時は、中国は文化大革命中で、情報統制が行われていたと推察できます。政府は、憲法「改正」の突破口として、「緊急事態条項」なるものを喧伝しています。私しゃ、情報統制を行うための企みがその中の重要な要素としてあると自信を持って言いたいです。